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2020年7月2日

02/07/20 香港懐古 2

パタゴニア

黄昏の風景


湾仔のビル群、香港返還の象徴のコンベンションセンターやIFCビル

先日、施行されたばかりの国家安全維持法を受けて、まだ20年以上も残しているはずの一国二制度は崩壊し、香港はすでにこれまでの香港ではなくなってしまった。

その時に向けて中国政府のやろうとしていることは分からないわけではない。

ただ、拙速に過ぎて強権さが目に付くばかり。

もちろんこれが中国式のやり方で世界に向けたアピールだろうが、裏を返せば中国国内は以前よりこのような状態で維持されていることを広く世界に口外しているに過ぎない。

人の多さに任せて世を席巻しようとしているだけで、当然のようにこれでは世界のリーダーになる資質はない。

今さらながら、中国に生まれなくてよかったと心底思う。

近い将来、香港は中国のひとつの町に成り下がっていしまうだろうが、彼らにとってそんなことはどうでもよく、また、こんなことを思うのは民主主義の日本でしか生活したことのない者の言い分だろう。

ただ、今香港で生活している多くの若者は民主主義しか知らない世代。

その日まで、まだしばらくの時間がある今でも日々どう暮らしていけばいいか悩むばかりに違いない。

かつての香港はエネルギーにあふれていた。

しかし今となれば数ある摩天楼も外観ばかりの形骸化した造り物のようだ。

自ら道を拓こうとしている人に溢れたエネルギッシュな香港を見ることは二度とない。


九龍半島よりビクトリアハーヴァー越しに見る香港島・セントラルの夜景



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2020年6月2日

02/06/20 香港懐古

パタゴニア

かつての香港を懐かしむシリーズ、第一弾。


つぶらな瞳の少年

ちょうど10年前の正月、香港(Hong Kong)の新界(New Territories)地区、八仙嶺(Pat Sin Leng)~黄嶺(Wong Leng)を歩いた際、ホテルへと帰る手段に乗ったMTR内で出逢った少年。

隣にいるのはベビーシッター的な女性だから、それなりの家庭の子息だと想像すると、彼は今、どんな生活を送っているのだろう。

今の香港の現状を理解するには、まだ少し年月が足りないかも知れないが、すでにホンコニーズではなくなっているかもしれない。

この時、自身には今の香港の姿は到底、想像できていなかったが、中国政府はこれ以前から着々と今の香港をイメージする法案を策定していた。

とてつもなく大きな権力の前に、民衆は無力なのか。

つぶらな瞳の奥に隠された想いはどうなっていくのか。


黄嶺(Wong Leng)山頂の円柱
イギリス人が整備したトレイルのピークには、どこもこれと同じ柱が建つ

どのピークでもみられる独特のコンクリート製柱も、完全返還の27年後までには違うものに取って代わられるか、なくなるかもしれない。

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2013年1月9日

09/01/13 Hong Kong Kowloon Hotel

パタゴニア

正月の休みを利用して香港に行ってきました。


今回は4日間という短い滞在だったので、はじめからこれといった大きな目的を持たないまま訪れましたが、それでも食べるものだったり買い物だったりを、それなりに楽しむことができました。

滞在した九龍酒店(Kowloon Hotel)について、スライドショーをご覧ください。



客室に入った第一印象は、「狭い」でした。

事前にこのことは認識していましたが、現にそれを目の当たりすると数字で表されていた広さ以上の狭さに驚きました。

スーツケースをまともに広げるスペースすらない感じです。とにかく間口が狭い。

狭さを補うためのせめてもの工夫でしょうか、さいわいベッドが高く、足元が広くなっているので、そこに荷物を収納することにしました。

バスルームや洗面所も同様に狭いです。

クロゼットもあるにはありますが、幅が50~60㎝程度しかなく収納力に欠けます。

短期の滞在でも不十分で、長期滞在ならその分の衣類を納めることはできないでしょう。

これ以前に済ませていたハーバークラブでのチェックインも、やや拍子抜けでしたね。

クラブスーペリアでの予約だったので17階のクラブルームでパーソナルチェックインすることになったのですが、このカウンター、もっと立派な場所にあるのかと思いきや、そこは細い通路の奥のようなところに位置していて、エレベーターを降りてはじめ見たときは本当にそれかどうかも分からないほどでした。

17階とはいえ、目の前にはペニンシュラのタワーがそびえ、そのせいで眺望もほとんどなく場所を選んでやっと、わずかにヴィクトリアハーバーや北角方面が見える程度です。

チェックインカウンターに併設されたクラブラウンジは広くはありませんし、設備やサービスもこれといって目を見張るものはないです。

元来、老舗的なホテルですので贅沢を言えないのは分かりますが、それなりの名前を謳っているのであればもう少し、それ風であってほしかったです。

一方で老舗ならではの利点もあります。

それは何と言っても「地の利」です。

尖沙咀の九龍半島の先端部の絶好の立地条件の場所に位置していますので、どこへ行くにも何をするにも、これほど恵まれたホテルは多くありません。

MTRを利用ならロビー近くから地階へと下って行けば地下で直結していますし、地上からでもホテルが彌敦道に面していますから至近です。

フェリーを使って香港島へ渡るにも尖沙咀のフェリー乗り場へはヘリテイジのデコレーションを横目に見ながら歩けば、すぐそこ。

短時間でアクティブに行動したい方用の、あくまで泊まるためのホテルですね。

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2011年1月7日

07/01/11 シェラトン香港・ホテル&タワーズ

パタゴニア
WTC正月休みに出かけ滞在したシェラトン香港・ホテル&タワーズのスライドショー

さすがはシェラトン。

立地の良さも手伝って、日々定例のシンフォニー・オブ・ライツはもちろんのこと、カウントダウンイベントも部屋からバッチリ見ることが出来ました。

強いてマイナス点を挙げるなら部屋がやや狭く感じたことくらいでしょうか。

しかし、これもエキストラベッドを入れてのことですから、二人で泊まれば十分な広さに違いありません。

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2010年1月5日

02/01/10 香港・八仙嶺(Pat Sin Leng)~黄嶺(Wong Leng)

パタゴニア

大美督(Tai Mei Tuk)より八仙嶺(Pat Sin Leng)方面を見上げる

大美督(Tai Mei Tuk)の鏡のような水面の小さな池に
ガスに覆われた八仙嶺(Pat Sin Leng)が映っていた

新年2日、香港・八仙嶺(Pat Sin Leng)~黄嶺(Wong Leng)を歩きました。
天気に恵まれず展望は得られませんでしたが、香港にある太古からの自然を充分に感じられる、いい山歩きが出来ました。
昨日の南涌(Nam Chung)、鹿頸(Luk Keng)、新娘潭(Bride's Pool)トレックに続き、二日続きで大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)から新娘潭(Bride's Pool)に向かいます。

今日は山行の予定なのでできるだけ朝早くにホテルを出ようとしましたが、良いのか悪いのか朝食は豪華ビュッフェ付き。
つい時間が掛かってしまい、ホテルをあとにしたのは昨日とほぼ同じ10時頃になってしまいました。

登山口までの経路は昨日とほぼ同じなので、少しのんびり構えていても大丈夫でしょう。

大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)からは昨日とは違う手段で新娘潭(Bride's Pool)に向かうため、今日はミニバスに乗車します。
乗り場はバス乗り場とほとんど同じですが、ミニバス専用の乗り場です。

大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)のミニバス案内板

大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)のミニバス案内板

大埔(Tai Po)

大埔(Tai Po)

すぐ目の前に20Cのミニバスが目に付いたので乗り込みます。

オクトパスカードを清算機にピッとかざし料金先払いし、確認の意味で運転手や、すでに乗り込んでいる青年にこのバスの行き先を聴いてみまると・・・、同じ20Cのバスでもルートがいくつかあって、このバスはこれから行こうとしている新娘潭(Bride's Pool)まで行かないようなのです。
それでは困ります。

一度下車し、案内係らしき人に聴くと、確かに新娘潭(Bride's Pool)行きの乗り場は別にあり、その乗り場へと案内してくれました。
ただ、そのルートは本数があまりなく、次の出発時間までまだ1時間近くあるとのこと。
これでは時間が勿体ないので、いきなり山行ルートを変更して大美督(Tai Mei Tuk)から八仙嶺(Pat Sin Leng)を目指すことにします。
ちなみに昨日乗った275Rのバスは今日は平日のため運休のはずです。

そうこうしてるうち、先ほど、一度乗り込んでいたバスはすでに発車してしまいました。
こんな時もモーマンタイ。
案内係の人は次のバスにちゃんと案内してくれ、当たり前ですが料金はフリーで乗車させてくれました。
どこに行ってもいい人ばかりです。

小回りが利き目的地まで早く着くと思い乗り込んだミニバスでしたが、その小回りが利く優位性を活かし、意外や意外、町の中心部へと向かって行きます。
工業団地にもルートが設定されているので、ぐるぐると遠回りした格好で、むしろ、バスよりも余計に時間が掛かってしまいました。

昨日は通り過ぎた大美督(Tai Mei Tuk)が終点なので、ここで下車します。
足を下ろすと昨日、車中から感じたとおりいいところです。
ここは同じ香港の港のある風景でも、西貢(Sai Kung)や大澳(Tai O)とも違うし、同じリゾート地のような淺水彎(Repulse Bay)とも違います。
もちろん世界的な貿易港、ヴィクトリア・ハーバーと比べようものならなら、土俵がまったく違った感じで、到底、これが同じ香港の港であることなど想像だにできません。
とにかく絶対的な人の数が圧倒的に少なく、建物もせいぜい三階建てほどのものが点々とあるだけ。
空も大きく広がっていて、いかにも大陸的は風景に感じます。

大美督(Tai Mei Tuk)のバスターミナル

大美督(Tai Mei Tuk)のバスターミナル

大美督村(Tai Mei Tuk Village)公所

大美督村(Tai Mei Tuk Village)公所

ロケーションは絶好なのですが、心配なのは見るからに天気があまり良くなく八仙嶺(Pat Sin Leng)の稜線がガスに覆われてしまっていることです。

昨日も一昨日も同じような天気でした。
朝は曇っていいて、このまま曇りや後に雨でも降るのかと思いきや、午後からは晴れたりする日本にはない変な天気で、今日もそうなってくれることを期待していますが、さてどうでしょう・・・。

とりあえず、すぐに雨が降るようなことはなさそうなので、出発です。
車道を短く歩いていると前方から歩道の上をロードバイクを押しながら歩いてくる人がいます。
日本では自転車の具合でも悪くなければこんなことはしませんからちょっと不思議な気がしましたが、道端の標識を見て理解できました。
どうも、この付近は急坂に加えカーブしているので、この何メートルかの区間は自転車は乗車して通行してはいけないようなのです。
意外と律儀なんですね。香港の人って。

標識は一人前の交通標識だったので案外、違反すると交通切符を切られるからかもしれませんが、もし日本にあったら守らないでしょうね~日本人は、このルール。

遊客中心(Visitor Center)脇の管理道路をほんの少し歩くと登山口がありました。

船灣郊野公園遊客中心((Plover Cove Visitor Center)

船灣郊野公園遊客中心((Plover Cove Visitor Center)

春風亭(Spring  Breeze Pavillion)

春風亭(Spring Breeze Pavillion)

すぐに春風亭(Spring Breeze Pavillion)をくぐると登山路は基本的に山腹をトラバースするように付けられています。
新娘潭路(Bride's Pool Road)からのルートと合流する地点で、今日初めて先行グループに追いつきました。

三人グループの彼ら、どこかで会ったことがあると思ったら大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)から同じバスに乗り合わせ先に下車していた若者たちです。
すぐ前の席だったのでよく覚えています。

右手には時折、船灣水塘(Plover Cove Reservoir)が見える

右手には時折、船灣水塘(Plover Cove Reservoir)が見える

T字路を左折し八仙嶺(Pat Sin Leng)へ向け急登

T字路を左折し八仙嶺(Pat Sin Leng)へ向け急登

バスの中では何やらコンピューターのことでも話していたのでしょうか、終始にぎやかに話していましたが、ここでも話しが弾んでいるようで、一人の女性が歩きながらもずっとといっていいくらいおしゃべりしていました。

おそらく話していたのは広東語でしょうから、時折耳にしたCPUやMICROSOFTといった英単語がかろうじて解るくらいで、それ以外は何を言っているのか、さっぱりわかりませんでしたけど・・・。
多分、コンピュータの話しをしてたんでしょうね。

広東語って、口調がまくしたてて喋る感じなので、街中のレストランなんかではすごくうるさくて、「何とかならないかな~」なんて思うこともしばしばありますが、こんなところで、それも若い人が話してるのを聞くと、意外とユーモラスで和んだ感じに聞こえて来るから不思議なもんです・・・。
仙姑峯(Hsien Ku Hung)

仙姑峯(Hsien Ku Hung)

八仙嶺(Pat Sin Leng)のひとつ目のピーク、仙姑峯(Hsien Ku Hung)に達すると、大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)ではじめに乗りかけたミニバスに乗っていた青年に出会いました。
あのルートでここに来る若い人は八仙嶺(Pat Sin Leng)に来る人が多いのでしょう。
山頂からは何も見えません・・・。

稜線に咲く花

稜線に咲く花

八仙嶺(Pat Sin Leng)は名のとおり、八つの峯が連なっているのでこんな命名になったのでしょうが、八つの峯が連なっていると言っても実際に歩いてみると大した距離ではありません。
多少のアップダウンはあるものの最東の仙姑峯(Hsien Ku Hung)から最西の純陽峯(Shun Yeung Hung)まででも35分ほどでした。

その西に位置するのが八仙嶺(Pat Sin Leng)山脈の最高峰、黄嶺(Wong Leng)です。
残念ながら、あいにくの天気で何も見えません。

八仙嶺(Pat Sin Leng)では連なる次の峯くらいはかろうじて見える時もありましたが、なだらかな地形のこの辺りは南側からガスが上がってきて、展望皆無です。

展望はありませんが、わずかながら縦走路からはずれたところに位置する黄嶺(Wong Leng)山頂は踏んできました。
山頂には例によって、香港のピークに立ててある太いコンクリート製の円柱がありました。

黄嶺(Wong Leng)山頂

黄嶺(Wong Leng)山頂

屏風山(Ping Hung Shan)付近から黄嶺(Wong Leng)方面を見る

屏風山(Ping Hung Shan)付近から黄嶺(Wong Leng)方面を見る

稜線の南側は鋭く切れ落ち、反対に北側は海までなだらかな尾根や谷が続いていることは地形図から安易に想像できますので、天気が良ければ屏風山(Ping Hung Shan)あたりが絶好のビューポイントでしょうね。

屏風山(Ping Hung Shan)の西端付近で丹竹抗(Tan Chuk Hang)への分岐を左へルートをとると急な下り坂になります。
香港のトレイルでは急な勾配のあるトレイルはもちろん、緩く広いトレイルでも往々にしてコンクリートや大きな石を積み上げて整備されているトレイルが沢山あります。

でも、ここのトレイルは違います。
そのように整備されているのは八仙嶺(Pat Sin Leng)の稜線の一部だけで、ほとんどの部分が土や元来からの石や岩の上を歩けるのです。
ですから、ここのような、いかにも登山道らしい急な下りを香港で下るのは初めてのような気がしました。

しばらく歩くと川の源流部でしょうか、小さな沢が現れました。これも初めてのことです。

コンクリート製の小さな橋

コンクリート製の小さな橋

澄んだ水

澄んだ水

沢といっても日本のように絶えず流れているようではなく、降水後にのみ流れるように見えましたが、ここ数日は天気があまり良くないせいか、沢にはきれいな水がたまっていました。

そこで、このきれいな水を見て、仙姑峯(Hsien Ku Hung)からほぼ同行だった例の青年に聴いてみました。
「この水、飲めますか?」
日本人とすれば、山中できれいな水を見れば、その水をためらいなく飲むことは何の抵抗もありませんが、彼=香港の人たちにとってそんなことは到底ありえない、びっくりしたような様子で返事が返ってきました。
「ダメ、ダメ

ところが変われば生活習慣はずいぶん違うものです。
『郷に入れば郷に従え』
もちろん口にしませんでした。

さらに急坂を下ると、これから下る池が右手に見えてきます。鶴藪水塘(Hok Tau reservoir)です。
ブーメランのような形をしているのですぐにそれと分かりました。

