2014年5月5日

03/05/14 木曽・御嶽山

パタゴニア

おんたけ2240スキー場から御嶽山(王滝山頂まで)に行ってきました。


田の原の御嶽神社より王滝山頂方面を見上げる

恵那峡SAで日付をまたぎ、早朝、中津川ICで中央道を下車。

道の駅・賎母で岡山からの長尾さんチームと合流したら一路、おんたけ2240スキー場へと向かう。

以前から知り合いの長尾さんは昨年の槍ヶ岳山行でも肩で偶然出会い、今年はこちらからお願いして、初めっから彼らのツアーに参加させてもらうことにした。

R19を外れ、王滝村を過ぎると高度があがるにつれ視界が広がるようになる。

スキー場近くまで来ると中央アルプスの稜線が綺麗に見え、前方には大きな御嶽の山頂部も見えだすが、この時点ではただ単に大きな山でしかなく、どこが何だかよく把握できていなかった。


木曽駒ヶ岳や宝剣、空木岳の中央アルプス稜線が綺麗にみえた


王滝山頂部と剣ヶ峰

道中も、特にR19を走行中は、いかにもスキーに向かう車を多数目にしてきたが、現にここに来ると車が一杯で、初めてこの時期にスキー場に足を向けた者にとっては、やや驚きでもあった。

スキー場からのスタートは、ゴンドラに乗れば約10分ほどで何の苦労もなく一気に高所まで運んでくれるのが一番の魅力。

トップからは一度ゲレンデ方面に下れば雪の付いた立派な車道があったにもかかわらず、いきなり林の中に入ったものだから、田の原まで下るにもやや苦労してしまった。

見上げれば、鳥居越しの御嶽は霊峰にふさわしく風格充分。

準備したら自身と長尾さんはシール、津島さんと金谷くんはツボ足でスタート。


山頂部を見上げてスタート

スキー、登山を交え、かなりの人が歩いて行く。

見上げれば白い斜面がいくつも見え、さすが大きな山に来たのだと、この時点で既に実感できた。

先行者のトレースに導かれ林を抜けると雪原を歩くようになり、と同時に次第に傾斜も増す。

こんな時のため、今シーズン導入したのがクランポン(スキーアイゼン)。

テレマーク用はATに比べ登りが苦手なくせに、あまりいいクランポンがないのが現状のような気がするが、今回、何とか頑張って山頂までシールのまま登り上げることができたことを考えると、これによって飛躍的に登高性が向上したといえるだろう。

しかも、登りが苦手のBD、O2をしての話しだから、なおさらである。

これなしでは、かなり早い時点でツボ足転換を強いられたに違いない。


王滝山頂より剣ヶ峰をみる

王滝山頂に着く頃には、天気はすっかり荒れ模様。


ほのかに匂っていた硫黄臭は
今も噴煙を上げる小さな火口からのものだった

見上げる剣ヶ峰は全く見えないわけではなかったが、風が強く、雪の着き具合も微妙で滑走ラインも想像しにくかったり、他の三人はここから滑走態勢に入っているのをみると、こちらも右に倣えして、あっさりここで切り上げ、
「いざ、滑走

標高の高い位置ではかなり風が吹いている感だったが、反面、あまり日が照っていなかったからか、午後になっても雪の腐りは鈍く、中々の雪質だった。


津島さん


テレマーク三人衆

嬉しいことに、高度を下げても雪質はそう変わらない。

適度に緩んだ雪質に、思わずひとり奇声を発しながら滑る。


快適斜面を滑る

右寄り(地獄谷寄り)にはきれいな斜面が残っているのが見え、長尾さんと金谷君はさらにそちらへと滑って行ったが、軟弱な自分はハイマツの上でのんびり。

もう少し見通しが利けばよかったのだが、それでもここまで下れば風もさほど気にならず、ゆっくりできた。


長尾さん
天候悪化も雪質は良かった


ボウル状斜面

あとは楽しみながら滑れば良い。

ルートは左へとり、登高の際、右手に見えていた小さな谷を下りる。

灌木に気遣いながら下るとロープがあるので右の登高ルートへと戻り、あとはスロープ状の道をひとっ走り。


無事、下山
上部はガスっていた

下山して神社から見上げると、あら不思議。

紛れもなく同じ場所からで、かつ、朝は良く晴れていて今はガスっているにもかかわらず、今の方が山がずいぶん大きく見えた。

その中に自分たちの滑ったラインを確認すると、
「やっぱ、でっかい山はいいな~。」

十分満足できた山行だった。

ゲレンデに戻り、最後の滑りを楽しみながら下ると、スキーを脱ぐことなく無事、ゴンドラ乗り場に戻った。

翌日の乗鞍岳ツアーはこちら

HPは ようこそ『山のアルバム』へ

MINI CLUBMAN, telemark ski, エクスペディション(日帰り以外の山行), 山歩き、登山,

0 件のコメント: