2007年9月17日

07/09/17 高御位山

9/17

長尾登山道から高御位山。

山頂ではやや強めの南風が吹くが、台風の影響を受けたものなのか、まったく秋の風ではなく、時間が経つほどに肌はべっとり。

ぬるいながらも、その風にあたりながら1時間ほどのんびりして同ルートで下山。

天候が不安定なせいか、あるいは暑さのせいか、意外と人は少なかった。
夕刻には凄い雷雨あり。
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2007年9月9日

07/09/09 高御位山縦走

9/9

高砂市阿弥陀町北池登山口から反時計回りにぐる~っと豆崎まで、高御位山をAさんとともに縦走。

所要時間は途中の休憩、下山後の車道歩きも含め4時間強。

残暑厳しい中、最後はバテ気味の縦走でした。


















馬蹄形を成すルートの右下に位置する北池登山口を出発。

日はかげり気味だったものの風がなく蒸し暑い。

山頂下の岩場では、お昼寝中の人も。

山頂の岩上で休んでいると、見たことのある人、現わる。

氷ノ山で何度かお会いしたことのある白浜のYさん。

しばらく話したら、先に腰を上げる。

ここから桶居山分岐辺りまでは快適な歩行。










鷹ノ巣山まで来れば西に姫路市街地がよく見えるようになる。

百間岩を慎重に下ったら縦走も終盤。










クモの巣と格闘しながら歩を進めると曽根の市街地が眼下間近に見えるようになり、経塚山古墳からルートを左へとれば、墓地脇へと下山。










国道すぐ向かいのコンビニに飛び込み、のどを潤したあと、渋滞する車を脇目に車道をトボトボ歩き登山口へと戻った。
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2007年8月26日

『オペラ座の怪人』

8/26

『劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい』
とのキャッチ・コピーは、まさにそのとおりだった。

劇団四季の演技はもちろん、ミュージカルを見るのが初めての自身でさえこう思ったのだから、こう言わざるをえない。

ストーリーは家内からある程度は聞いていたものの、ほぼ白紙状態に近いものがあった。

それでも観て行くうちに舞台に引き込まれ時間の経つのを感じさせず、2時間35分の上演時間はあっという間に過ぎた。

映画と違い、実演しているので臨場感みたいなものが違うし緊張感も伝わってくる。
どの人も踊りは上手いし、歌も上手い。

なかでも、クリスティーヌ役だった苫田亜沙子さんの歌声はとにかく素晴らしく、さすがは主役と思わせる。
ファントム(怪人)役の高井治さんの演技も素晴らしかった。

世界的に見てももっとも人気のあるミュージカルだけに、ストーリーはしっかりしていて分かりやすく、こちらのような素人が観ても充分に楽しめた。

ミュージカルは縁のないところのものと考えていたが、この作品を観たことでずいぶん身近になった。

こちらが言うのもおこがましいが、機会があれば、また観てみたい秀作だった。

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2007年8月25日

07/08/25 高御位山サンセット・ビュー

夕陽8/25

日の入りを見るため、夕刻より高御位山に上がった。

山頂から見た黄昏時の光景はこれまでに見たものよりも鮮明でなく、淡路島の島影ははっきりしているものの家島諸島の奥に見えるはずの小豆島はその姿を確認することは出来なかった。

しかし、少しモヤのかかったような条件の方が日没時の太陽の輪郭がはっきりと見えることがあるような気がする。

山頂でしばらく腰を下ろしたら、先日確認していたビューポイントへと向かう。

この時期、山頂からでは落日の様子を見ることは出来ないからだ。

そのポイントは稜線を長尾登山口方面へホンの少しばかり下ったところ。

やがて太陽は、双耳峰の鷹ノ巣山稜線の彼方の山影に沈んで行った。

夕陽
月夜景
日没後、明石大橋上空には煌々と輝く月が出ていた。
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2007年8月15日

8/15 猛暑の高御位山

8/15

猛暑の中、9時過ぎから長尾登山路より高御位山に上がった。









炎天下というよりは、むしろ曇り気味の天気だったので

「山頂ではそれなりに涼めるかも・・・。」
と、期待も込めて歩いたものの、いざ稜線に着いてみると予想に反しほとんど無風。

いつもの岩上に腰を下ろしてもやはり同じで、風はなくとにかく暑い。

見通しもさほどよくなく、空気全体がよどんだ感じ。

照ったら照ったでさらに暑そうだが、日差しがさえぎられているせいで空気の対流が妨げられている気もするので、それなら照った方がマシな気もするが、どちらにしても暑いのには変わりなさそうか・・・。

山頂東の木陰で休んでいる常連の皆さんも、口をつくのは
「今日は暑いヮ。」

「昨日はええ風が吹いとった(吹いてた)けど、今日は風がないもんナ。」

常連さんに、こう言わしめる今日の暑さって、どうなんよ!?

眼下に見える新池駐車場に停まっているのは、自身の車を含めわずかに2台。

いつもなら常時、10台ほどの車が停まっているものだが、こんなことは初めて。

さすがに山頂では10人ほどの人に出会ったが、下山時には誰にも会わない、これまででもっとも出会った人の少ない高御位山だった。

とにも角にも、とんでもなく暑い日に足を運んだようだ。
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2007年8月13日

8/13 高御位山トワイライト・ハイク

8/13
二日前に続き夕刻より高御位山に上がり、夕景を見た。

トワイライトタイムの明石大橋







実は、二日前のハイクの際には、あろうことか山頂で写真を撮りはじめて間もなくデジカメのバッテリーが切れてしまう失態を演じていたので、思うように写真を撮れないまま下山せざるを得なかった。

トワイライトタイムの小豆島方面夕陽







そのリベンヂも込めての今日のハイクだったが、残念ながら今日はどこからも「ドンドン」という花火の音は聞こえず、これまでどおりの夜景見物となった。

明石大橋神戸製鋼所方面の夜景







トワイライトタイムの明石大橋、家島諸島、小豆島(上画像)と日没後の加古川、明石大橋方面と神戸製鋼所方面の夜景

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2007年8月11日

8/11 高御位山ナイト・ハイク

8/11
体調がようやく、ほぼ元の状態に戻ったようなので、真昼の暑さを避けて夜の高御位山に夕涼みに出掛けた。

暦を見ると今日は月明かりはないようなので、登山路に蛍光灯のある成井から上がることにして、19時30分過ぎ歩き始めた。

ほどなくして、わずかに吹く東風に乗って「ドン、ドン」と、いかにも花火の上がるような音。
山頂に着くと、期待通り、これまで聞こえていた音の発生源である花火を見ることが出来た。

かつて伯耆大山のユートピアや山頂で泊した際、山上から花火を見たことはあるものの、それはあまりに遠く小さなもので到底花火見物とはかけ離れたものだったが、そこに比べるとここの標高はずいぶん低いので、それなりに花火を楽しむことが出来た。
音もよく聞こえるので光とのタイムラグが微妙に面白く感じられた。

山頂に居た間は誰に会うこともなく、いくら人気の山とはいえ「さすが、こんな夜に上がってくる好きモノはいない」と思ったのも束の間。
下山時には初老のご夫婦、単独の男性、さらには若いアベックの都合5人に出会った。

花火はすでに終わった感があったので、これから山頂に向かうということはある意味、自身よりもさらにモノ好きが5人は居たことになるのだろうか・・・。

いなみ野の夜景稲美大池祭りの花火







明石大橋方面と三木or小野の花火
(後日知ったところによると、稲美大池祭りの花火でした)

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2007年6月2日

07/06/02 諸鹿渓谷・大鹿滝

パタゴニア

6/02
鳥取県若桜町、諸鹿七滝にカミさんと出向いた。
大鹿滝
去る5月11日、大阪MBSテレビ・ちちんぷいぷいの山登り中継で中継されているのを見て、
「ここなら当分山から遠ざかっているカミさんでも歩ける。」
と思い、日々運動不足に悩み気味の彼女を誘ってみた。