天気が良ければ、ここから見上げる屏風山(Ping Hung Shan)はさぞかし見栄えするだろうなと思っても、相変わらずのガスで展望はありません。

平山仔(Ping Shan Chai)方面を見下ろす

平山仔(Ping Shan Chai)方面を見下ろす

鶴藪水塘(Hok Tau Reservoir)池畔へ下山

鶴藪水塘(Hok Tau Reservoir)池畔へ下山

あとは道なりに歩けば、そこへと導かれます。
池畔の東屋でしばらく休んだら、彼と一緒に鶴藪(Hok Tau)方面に向かいます。

ここでも人影はまばらで、香港にいるとは信じられない風景が目の前にはあります。
水面や照葉樹を揺らす風が心地よく吹いています。
鶴藪水塘((Hok Tau Reservoir)

鶴藪水塘((Hok Tau Reservoir)

さらに九龍坑山(Cloudy Hill)を経て大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)まで行くという彼とは堰堤で別れ、その後も管理道路を下って行きます。
あの三人組とも、いつの間にか別れ別れになってしまっていたのは、少し残念な気がしました。
鶴藪(Hok Tau)の野営地付近はこれまでの山中の光景にも増して、さらに香港らしからぬ場所でした。

辺りには家畜の飼料のようなにおいが漂い、野鳥の飼育をしているのか鳥の大きな鳴き声が聞こえてきます。
植物を栽培しながら鑑賞もできるラベンダー・ガーデンという観光植物園があり、付近では果物も栽培されているよかのような畑もみかれられました。

折からの悪天でガスが立ち込め、辺りが幻想的な雰囲気だったことが余計にらしからぬ場所と思わせたのでしょう。

ラベンダー・ガーデン

ラベンダー・ガーデン

鶴藪圍(Hok Tau Wai)

鶴藪圍(Hok Tau Wai)

鶴藪圍(Hok Tau Wai)でミニバスを待つうち、雨が降りだし、粉嶺(Fan Ling)に近づく頃にはすっかり本降りです。

粉嶺(Fan Ling)でMTRに乗り換え深圳(Shenzhen Shi)方面からの来た列車に乗り込むと、大きな荷物を携えた人が目に着きます。

その多くは終点の紅磡(Hung Hom )まで乗車することなく、それまでの大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)や沙田(Sha Tin)、九龍塘(Kowloon Tong)で下車して行きました。

きっと、それらは下町で売るための商品だったのでしょう。
それぞれの地域での暮らしぶりを目の当たりすると、その都度、色んな事を感じずにはいられません。

九龍(Kowloon)に戻ると、そこは人であふれています。
きっとこの人たちも今日を生きるため頑張っているに違いありません。

ホテルにも今日を精いっぱい生きている人たちがいました。

前日の
南涌(Nam Chung)、鹿頸(Luk Keng)、新娘潭(Bride's Pool)トレックはこちら
アルバムはこちら
◆ みんなで香港に行ってきた
※参考コースタイム(基本的に休憩時間は含みません)
大美督(Tai Mei Tuk)=15min=船灣郊野公園遊客中心(Plover Cove Countory Park Visitor Center)
=40min=八仙嶺(Pat Sin Leng)自然教育径・T字路=20min=八仙嶺(Pat Sin Leng)・仙姑峯(Hsien Ku Hung)
=35min=八仙嶺(Pat Sin Leng)・純陽峯(Shun Yeung Hung)=35min=黄嶺(Wong Leng)
=30min=丹竹抗(Tan Chuk Hang)分岐=35min=平山仔(Ping Shan Chai)分岐
=5min=鶴藪水塘(Hok Tau Reservoir)池畔・東屋=45min=鶴藪圍(Hok Tau Wai)
※参考文献および地図
香港自然散策
郊區地圖(Countoryside Series)
新界東北及中部(North East & Central NT)

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01/01/10 香港・鹿頸(Luk Keng)、南涌(Nam Chung)と新娘潭(Bride's Pool)

パタゴニア

新娘潭(Bride's Pool)滝

二段になって静かに流れ落ちる新娘潭(Bride's Pool)の滝

新界(New Territories)地区最北東部、船灣(Plover Cove)の新娘潭(Bride's Pool)付近と沙頭角海(Sha Tau Kok Hoi)を望む鹿頸(Luk Keng)、南涌(Nam Chung)を歩きました。
まずは東尖(East Tsim Sha Tsui)からMTRに乗り、紅磡(Hung Hom )で乗り換え大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)へ向かいます。

