2012年10月27日

27/10/12 東カニワ谷から鉾立山、雪彦山

パタゴニア


かねてより行きたかった、安富町関から東カニワ谷を経由して鉾立山、雪彦山、大天井岳と周回してきました。


鉾立山東展望所より地蔵岳、大天井岳と明神山遠望

基点はやすとみグリーンステーション鹿ヶ壺、鹿ヶ壺山荘。(以下、山荘)

山荘内の受付でルートマップを入手する際、ルート中の留意事項も聞かせてもらったら、林田川沿いのアスファルトの道を奥へと歩き出す。

予定のルートは所要時間、約5時間半とのこと。


大落としの岩場


千寿の水

歩行中に上流方面から下ってくる車は乗っている人が年配の方だったこともあり
「何処から下ってきたのだろう?」
と不思議な感じだったが、きっとここの水を汲みに行っていたに違いないと後に理解した。


関の大カツラ

林道車止め間近に大カツラがあるとのことで、折角なのでちょっと寄り道。

林道からはそう遠い距離ではないにしても、そのルートはかなり荒れている。

カツラの木は二本あり、どちらもそれなりの大樹だが、山荘からここまでだけのハイキングならちょっとがっかりさせられるかもしれない。


意外と安定感のある鉄製の橋

林道終点からは沢沿いに進み、立派な手すりのある橋を渡ると渓流を見ながら歩く。

苔むした木製の丸太橋は古びていて到底渡れないので、小さくなった沢を渡る。

水量は多くないので問題なし。

げんこつ岩、鏡岩、つづれ滝を見ながら歩くと次第に沢は細くなる。


丸太で補修された登山路

ルートマップによると、ルートは源流近くで鉄塔No.12へと続いているので、このころから何時沢を離れてそこへ向かうべきか思案しながら歩いていたところ、左手斜面にプラスティック製の小さな階段を見つけたのでこれに従い上がってみた。


NO.12だと思って到達したNo.11鉄塔

上手く鉄塔の下部に出たまでは良かったのだが、鉄塔に付けてある番号は11だった。

送電線をたどり目を向けると、尾根上のまだもう少し上部にもここと同じような鉄塔が建っている。

どうも、それが12番鉄塔のようなので来た道を沢沿いへと引き返し、もうしばらく遡行することにした。

ところが、このまま沢沿いに進めばあの鉄塔に出れるはずと思っていたところ、これ以降踏み跡はか細くなってしまい、最後は鹿の足跡をたどるような形で急斜面を歩き尾根に出た。


到達した尾根上より北東を見る

正面の谷越しには峰山へと続く登山路上にある紅白の鉄塔。

目標としていたNo12鉄塔はというと、ずいぶん右手(南側)に見えているのがそれのようだった。

いつの間にか送電線の下を通過してしまい姫路、宍粟市境の西の方に上がってしまったようだ。


尾根上よりNo.13鉄塔を見上げる

やや荒れ気味の道を歩くと、やがて雪彦~峰山の縦走路と合流。


雪彦~峰山縦走路との合流点

合流点を右(南)へ進むとNO.13鉄塔はすぐだった。

東の展望は開けたものの山肌には林道が縦横に走るのが見え、当の山は丸裸状で見るも無残な姿。


No.13鉄塔基部

鹿避けネットの扉を丁寧に開閉して先へ進むと虹ヶ滝への下山路分岐。

ここまでくればルート的には不安はなくなる。


鉾立山より北望

鉾立山に着いたのはちょうどお昼時だったので数人の人が昼食をとっていた。

北望すれば三ノ丸~氷ノ山の稜線までもがよく見えた。


雪彦山三角点

三角点は足早に通り過ぎる。

鉾立山から大天井岳には30分ほどで到着。

いつものおじさんと青年。

若い数人の男女グループもいたが、彼らは間もなく下山していった。


大天井岳より南望

たつの、からという青年と話しながら遅めの昼食をとったら鹿ヶ壺へ向け下山。


鹿ヶ壺への分岐

稜線の分岐を左折したら植林の中、急降下。

沢沿いを下るようになると傾斜も緩み、やがては荒れた林道歩き。

ほどなくすると千畳平近くに戻ってきた。


千畳平登山口

ところで、この千畳平、もっと広いところかと思いきや意外と狭く驚いた。

優れているのは捕って付けたような人工的な芝生だけで、景観もさほどすぐれずここを開発した意図にやや疑問。


千畳平より雪彦山方面を見上げる

千畳平からは三ヶ谷の滝を経由して山荘に戻ろうと考えたが、途中、倒木により通行不可の標識が掲げてあり、あえなく鹿ヶ壺を経由して下ることにした。


鹿ヶ壺

キャンプ場に下山したのは15時前。

新設のログハウスでは今着いたばかりと思しき若い家族が数組。

親の慌しさを横目に歓声を上げる子供たち。

山荘近くではバーベキューや、駐車場ではスケート・ボードをする若者も居たりで、意外と穴場的アウトドア・スポットだったりして・・・。

河原で釣り人、と思ったら、名物のかかしだった。


名物のかかし

ま~、何をするにも天気が一番だね。

秋日和の日に違った目線で雪彦山を歩け、満足できた一日だった。


ルートマップ
(山荘で入手可)

