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2015年1月11日

11/01/15 伯耆大山、7合沢 x 2本

パタゴニア

松江Yくんと伯耆大山に行ってきました。


7合沢をヒューひゅ~、って感じで華麗に滑るYくん

前日の米子湯はこちら

日野川にかかる橋から見ると、先週同様、大山山頂部にはどんよりとした雲がかかっていた。

大山寺橋から見上げると、朝よりは幾分ガスは取れたようにも見えたが、ここでもやや風があることを考えれば、風が強そうだ。

3連休の中日ということで、昨日から駐車済みの車もあり、環状道路を桝水方面に進んだカーブにわずかなスペースを見いだし停める。

過去にはここから直接夏道に向け樹林帯をハイクしたこともあったが、今はまだ雪が少ないことと、少しでも楽をしようと、一度、登山口近くまで戻った感じに歩き、皆のトレースを使わせてもらいツボ足でハイクすることにした。

今日の目的地は山頂。

5合目近くになると左手に三鈷峰が姿を見せだし、モヤが掛かっているものの背景には日本海の海岸線が見えた。


見事な樹氷と三鈷峰

そもそも天気予報がよくないからか、連休にもかかわらず登山者は少なく、山スキーヤーはもちろん、最近では大山のBCシーンでは特に多いと感じる山ボーダーもちらほら程度。

気温はそれなりに低く(6合で-8°C)、滑走の条件的には先週よりもずいぶん良さそうだし、人も少ないとくればシュプールに邪魔されることなく自分のラインを描けそうだ。


6合目避難小屋前は講習会を受講する人たちであふれていた

6合付近では、どこの主催か知らないが大々的な雪山講習会が行われていた。

見上げると草鳴社ケルンは視程にあるが8合以上の稜線は見えない。


強風のため尾根に沿った小さな雪庇が脊梁をなす


草鳴社ケルンを見上げる

高度を上げても風はそれほど強くならず、視界さえあれば山頂まで向かってもよかったが、この時点ではこれ以上視界が晴れることはないだろうと草鳴社のやや上部をドロップ・ポイントとしてハイク終了。