今日の目的は新界(New Territories)の最北東部に位置する南涌(Nam Chung)の棚田のような池を見ることです。
大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)でMTRを下車したら、すぐそばのバスターミナルから275Rのバスに乗車し、大美督(大尾督)(Tai Mei Tuk)を経由して新娘潭(Bride's Pool)に向かいます。
乗客はそんなに多くありません。
このバス、休日のみの運行なので平日利用は注意が必要です。(今日はNEW YEAR's DAYの祝日です)

大埔(Tai Po)の工業団地を右手に見ながら走るうちは人工的な雰囲気ですが、やがてバスが海岸線を走るようになると、車窓からの景色ががらりと変わります。
左手には南国ムードの民家や小さなお店が点在し、右手には吐露港(Tolo Harbour)の海や馬鞍山(Ma On Shan)が見え、
「これから自然豊かで風光明媚なところに行くんだな~」
という気分にさせてくれます。
車窓からは吐露港(Tolo Harbour)越しに馬鞍山(Ma On Shan)が望めた

車窓からは吐露港(Tolo Harbour)越しに馬鞍山(Ma On Shan)が望めた

しばらくすると大美督(Tai Mei Tuk)。
夏にはずいぶんの人で賑わいそうなリゾート基地のような雰囲気のいいところです。
行き交う車も社用車やVIPが乗るような車ではなく、スポーツカーが目に付き、それ以上に目に付くのはバイクです。
もちろんモーターバイクもそのうちですが、ここではバイシクルです。

なかでも、ここから新娘潭(Bride's Pool)間は特に人気のようで、カラフルなウェアーを着込みカッコいいバイクで走っている人をたくさん目にしました。
交通量が少ないので、何かにつけてこれらを走らせるのに都合がいいのでしょう。
巡回の警官や白バイも見かけなかったですし・・・。

やがて到着した終点の新娘潭(Bride's Pool)にはびっくりしました。
あるのはバスの旋回場を兼ねた駐車場とトイレだけです。
はっきりいって何もないんです。
ここで昼ごはんを調達するつもりで何も用意してこなかったので大失敗です。
おまけに、ここから目的地の南涌(Nam Chung)までは歩く以外移動手段がなく、約45分~1時間掛かるとのことと同じバスに乗ってきた現地の人から聴き、さらにショックでした。
鹿頸(Luk Keng)近くの直線道路

鹿頸(Luk Keng)近くの直線道路

道中はとても退屈でしたがエンジン音が聞こえてくるたび
「おっ、今度は何だ(どんな車だ)?」
こんななことや、道端にあるバーべキューサイトでバーベキューを楽しんでいる人たちを恨めしげに横目で見るのをささやかな楽しみに車道を歩きます。
1時間でようやく南涌(Nam Chung)の手前の村、鹿頸(Luk Keng)に到着です。

鹿頸(Luk Keng)には道端に小さいながらお店が二件ほどあったので、まずはひと安心。
ルノーとポルシェ

ルノーとポルシェ

それにしてもどうでしょう。
こんな片田舎の小さな露店のようなお店の前に停まっているのが、かのポルシェとルノーです。
日本では考えられない光景です。

他にもツアー客を連れて来たと思われる大型のバスが何台か停まっているのに驚きました。
その後も何台かのバスを見かけましたが、そのほとんどが韓国人を乗せたツアーだったようです。
こちらが知らないだけで、こんな辺ぴなところがかつては韓国と何らかの関係があった場所なのかもしれません。

一軒のお店でtake awayのサンドイッチを注文し、これをお昼ご飯とすることにします。
このサンドイッチ、決して○○パン謹製のような既製品ではなく注文をきいてからお店の人がつくる手作りです。
さすが香港。食についてはどこに行ってもスキがありません。
ちなみに、ツナサンドと卵焼き+ハムのサンドを注文しました。
それぞれ15ホンコン$(1ホンコン$≒12円)くらいだったかな・・・。ちょっと高めかもしれません。