この滝はかつてふるさとの森から扇ノ山へ登った帰路に立ち寄ったことはあるが、パソコンのデータを調べてみても、あろうことか画像が一枚もない。

このときのリベンジも込め、写真道具についてはほぼフル装備で出掛ける。

広留野高原の駐車場に駐車したら沢筋に向け急な坂道を下って行く。
辺りにはブナやトチの巨木が立ち並ぶ気持ちの良い道だ。

大鹿滝中継以降大勢の人が来たせいか、以前に比べるとずいぶん道がはっきりしているような気がするので、久しぶりの山歩きの者と一緒のこちらにすればありがたい。

次第に沢音が大きくなると正面に大鹿滝が姿を現せる。

何といってもこの滝の素晴らしいところは、自身はここ以外には見たことのない裏見の滝であることだ。

滝の規模こそ、そう大きなものではないが、裏見の滝であるため中空を糸を引くように流れ落ちる水流が見事だ。

しばらく滝と対峙したら少し下流の流れが合流する地点にある出合いの滝と、大鹿滝とは別の谷の上流に位置する雲龍の滝へ向かう。
雲龍の滝
出合いの滝は登山路からは沢筋まで降りることができず、その全容を見ることはできなかったが、もうしばらく歩を進め、さらに奥に位置する雲龍の滝まで歩くと、その滝は大鹿滝にも勝るとも劣らない立派な姿を見せてくれた。

ここはMBSの放送エリア外地域だからか、放送からまだそう時間がたっていないにもかかわらず、わずか3人にしか出会わない静かな滝めぐりだった。

上2枚、大鹿滝、下、雲龍の滝

秋の諸鹿渓谷はこちら

雨季の諸鹿渓谷はこちら
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2007年5月21日

高御位山から鳴門大橋

5/20
久しぶりに高御位山に上がった。

長尾からのピストンなのでルートはこれまでどおりだが、今日はそこへ向かう道中、いつになく見通しが良く

「きっと今日はよく見えるに違いない。」

と山頂からの眺望を期待する意味も込め、山頂に着くまで一度もうしろや下界を振り返ることなく歩くことにした。

さらに、こんな歩き方をしようと思ったのには、もうひとつのわけがあった。

地形図を見ていると、先の屋久島・永田岳山頂から永田浜までの距離と、この高御位山から加古川河口付近までの直線距離がほぼ同じであることに気付かされ、ならば、より免疫なく突然に目の前にこの風景を見ることでその距離感を感じようと考えた。

そして山頂に上がり、今日初めて下界を見た。
高御位山山頂より
案の定、見通しがいいことも手伝って海岸線はずいぶん近くに見えたが、もちろんそれはいつもと同じ位置。

しばらく海岸線を見つめてみても、この位置にあの高さの山が聳え、ここから見えるあの位置に永田浜があったとは、にわかに信じがたい位置関係だった。

室津沖、赤穂方面 永田川にいたっては、この6倍以上もの高さの地点で川としての源を発し、加古川河口付近で同じように海に注ぐのだから驚きとしか言いようがない。

垂直距離が加味されていないので海岸線までの距離が同じとまではいえなくても、そう大差はないはずだ。

永田岳から見た永田浜はずいぶん遠くに見えたのは霞がかっていたか、あるいはそこが標高2,000メートル近いところだからという先入観からくるものか。

今日は見通しが良く、ここからの風景がいつになく近くに見えるとはいえ、どう考えてもそれらが同じ距離だとは思えなかった。
明石大橋と泉州方面、和泉山脈
今日は好天や見通しのよさも手伝い、いつになく山頂でのんびりとした。

南面の見通しはこれまで最高で、明石大橋は手に取れるかと思うほど鮮明に見え、生駒の山並みや和泉山脈、淡路の山々の重なりも見えた。

大鳴門橋大遠望見通しの良さの最たるものは、一度は
見てみたかった鳴門大橋を見たことだった。
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2007年5月19日

世界自然遺産と文化遺産

5/19

先の連休には時間とお金をかけて世界自然遺産の屋久島に行ってきたが、今日は意図も簡単に行ける世界文化遺産を見てきた。

永田岳、ネマチそう、姫路城。
時間もそう掛からず、経費に関しては自転車で行ったからゼロ。

世界遺産のお膝元に住んでいるものの特権。

近くで催されている写真展を見るついでに行こうとしたら、今日は祭り屋台のイベントをやっていたので、人だけはすごかった。

姫路城写真展の作品はそう大したことはなかったが、姫路城はいつになく立派に見えた。







姫路城・外堀





屋久島・永田岳、ネマチ(上)と姫路城(中)、外堀でもある船場川付近の千姫の小径(下)