東カニワ谷は関電の鉄塔巡視路になっているからか、それなりの手入れは行われているようだが、登山路としてはいい状態だとは言えず、決して一般向きとは言えない。

基点の鹿ヶ壺山荘付近はキャンプ場、オートキャンプ場、ログハウスなどが整備されアウトドア・スポットとしては十分満足できそうだが、見どころとしては至近の鹿ヶ壺以外は一般向きではないような気がしたので、そのあたりにやや問題ありかな~。

あたり一帯を再整備となると、かなりの予算が要りそうだし、元来持っている景観がそれに見合うかどうかも大きな問題だし。。。

参考タイム
鹿ヶ壺山荘(9:55)千寿の水(10:12)大カツラ(10:30)車止め(10:45)

No.11鉄塔(11:20)姫路・宍粟市境の尾根(11:42)雪彦~峰山縦走路
(11:57)

鉾立山(12:08-12:13)大天井岳(12:43-13:40)下山路分岐(13:50)

林道出合い(14:00)千畳平登山口(14:10)鹿ヶ壺(14:40)鹿ヶ壺山荘
(14:50)

行動中のレストは考慮していません

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2012年10月21日

21/10/12 ままだ日中は暑いです・・・

パタゴニア

長尾から往復のみです。


長尾登山口に咲く白いコスモス

高御位山山頂の人の往来は何時になく多かったのですが、展望はというと、あいにくさっぱりで、ほとんど遠望は利きませんでした。

明石大橋が見えなかったのは、久しぶりだった気がします。

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2012年10月20日

20/10/12 雪彦山(大天井岳~鉾立山)

パタゴニア

先月に続き雪彦山に行ってきました。


大天井岳から明神山を見る

前回は大天井岳から地蔵岳方面、虹ヶ滝へと下ったので、今回は三角点や鉾立山までぐるっと周回しました。


大天井岳より笠形山を望む

天狗岩より見る大天井岳

鉾立山の切り開きから北望すれば
氷ノ山の稜線(左方)がくっきりと見えた

虹ヶ滝

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2012年10月13日

13/10/12 ハギの当たり年

パタゴニア

鹿島神社、百間岩から高御位山往復しました。

稜線は何時になくハギの花盛りです。


馬の背分岐に咲くハギと高御位山山頂

きっと、今年はハギの当たり年なんでしょう。


山頂より東望

ハギとススキと
ススキの輝きも見事ですよ。

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2012年10月8日

07-8/10/12 加賀白山

パタゴニア
加賀白山に行ってきました。

一日目の雨模様から一転。二日目はこの上ない好天に恵まれました。


室堂より御前峰をみる

紅葉は、もちろん素晴らしかったのですが、ここでは展望歩道からの風景について。

南竜ヶ馬場から室堂へと導かれる「展望歩道」ルートは、こんな日のために命名されたに違いないと感じさせる大展望を得ながらのルートでした。

日の出の時刻(5時50分頃)から逆算して、4時30分に南竜ヶ馬場のテント場を出発しました。

かなりの冷え込みで木道には霜が降りていますので足元に気を付けなければなりません。

緩やかに登ると登山道となります。

柳谷標識(流水あり)を過ぎると、やや急登となるものの稜線が近づくのを感じられるので苦にはなりません。

ここまで、ヘッドランプ頼りのほとんど真っ暗闇の中の歩行でしたが、稜線に出ると、明るくなりかけた東側に天と地を分ける稜線がくっきりと見えています。

天気はバッチリです。

間もなくアルプス展望台がありましたが、日の出まで時間的にまだ余裕があるので、明るくなる様子を見ながら先へと進みます。

稜線上をしばらく歩くと次の標柱があったので、ここで日の出を待つことにしました。


北アルプスの大パノラマ

茜空の下、北アルプスの北端、僧ヶ岳、毛勝三山から南端の乗鞍岳、御嶽までがずらりと並ぶ素晴らしい大観です。

北端に近い剱岳はピラミダルな三角で特徴的ですが、槍~穂高連峰にあっては槍ヶ岳の鋭鋒と大きく切れ込んだ大キレットや穂高岳がそれぞれをアピールしているかのようです。

そんななか最も目を惹かれるのは意外や意外、南端に大きな山容を横たえる御嶽でした。

あの大きさは何なんでしょう。

山頂部こそ過去の噴火で吹っ飛んだ感じですが、すそ野の大きさといえば半端ではありません。

今なお山頂部が存在するのなら、もしかして富士山よりも大きいのではないかと思わせるほどの存在にも見えました。

乗鞍岳の南すそ野がひときわ明るくなると、やがて、その時はやってきました。

残念ながら綺麗くっきりとは行きませんでしたが、それはそれで見応えのある見事なものでした。

※下の三枚は紛れもなく同じ縮尺です

北方稜線~剱岳~立山

槍ヶ岳~穂高岳

木曽御嶽

ここから左手後方に見えているお椀のようなピークが御前峰だったと分かったのは、一時間近くも長居したなかのかなりの時間が経ってからのことで、このあと、ようやく室堂へと向かいました。

今回の山行紀はこちら

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