2014年5月5日

04/05/14 乗鞍岳

パタゴニア

位ヶ原から乗鞍岳・剣ヶ峰に上がった後、三本滝駐車場まで滑ってきました。


剣ヶ峰(左)と蚕玉岳

木曽御嶽
から下山後、乗鞍へ転進すべく車を走らせる。

R19に出たら、これから山中に入ることを踏まえ藪原のコンビニで少し買い出しと、すぐ隣のSSで給油も。

「いらっしゃいませ~。」

ここまでは、まだ普通っぽかったが、カードを渡す段になると・・・、小指を立て人差し指と親指の二本でそれを受け取る店のオッサン。
「おっと~、これはもしかして。」

案の定、後の所作はどれも怪しげで、隣に乗り込んでいた金谷くんと
「いかにも、それっぽかったな~。」

なんて話しながら、先行した長尾さんの車を追って峠道をブッ飛ばして行った。

あのSSにはもう行かないぞ。というより、あの類の人の居るところに遭遇したくないだけ。

で、着いた乗鞍高原の今日の宿はこちら。


乗鞍高原 プチホテル・アルム

山行の朝は三本滝まで車を上げておき、そこから位ヶ原行きのバスに乗車。

山荘前から歩きとなり、剣ヶ峰方面に上がったら帰りは駐車場まで滑り降りる。

今日の行動予定はこうらしいが、昨日同様よく解っていないのが実際のところ。。。

彼らは皆、足が速いので着いて行くだけだね。


位ヶ原山荘前
すごい人の数だと思ったら、バスは6台も上がってきたとか

山荘が標高約2,350メートルだから山頂までの標高差は670メートルほど。

下る三本滝の駐車場は標高1,800メートルだから山頂との標高差は何と1,200メートル超。

バス利用することでコスパに優れたロングライドが可能になるようで、これが乗鞍最大の魅力のようだ。

山荘のすぐ先からシール歩行開始。

大きめの斜面を二度ほど上がると小さな建物二つ。今は無き山岳道路の肩の小屋口のバス停(らしい)。

今日は昨日とはうって代わり、この上ない上天気。背後には素晴らしい景色が広がり、滑りも大いに期待・・・。


背後には槍~穂高連峰や常念~蝶のスカイライン


剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳の三つコブ

見える正面左が剣ヶ峰、中が蚕玉岳、右が朝日岳。

そこまでに広がるのが大雪渓で夏でもスキーができるらしい。


珍しい自然現象、『環水平アーク』に遭遇

さらに歩き高度を上げると、見えていた穂高の吊尾根の下に大きな岳沢が見え始めた。


昨日とはうって代わり見事な眺望が広がった
槍~穂高の展望

やがて、北ア南部のすべての山が見えているのではないかと思わせるほどの大展望を得ながらの歩行。


笠ヶ岳や黒部源流、立山までも見晴るかす大展望

昨日、スキーアイゼンの威力を実体感できたとおり、今日も効果発揮させスキーのまま登高。

高度を上げるに従い風が強くなり雪面も固そうだが、よく刺さる。

そのまま蚕玉岳と朝日岳の鞍部に登り上げると飛騨側が見え、彼方に白い白山山塊が見えた。


朝日岳と遠く白山


剣ヶ峰と大日岳


ドロップポイントを確認 背後が剣ヶ峰

稜線上はさらに風がきつく、目と鼻の先の剣ヶ峰は割愛しようかと考えていたが、昨日とは反対に、他の三人がそこへ向かうとのことに便乗してこちらも剣ヶ峰へ向かうことになる。

実は朝からの好天と、昨日のスキーアイゼンの効果に気を良くして、今日はアイゼンを持参せずにいた。

失敗だった。いくら天気が良くてもアイゼンは必携だった。

スキーはここにデポしてのことだが、単独行なら指をくわえて引き返すところだが、幸い、長尾さんからピックストックを借りることができ、お陰でなんとか剣ヶ峰のピークに達することができた。


剣ヶ峰 遠くに白山を望む

最高所だけあって眺望は抜群だ。


御嶽の眺めが素晴らしい

これまでに見えてきた北側のアルプスの山々に加え、社殿の南側に回り込むと昨日の御嶽が大きなすそ野をきれいに広げ、堂々と横たわっている。

御嶽は西の白山から見ても堂々として立派な山体だが、ここからでも雪を抱いた容姿は素晴らしい。

ところで、若いボーダーの一人はアイゼンなしの普通ストックで最後の雪面を登っていたが、自身にはあの真似はできない。

ただ、彼はピークから直に滑ったに違いなく、下りの危険を回避する術があれば、それはそれでアリかもしれない。

ということは、こちらももう少しスキーのまま頑張ったうえ、ピークから滑る手がなかったわけではなかった、ってことになるが、風がきつかったので、つい躊躇した。

今思うと、ちょっと残念だったかもしれない。


北アルプスの山々

スキーデポした鞍部に戻ったら見える雪原へと滑る。

雪は腐ってはいなかったが如何せん昨日と今日のあまりに多すぎる凍て気味の滑走跡に、足を取られてばかりで上手く滑れない。

悲しい。

やや高度を下げた辺りで右へ逃げると、きれいな斜面があった。

雪面はクラストして固かったが、それでも滑走跡が少なく、ここからは一気に滑ることができた。


津島さん


槍・穂をバックに金谷くん

雪原ど真ん中の小さなハイマツ帯で大ブレイク。


ブレイクポイントより穂高・吊尾根や常念

下山ルートを確認したうえ、朝の登高ルート方面へと再度滑る。

ここは標高が低いお陰か日がよく当たる東面だからか、雪は適度に緩み滑りやすかった。

例によって長尾さんと金谷君は同じ方面を、さらにもう二本ほど滑っていた。


緩やかに滑りツアーコースへ向かう

これで終わらないのが乗鞍のいいところで、さらにツアーコースを三本滝まで滑ることができる。

一部、コースの狭いところもあるが、それはそれで楽しい。


車道に出くわすと駐車場が見え、フィナーレが近い


最後にゲレンデを短く滑走

最後はゲレンデを滑ればテレマークツアー終了。


善五郎の滝・駐車場付近から
高天ヶ原、剣ヶ峰、摩利支天のピーク群を見上げる

この方面に出向くと、これからが本当のツアーともいえる試練の運転が待っている。

往路と同じ道を採り、中津川から高速に乗ろうと奈川度ダムを渡り右折すると、昨日はなかったバリケード。
「なんだ、こりゃ~。」

特に注意書きはなかったが、あえなく引き返し安房峠から穂高を眺めてから帰ろうとすると、ここはここで冬季通行止め。

安房トンネルはあっという間に平湯へと導いてくれるが、なんだか高い通行料に付いたような・・・。

それではと高山からは、せせらぎ街道をかっ飛ばして高速は郡上八幡から。

高速は渋滞を避けつつ何度も仮眠をとりながら、ようやく26時30分、無事に帰宅して今回のツアー終了~っ。

それでもこの時季の山スキーツアーは楽しいね~。

皆さん、お疲れさまでした。

前日の木曽御嶽ツアーはこちら

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