さて、これから今日の目的地にようやく出発です。
ここに来ようとしたのは、ある本にここの写真が掲載されていて、ぜひその光景をこの目で確かめたいという思いからでした。
鹿頸(Luk Keng)にも同じような地形が広がり、湿地帯のようなところや、その河口のようなところに池が点在していますが、南涌(Nam Chung)側のそれほどは数も多くなく展望にも優れません。
お店の前の路地を奥へと入って行きます。
民家の前を通り小さな峠に出るとようやく南涌(Nam Chung)側の池が見えるようになりました。
三方を山に囲まれた広い谷合いに、いくつかの池が整然と並んでいるのが見えます。
この後、しばらくトレイルを歩き丘のようなところに上がると・・・、目の前にはいくつもの池が見えるようになりました。

しかし、その写真を撮ったと思われる具体的な場所が解かりません。
持参の写真を広げ同定しようとしますが、ここでは高度が足りず、いまいち判然としません。
それなら、もう少し上部からかと思い丘を上に向かって歩いても同じで、さらに歩きすぎると林の中に入ってしまいます。
鹿頸(Luk Keng)近くのトレイルは時折人が行き来する程度だった

鹿頸(Luk Keng)近くのトレイルは時折人が行き来する程度だった

池の向こうに見えている民家そのものや建物の角度から、ある程度の水平方向の撮影位置は特定できるのですが、そうすると垂直位置の関係がどうもおかしくなってしまいます。
右往左往するうち腹も減ったので、それぞれの池を見渡せる丘の途中で、先ほどのサンドイッチを頬張ることにしました。

行き交う人はほとんどなく、時がゆっくりと流れてゆきます。
決して安くはなかったけれど、このロケーションでの手作りサンド、美味くないはずがありません。
このあとも、しばらく辺りを歩きましたが結局、その場所は解らずじまいで、
「その写真は空撮に違いない。」
残念ながらこんな結論に達し、この場をあとにすることにしました。
いい景色を見ながら、のんびりと美味しい食事が出来たのだから、良しとしましょう。

これらの池とは別に正面に見えていた深圳と境を接する山の稜線の向こうに、深圳(Shenzhen)の高層ビルの尖塔の先らしき物が見えていたのには驚きました。
南涌(Nam Chung)の池はひっそりと静まり返っていた

南涌(Nam Chung)の池はひっそりと静まり返っていた

先ほどまで見えていたこれらの池のたもとまで下りて来ると、何という静けさでしょう。
吹く風によって起こる水面の波もどこまでも静かです。
このあと軍のヘリコプターが飛来して初めて、ここが中国本土との境界近くだったことを、ようやく思い知らされましたが、これがなければ決してここが香港であることを感じることはありません。
南涌鄭屋(Nam Chung Cheng Uk)近くのお宮

南涌鄭屋(Nam Chung Cheng Uk)近くのお宮

大灣(Tai Wan)で一般道に出たら鹿頸(Luk Keng)まで沙頭角海(Sha Tau Kok Hoi)を左手に見て車道を歩きます。
海辺にはマングローブが茂り海に浮かぶ小島には野鳥が遊びますが、その向こうにはここでも高層アパートが見えています。
手つかずの原始の姿があるかと思えば、すぐ目と鼻の先に現代の姿がある。
これもいかにも香港ならではの光景でしょうか・・・。
沙頭角海(Sha Tau Kok Hoi)の向こうに沙頭角(Sha Tau Kok)の街並み

沙頭角海(Sha Tau Kok Hoi)の向こうに沙頭角(Sha Tau Kok)の街並み

鹿頸(Luk Keng)に着くか着かないかの頃、ちょうど南涌(Nam Chung)方面からタクシーが来て客を下ろし始めました。
先客と入れ替わるようにこのタクシーに乗り込み新娘潭(Bride's Pool)へ向かいます。
今度はわずかな時間でそこに着くことが出来ました。
ただ、乗った当初、先客のお尻のぬくもりが残っていたのが微妙な感覚でしたが・・・。(30ホンコン$ 含チップ)

本来ならここからバスに乗り帰途に着くはずでしたが、バスの時間までまだしばらく時間があったのが運の付きでした。

その滝がこの近くにあることは頭にあったのですが、実際にはどのあたりにあるかよく解っていませんでした。
その滝、新娘潭(Bride's Pool)の滝は、バス停のすぐそばといってもいいところに位置していたのです。
すぐ下方の駐車場には沢山の車が停まっていて、沢へと続いているトレイル脇のバーベキューサイトはバーベキューを楽しんでいる人たち賑わっています。
沢まで下ると水遊びをしている人も沢山いました。
新娘潭(Bride's Pool)の沢で遊ぶ人たち