また山頂には行けずじまい。


ほぼ、ハイク終了地点

位置的には7合沢のほぼ源頭部。

この一週間で積雪は増し、灌木もかなり隠れたように見え、何と言っても視界のあるのがありがたい。

沢に入ると先週の雪とは全く違う良質の雪。

大山のこのエリアでこれほどの雪に当たるのは初めてに違いない。


別山を借景にノートラックのパウダーを喰らう

地形の小さなうねりも隠れ気味で、足元をさほど気にすることなく楽しく滑ることができた。

下部はやや寡雪気味なので、先週同様、行者谷方面へと滑り作戦会議。

と、このころからか見上げる空に青空が見えだすではないか。

青空をバックに樹氷の木々が見事に映え、素晴らしい景観を見せてくれた。


雪山では青空に勝るものはないのかも


剣ヶ峰、弥山と別山


行者谷中間部より三鈷峰

この頃は山頂稜線も見えていたので
「山頂まで行くか!?」

なんて話もしたが、この好天は長くは持たなかった。


二度目の6合目ででくわした大山・D-CLUB、久保ガイドと

6合まで再ハイクアップした頃には、そこでさえガスに覆われだし、結局二本目も7合付近から再度、7合沢を滑ることになる。

いくら雪の条件が良くても、この状況では一本目のように快適には滑れず、ボトムまですっかりガスの中という視界のなさをの辛さを痛感しながらの滑走だった。

8合沢下流の大きな堰堤はまだ隠れていない。


8合沢、行者谷出合の堰堤を下流から見上げる

一本目と同じようなルートで左岸の行者谷側を滑り堰堤を回避しながら元谷へ。

元谷小屋付近ではガスに加え猛烈なブリザード。


治山林道入り口よりブリザードの元谷側を振り返り見る

治山林道でも轟々と風が吹き荒れ、結果的に天気が回復していたのは一本目を滑った30分ほどだけだった。


風雪厳しい大神山神社


大神山神社山門のYくん

ご子息が同行のYくんと幼馴染みという大山寺門前の『土佐屋』でおそい昼食をとりながら、ご主人とも歓談させてもらい、家路についた。

ちょっと長めの、おまけ
環状道路でアウディ・A4(FF駆動)が立ち往生していて、復活の手助けができた。

先週も別の場所でマツダ・CX-5(4WD)も救護した。

アウディのあと同じ場所でデミオも。

デミオについては未確認ながら、前二者について共通点を見た。

どちらもM社製のスタッドレスタイヤを履かせていた。

M社の製品どころか他社のタイヤは履かせたことがないので、性能がどんなだかは知らない。

ただ、この際タイヤはB社製のBで、どうでしょう。

そうか、せめて国産物を4輪駆動車に履かせる。

金額的には張るかもしれないが、かつての同社のCFにこんなキャッチコピーがあった。

『タイヤは命を乗せている』

鬼に金棒はないにしても、転ばぬ先の杖はしっかりしたものに越したことはない。(あくまでも私見です)




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2015年1月5日

04/01/15 伯耆大山、7合沢と行者谷

パタゴニア

新年初の山行に松江・Yくんと伯耆大山に行ってきました。


行者谷中間部より元谷、三鈷峰をみる


R29、宍粟市一宮でもこの積雪

前日、わかさ氷ノ山で今シーズン初テレマークの練習をした。

今シーズンからATを履き始めたばかり、明日はテレでと考えると、いくらなんでも少しは足慣らしをしておかないと不安いっぱいだったのでゲレンデでいいから滑っておきたかった。

何とか見れるほどになるよう最終近くまでみっちり滑り、一路、宿泊地の米子へ車を走らせるも、30分ほど走った八東町付近で、急に変なことに気付いた。

車中を確認すると、それは見当たらず載せるのをすっかり忘れていたようで、スキー場駐車場へUターン。

色んな思いが錯綜する中、少々焦り気味ながら、路面状態もあまり良くないので慎重に車を走らせ舞い戻ってみると、雪面に立てられたマイストックは無事取り残されていた。

さすが、ここはニッポン。

回収できたのはよかったが約1時間のタイムロス。

米子に着いたのは20時を回ってしまったのはいただけなかった。


米子駅前の街並みは北海道千歳駅前の雰囲気とそっくりだった

せっかくYくんと美味いものにありつこうと考えていたが、今日がまだ正月三が日ということもあり、立ち寄った店が早終いをするということで思ったような食事が出来ないまま前夜は終わってしまった。


ホテルの窓からの夜の風景も、よく似ていた

朝、ホテルから大山寺に向かうと、ほどなくして大きくすそ野を広げた大山が見えた。

実はこれまで西方面からは大山を見たことがなく、この時初めて見た大山は6合目付近から上をガスに覆われているにもかかわらず雄大な山、そのものだった。

南からや北から見る山容とは全く違い、いかにも霊峰にふさわしい威厳のある山体を大地に横たえていた。

大山寺までは30分ほどで着いたから、前泊の価値は十分にあった。

まずいのは天候。

ホテルを出ると雨が降っていたのには驚いたが、天気予報通りなら時間を追うごとに回復傾向だろうと考えていたが見上げる山は濃いガスに覆われ、ちょっとトーンダウン。

風がないのが救いで準備したら、とりあえず6合の小屋を目標に歩き出す。


大山寺を出発


5合目で出遭った若者は大半がボーダーだった

天気は良くなかったが、さいわい6合避難小屋までは風もなく穏やかだった。

そもそも山頂まで足を向けることは考えの中にあまりなかったが、6合を出て歩き出すとこの考えの率が上がり、昨年の何回かと同様、7合付近をドロップポイントとしてハイク終了。


視界の悪いドロップ・ポイント(標高1,450メートル)

すっかりガスの中に突入したようで風も強く、烈風ではないにしてもそれなりの強さで、視界は10メートル程度。

せめてガスが晴れないかとしばらく待ってみたが、状況は変わりそうになくとりあえず入ってみる。

気温が低ければ吹き溜まった感じになりイイことが多いが、今日はそれも高いせいか(-5°C)モナカっぽい。

モナカ雪は緩斜面でも手こずるのが常で、この傾斜の斜面に灌木もあるので、ほぼ歯が立たない状態で面白くない。

高度を下げると良くなり気味だったが、今度は寡雪で灌木や小さな地形のうねりがうるさくて、やはり面白くない。

高度を下げるとガスから抜け出て視界が得られたのが唯一の救いか。


三鈷峰ですら姿を見ることはなかった

適当に切り上げYくんは稜線を経由してツボ足で、こちらはシールで直に6合まで登り返すことにした。

VECTORとTARGAの組み合わせなら、かなりの傾斜も登行できるからありがたい。

それよりも登高したことによりいい斜面があったことを確認できた。

6合へ戻ると、朝、4.5合付近で出会っていた津山・Nさんチームと再会。

彼らとは昨年御嶽、乗鞍以来の再会だった。

6合から入った行者谷上部はブナ林が風衝林となるからか吹き溜まりのような条件で、思い通りの絶好のコンディション。

埋まり切っていない大小の堰堤や再度のモナカに苦戦しながら元谷まで。


埋まっていない堰堤
(左、7,8合沢と右、行者谷の出合い)

元谷小屋付近ではクロカンで遊んでいる人たちがいる。

見上げる北壁は全容はおろか、別山も姿を見せてはいなかった。

大神山神社手前の林の中で遅い昼食をとり、雪の参道を歩いて駐車場へ戻った。


大神山神社で


下山後、山を見上げても状況は同じようだった

帰路は通行料を浮かすため往路と同じ鳥取経由で帰ることにした。


山上からしか見たことがなかった巨大風車を見ながら鳥取まで走る

昨年まで鳥取市の住人だったYくんと話すうち鳥取道という高速道路(ほぼ全線が対面通行区間)の存在を認識することになり、これなら難所の戸倉峠を越えることなく山陽側に出ることができ、さらに時間的にも速いとくれば、これでしょうということで決まり。

もちろん、無料区間終了の平福で下車し、もうしばらく走って帰宅したのであった。

美味しいものは食べられず山の天気も芳しくはなかったが、それでも山スキーは楽しく、良い鳥取遠征になった。

おまけ
ストックを回収に行った際にみた夕照の氷ノ山は中々の景観だった。




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2014年5月5日

04/05/14 乗鞍岳

パタゴニア

位ヶ原から乗鞍岳・剣ヶ峰に上がった後、三本滝駐車場まで滑ってきました。


剣ヶ峰(左)と蚕玉岳

木曽御嶽
から下山後、乗鞍へ転進すべく車を走らせる。

R19に出たら、これから山中に入ることを踏まえ藪原のコンビニで少し買い出しと、すぐ隣のSSで給油も。

「いらっしゃいませ~。」

ここまでは、まだ普通っぽかったが、カードを渡す段になると・・・、小指を立て人差し指と親指の二本でそれを受け取る店のオッサン。
「おっと~、これはもしかして。」

案の定、後の所作はどれも怪しげで、隣に乗り込んでいた金谷くんと
「いかにも、それっぽかったな~。」

なんて話しながら、先行した長尾さんの車を追って峠道をブッ飛ばして行った。

あのSSにはもう行かないぞ。というより、あの類の人の居るところに遭遇したくないだけ。

で、着いた乗鞍高原の今日の宿はこちら。


乗鞍高原 プチホテル・アルム

山行の朝は三本滝まで車を上げておき、そこから位ヶ原行きのバスに乗車。

山荘前から歩きとなり、剣ヶ峰方面に上がったら帰りは駐車場まで滑り降りる。

今日の行動予定はこうらしいが、昨日同様よく解っていないのが実際のところ。。。

彼らは皆、足が速いので着いて行くだけだね。


位ヶ原山荘前
すごい人の数だと思ったら、バスは6台も上がってきたとか

山荘が標高約2,350メートルだから山頂までの標高差は670メートルほど。

下る三本滝の駐車場は標高1,800メートルだから山頂との標高差は何と1,200メートル超。

バス利用することでコスパに優れたロングライドが可能になるようで、これが乗鞍最大の魅力のようだ。

山荘のすぐ先からシール歩行開始。

大きめの斜面を二度ほど上がると小さな建物二つ。今は無き山岳道路の肩の小屋口のバス停(らしい)。

今日は昨日とはうって代わり、この上ない上天気。背後には素晴らしい景色が広がり、滑りも大いに期待・・・。


背後には槍~穂高連峰や常念~蝶のスカイライン


剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳の三つコブ

見える正面左が剣ヶ峰、中が蚕玉岳、右が朝日岳。

そこまでに広がるのが大雪渓で夏でもスキーができるらしい。


珍しい自然現象、『環水平アーク』に遭遇

さらに歩き高度を上げると、見えていた穂高の吊尾根の下に大きな岳沢が見え始めた。


昨日とはうって代わり見事な眺望が広がった
槍~穂高の展望

やがて、北ア南部のすべての山が見えているのではないかと思わせるほどの大展望を得ながらの歩行。


笠ヶ岳や黒部源流、立山までも見晴るかす大展望

昨日、スキーアイゼンの威力を実体感できたとおり、今日も効果発揮させスキーのまま登高。