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2007年4月8日

醍醐桜

パタゴニア

4/8
岡山県真庭市、ほぼ満開の醍醐桜。

醍醐桜













約1時間半の渋滞を経て目の前に姿を現せた桜の大木は、後醍醐天皇が隠岐に遷幸された際、賞賛されたことから現在のこの名が付けられたとされる。

樹齢は700年とも1000年とも伝えられ、天皇が今から約700年前の人物であることから察すると、当時すでに賞賛されたことからも樹齢1000年説もうなずけよう。

実際に丘の上に咲く見事なこの桜を目の当たりすると車中で、まだかまだかと、じらされたこともすっかり忘れ、しばらく感嘆の眼差しで見入ってしまった。

ただひとつ、後醍醐天皇が賞賛されたのなら”後醍醐桜”でもいいはずなのに、なぜか”醍醐桜”なのかがいささか不思議なところ。

ま~、それはそれでいいとしても、とにかくこの桜は、これまでに見たどの桜をしてもかなわない存在感をもって存在していたことには何の疑いもなかった。


『ライトアップされた醍醐桜』は こちら

『岩井畝の大桜』 は こちら


大きな地図で見る
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2007年4月7日

花の季節

4/7

家の庭に咲く花を撮ってみました。
手前はパンジーで奥の紫色の花はアジュガ。
その中に黄色く咲くのはフリージア。
アジュガの手前の淡い緑の葉は、やがて茎を伸ばすギボウシ。
これからは我が家の庭でも、ささやかながら花の季節です。

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2007年4月1日

麻生山と御旅山

4/1
朝からあいにくの曇天だったが、こんなときはいくら低くても近くに山があるのはありがたい。

桜最近は、自身の中ではその座を高御位山に取って代わられた感のある播磨灘の展望台、麻生山と、そこからなら南西側に指呼の距離に見える灘のけんか祭りで馴染みの深い御旅山に上がってみた。

麻生山の登山路は昨晩の猛烈な雷雨の名残で、今日になってもわずかながら水が流れ、雑木の下方からはこれまでに聞いたことのない沢音も聞こえる。

鳥は盛んにさえずり、花も一斉に咲き誇らんとす。
こんなに里に近い山でも自然の営みは奥深い山とそう変わりはない。

満開のツツジ麻生山と比べ、さらに里山の色合いの濃い御旅山でも、雨上がりの雑木林の匂いや鳥のさえずりから感じ取れる雰囲気は決してそこに引けをとらない。

山頂の東屋でのんびりしていると、ポツリポツリ雨が降り出した。

雨と黄砂にけむる町はぼんやりとしていたが、それでも山腹のサクラやツツジはそのほうがいかにも春らしくていい。

「さー、帰ろう。」
雨の止み間を見て下ると、間もなく雨は止んでいた。

仁寿山を見る御旅山のツツジ
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2007年3月19日

07/03/17 氷ノ越え避難小屋にて

氷ノ越えより氷ノ山を見上げる 先の氷ノ山ツアーで山頂から若桜へ下るにあたり氷ノ越えに立ち寄ったので、3月4日、ここから兵庫県側の親水公園へ下山途中遭難され亡くなられた中尾さんの記述が残っているかと思い、小屋の記録帳をめくってみた。

最新の記録から数えて三枚目に彼女の記載はあった。あとの二枚のうち一枚は遭対の方、もう一枚は所属山岳会の方のようだった。

確かに彼女のとった行動は責められるところがなかったとはいえないし、残された記述だけを見れば、あえて自身がより責められる事を承知のうえ自ら記していたかのようにも見えるのは虚しいばかりだが、本来、この時期は訪れる人も少ないながら、これに対しての悪質な記述はなく、昨今のネット社会の弊害ともいうべき人の行為に対し全くの第三者が口を挟む行為がここにまで及んでないことを垣間見たことは、本当の山好きはそこまで落ちぶれてないと確信出来ることでもあった。