新娘潭(Bride's Pool)の沢で遊ぶ人たち

遊歩道をしばらく歩くと滝の下に出ます。
新娘潭(Bride's Pool)の滝は決して大きな滝ではありませんが、二段になって物静かに流れ落ちている姿が印象的です。
結婚間近の娘さんが身を投げたことによりネーミングされたという、ちょっぴり物悲しいネーミングですが、それもうなずけるような雰囲気をもった滝でした。
巨岩の奥に新娘潭(Bride's Pool)の滝

巨岩の奥に新娘潭(Bride's Pool)の滝

のちに、この滝の近くにもう一つ立派な滝があることを知り、その滝を訪れられなかったことに非常に残念な気持ちになりました。
その滝は照鏡潭(Mirror's Pool)。
この滝は一段ながら水量が多く男性的なようです。
この滝も新娘潭(Bride's Pool)の滝同様、一般道からそう遠くなさそうなので機会があれば出向きたいものです。
大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)

大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)

新娘潭(Bride's Pool)を出たバスはバス停のたび人を乗せ、いつの間にかすっかり満員です。
バスに揺られ大埔※(※は土へんに虚)(Tai Po Market)に着いた頃はまだ明るかったですが、MTRを乗り継ぎホテルの至近でようやく陸上に上がると、辺りはすっかり暗くなっていました。
見上げると、そこには誰もが知る色とりどりのネオンが輝いている香港がありました。

翌日の大美督(Tai Mei Tuk)~八仙嶺(Pat Sin Leng)~黄嶺(Wong Leng)~鶴藪圍(Hok Tau Wai)は
こちら
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◆ みんなで香港に行ってきた

※参考文献および地図
香港自然散策
郊區地圖(Countoryside Series)
新界東北及中部(North East & Central NT)

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2010年1月4日

Hotel Panorama by Rhombus(麗景酒店)

香港(Hong Kong)・九龍(Kowloon)サイド、HOTEL Panorama By Rhombus ホテル・パノラマ(麗景酒店)に5連泊しました

スターフェリー


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web site
http://www.hotelpanorama.com.hk/en/index.html

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2009年2月5日

05/02/09 地球の歩き方

「天日干し」撮影地:香港・大嶼山(Lantau Island)、大澳(Tai O)地球の歩き方 web page 『Today's photo』で正月に香港に出向いた際、大澳(Tai O)で撮った画像が本日掲載されました。

『地球の歩き方 Today's photo』の掲載ページはこちら
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2009年1月13日

05/01/09 機上からのHong Kong

香港国際空港を飛び立ったジェット機は今回の素晴らしかった訪港を象徴するかのように、最後まで見事な光景を見せてくれた。

滑走路を西向きに滑空すると、間もなく大澳(Tai O)の町並みが入り江の奥に見える。
先端に見えるのは昨日、ちょうどこの時間、上空を飛ぶ日本の航空機を見た防波堤。

左旋回すると真下に珠江口と大洋を分かつ大嶼山(Lantau Island)の最西端の岬、分流(Fan Lau)。
今度来るときは、ぜひ足を運びたい場所だ。

岬の向こうにはこの島の脊梁を構成している鳳凰山(Lantau Peak)や大東山(Sunset Peak)。

大嶼山(Lantau Island)をぐるりと回りこむように飛ぶと独特の形で海に浮かび長洲(Cheung Chau)島。

南Y島(Lamma Island)が見え出す頃には、その向こうに香港島(Hong Kong Island)をはじめ香港全土が見えていた。

大嶼山(Lantau Island)の西端に分流(Fan Lau)の岬が見えてきた
眼下には大澳(Tai O)の町並みと鳳凰山(Lantau Peak)、大東山(Sunset Peak)
分流(Fan Lau)
大嶼山(Lantau Island)と上部は空港、新界(New Territories)方面 左手前が石壁(Shek Pik )
長洲(Cheung Chau)島
手前から南Y島(Lamma Island)、香港島(Hong Kong Island)、九龍(Kowloon)左上部に大帽山(Tai Mo Shan)









訪れるたび、どんどん深みにはまらされてしまう香港(Hong Kong)。

次はどんな一面を見せてくれるだろうか・・・。

みんなで香港に行ってきた

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