高度を上げるに従い風が強くなり雪面も固そうだが、よく刺さる。

そのまま蚕玉岳と朝日岳の鞍部に登り上げると飛騨側が見え、彼方に白い白山山塊が見えた。


朝日岳と遠く白山


剣ヶ峰と大日岳


ドロップポイントを確認 背後が剣ヶ峰

稜線上はさらに風がきつく、目と鼻の先の剣ヶ峰は割愛しようかと考えていたが、昨日とは反対に、他の三人がそこへ向かうとのことに便乗してこちらも剣ヶ峰へ向かうことになる。

実は朝からの好天と、昨日のスキーアイゼンの効果に気を良くして、今日はアイゼンを持参せずにいた。

失敗だった。いくら天気が良くてもアイゼンは必携だった。

スキーはここにデポしてのことだが、単独行なら指をくわえて引き返すところだが、幸い、長尾さんからピックストックを借りることができ、お陰でなんとか剣ヶ峰のピークに達することができた。


剣ヶ峰 遠くに白山を望む

最高所だけあって眺望は抜群だ。


御嶽の眺めが素晴らしい

これまでに見えてきた北側のアルプスの山々に加え、社殿の南側に回り込むと昨日の御嶽が大きなすそ野をきれいに広げ、堂々と横たわっている。

御嶽は西の白山から見ても堂々として立派な山体だが、ここからでも雪を抱いた容姿は素晴らしい。

ところで、若いボーダーの一人はアイゼンなしの普通ストックで最後の雪面を登っていたが、自身にはあの真似はできない。

ただ、彼はピークから直に滑ったに違いなく、下りの危険を回避する術があれば、それはそれでアリかもしれない。

ということは、こちらももう少しスキーのまま頑張ったうえ、ピークから滑る手がなかったわけではなかった、ってことになるが、風がきつかったので、つい躊躇した。

今思うと、ちょっと残念だったかもしれない。


北アルプスの山々

スキーデポした鞍部に戻ったら見える雪原へと滑る。

雪は腐ってはいなかったが如何せん昨日と今日のあまりに多すぎる凍て気味の滑走跡に、足を取られてばかりで上手く滑れない。

悲しい。

やや高度を下げた辺りで右へ逃げると、きれいな斜面があった。

雪面はクラストして固かったが、それでも滑走跡が少なく、ここからは一気に滑ることができた。


津島さん


槍・穂をバックに金谷くん

雪原ど真ん中の小さなハイマツ帯で大ブレイク。


ブレイクポイントより穂高・吊尾根や常念

下山ルートを確認したうえ、朝の登高ルート方面へと再度滑る。

ここは標高が低いお陰か日がよく当たる東面だからか、雪は適度に緩み滑りやすかった。

例によって長尾さんと金谷君は同じ方面を、さらにもう二本ほど滑っていた。


緩やかに滑りツアーコースへ向かう

これで終わらないのが乗鞍のいいところで、さらにツアーコースを三本滝まで滑ることができる。

一部、コースの狭いところもあるが、それはそれで楽しい。


車道に出くわすと駐車場が見え、フィナーレが近い


最後にゲレンデを短く滑走

最後はゲレンデを滑ればテレマークツアー終了。


善五郎の滝・駐車場付近から
高天ヶ原、剣ヶ峰、摩利支天のピーク群を見上げる

この方面に出向くと、これからが本当のツアーともいえる試練の運転が待っている。

往路と同じ道を採り、中津川から高速に乗ろうと奈川度ダムを渡り右折すると、昨日はなかったバリケード。
「なんだ、こりゃ~。」

特に注意書きはなかったが、あえなく引き返し安房峠から穂高を眺めてから帰ろうとすると、ここはここで冬季通行止め。

安房トンネルはあっという間に平湯へと導いてくれるが、なんだか高い通行料に付いたような・・・。

それではと高山からは、せせらぎ街道をかっ飛ばして高速は郡上八幡から。

高速は渋滞を避けつつ何度も仮眠をとりながら、ようやく26時30分、無事に帰宅して今回のツアー終了~っ。

それでもこの時季の山スキーツアーは楽しいね~。

皆さん、お疲れさまでした。

前日の木曽御嶽ツアーはこちら

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