世の中、”たら”、”れば”を並べたら何でも出来てしまうが、あえて言わせてもらうとすると、これを書いている時間だけでも早く下山していれば・・・。
こちらが立ち寄ったこの日のように、せめて例年通りの積雪(残雪)があれば・・・、と残念でならない。

彼女とは全く面識もなく、もちろんどんな方かも一切知らなかったが、奇しくも事故の前日、彼女が訪れていた扇ノ山・上山高原で彼女と話した人からその時の話しを後日、少しながら聴いただけに、また氷ノ山という馴染み深い山域での事故だけに、この遭難は他人ごととは思えない。

ここにみた「あなたはイヌワシが好きだったね」との山仲間の残したくだりからは、故人の人柄をひしひしと感じ取れ、余計に虚しさが増すばかりだった。

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2007年3月5日

07/03/04 JR姫新線(きしんせん)初乗車

ちょっと大そうないい方になるが、この世に生を受けてほぼ46年、昨日、この歳になって初めての体験をした。

姫新線の列車に初めて乗車したのだ。

姫新線は姫路と中国山地の山あいの町、津山を経て新見とを結ぶローカル線。新見では岡山からの伯備線と連絡しているが、かなりローカル色が強い路線だ。

家内の実家がこの姫新線沿線、たつのであり、結婚以来、それまでに一度も乗ったことのなかったこの路線にいつかは乗ってみたいと常々思っていた。しかし、道路事情のよくなった昨今においてはそこへ出向くのも車が当たり前の頃となってしまい、これまでは実現できずじまいで過ぎてしまっていた。

子供が成長するとともに実家へ出向くことは次第にその回数を少なくしていたが、久しぶりに訪れたチャンスを見事に物にした。

こちらは朝から岡山の那岐山へ向かい、妻子は昼から実家へ向かうという。

部活動に精を出している息子は、普段の日曜なら一日中練習があるのが常だが、シーズンオフのこの時期なのか、今日は練習は昼までらしい。

たつの市は那岐山からみれば帰路にあたるが、あえて一度帰宅したうえ、そこへ向かうことににより列車に乗車することにした。

那岐山から帰宅したら大急ぎでシャワーを浴び、近くの山陽電車の最寄り駅まで駆け足で急ぐ。

何といっても姫新線はローカル線だから列車の本数が極端に少ない。ターゲットの列車に乗車しようとすれば、通勤ラッシュ時とも思える17時台ですら2本しかないので、あわてざるを得ない。

姫路駅で山陽電車からJRに乗り換え、1番ホームで列車を待つ。
そこには想像以上のたくさんの人が入線するであろう列車を待っていた。

しばらくして見えてきた列車はディーゼル車特有の音を発しながら入線した。
高架化工事の真最中の姫路駅において、このホームだけがポツンとかつてのままの姿で、それゆえ取り残された感は否めず、乗車待ちの人たちの風体からも、いかにもこれから田舎へ向かう雰囲気がプンプン漂う。

姫新線においては姫路駅は終着駅。すべての人が降りるのを待って乗車すると、乗り込んだ列車の内部はとてもレトロで、違った意味で新鮮だった。

「ガタンゴトン、ガタンゴトン」
発車しても列車の下方から聞こえてくる音も妙に新鮮で、過ぎ行く踏切の警報も耳に鮮やか。
車内の料金盤播磨高岡、余部(よべ)、太市(おおいち)と停車し、目的駅本龍野に着くのに要した時間は25分ほど。

この時間は新快速に置き換えれば明石よりも先、元町近くまで達している時間だ。

都会の電車ならこんなにも移動できる時間で、わずかな距離しか走れないローカル線ながら、車窓に広がる景色はゆっくりと流れ、ずいぶん遠いところまで来た気
分にさせられた。

竜野駅わずかな時間の停車後、列車が本龍野駅を走り去るとき、ホームにはすでに誰もいなくなっていた。



画像は列車内の料金表示板と本龍野駅を出て行く列車

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