かねてより行きたかった、安富町関から東カニワ谷を経由して鉾立山、雪彦山、大天井岳と周回してきました。
鉾立山東展望所より地蔵岳、大天井岳と明神山遠望
基点はやすとみグリーンステーション鹿ヶ壺、鹿ヶ壺山荘。(以下、山荘)
山荘内の受付でルートマップを入手する際、ルート中の留意事項も聞かせてもらったら、林田川沿いのアスファルトの道を奥へと歩き出す。
予定のルートは所要時間、約5時間半とのこと。
大落としの岩場
千寿の水
歩行中に上流方面から下ってくる車は乗っている人が年配の方だったこともあり
「何処から下ってきたのだろう?」
と不思議な感じだったが、きっとここの水を汲みに行っていたに違いないと後に理解した。
関の大カツラ
林道車止め間近に大カツラがあるとのことで、折角なのでちょっと寄り道。
林道からはそう遠い距離ではないにしても、そのルートはかなり荒れている。
カツラの木は二本あり、どちらもそれなりの大樹だが、山荘からここまでだけのハイキングならちょっとがっかりさせられるかもしれない。
意外と安定感のある鉄製の橋
林道終点からは沢沿いに進み、立派な手すりのある橋を渡ると渓流を見ながら歩く。
苔むした木製の丸太橋は古びていて到底渡れないので、小さくなった沢を渡る。
水量は多くないので問題なし。
げんこつ岩、鏡岩、つづれ滝を見ながら歩くと次第に沢は細くなる。
丸太で補修された登山路
ルートマップによると、ルートは源流近くで鉄塔No.12へと続いているので、このころから何時沢を離れてそこへ向かうべきか思案しながら歩いていたところ、左手斜面にプラスティック製の小さな階段を見つけたのでこれに従い上がってみた。
NO.12だと思って到達したNo.11鉄塔
上手く鉄塔の下部に出たまでは良かったのだが、鉄塔に付けてある番号は11だった。
送電線をたどり目を向けると、尾根上のまだもう少し上部にもここと同じような鉄塔が建っている。
どうも、それが12番鉄塔のようなので来た道を沢沿いへと引き返し、もうしばらく遡行することにした。
ところが、このまま沢沿いに進めばあの鉄塔に出れるはずと思っていたところ、これ以降踏み跡はか細くなってしまい、最後は鹿の足跡をたどるような形で急斜面を歩き尾根に出た。
到達した尾根上より北東を見る
正面の谷越しには峰山へと続く登山路上にある紅白の鉄塔。
目標としていたNo12鉄塔はというと、ずいぶん右手(南側)に見えているのがそれのようだった。
いつの間にか送電線の下を通過してしまい姫路、宍粟市境の西の方に上がってしまったようだ。
尾根上よりNo.13鉄塔を見上げる
やや荒れ気味の道を歩くと、やがて雪彦~峰山の縦走路と合流。
雪彦~峰山縦走路との合流点
合流点を右(南)へ進むとNO.13鉄塔はすぐだった。
東の展望は開けたものの山肌には林道が縦横に走るのが見え、当の山は丸裸状で見るも無残な姿。
No.13鉄塔基部
鹿避けネットの扉を丁寧に開閉して先へ進むと虹ヶ滝への下山路分岐。
ここまでくればルート的には不安はなくなる。
鉾立山より北望
鉾立山に着いたのはちょうどお昼時だったので数人の人が昼食をとっていた。
北望すれば三ノ丸~氷ノ山の稜線までもがよく見えた。
雪彦山三角点
三角点は足早に通り過ぎる。
鉾立山から大天井岳には30分ほどで到着。
いつものおじさんと青年。
若い数人の男女グループもいたが、彼らは間もなく下山していった。
大天井岳より南望
たつの、からという青年と話しながら遅めの昼食をとったら鹿ヶ壺へ向け下山。
鹿ヶ壺への分岐
稜線の分岐を左折したら植林の中、急降下。
沢沿いを下るようになると傾斜も緩み、やがては荒れた林道歩き。
ほどなくすると千畳平近くに戻ってきた。
千畳平登山口
ところで、この千畳平、もっと広いところかと思いきや意外と狭く驚いた。
優れているのは捕って付けたような人工的な芝生だけで、景観もさほどすぐれずここを開発した意図にやや疑問。
千畳平より雪彦山方面を見上げる
千畳平からは三ヶ谷の滝を経由して山荘に戻ろうと考えたが、途中、倒木により通行不可の標識が掲げてあり、あえなく鹿ヶ壺を経由して下ることにした。
鹿ヶ壺
キャンプ場に下山したのは15時前。
新設のログハウスでは今着いたばかりと思しき若い家族が数組。
親の慌しさを横目に歓声を上げる子供たち。
山荘近くではバーベキューや、駐車場ではスケート・ボードをする若者も居たりで、意外と穴場的アウトドア・スポットだったりして・・・。
河原で釣り人、と思ったら、名物のかかしだった。
名物のかかし
ま~、何をするにも天気が一番だね。
秋日和の日に違った目線で雪彦山を歩け、満足できた一日だった。
東カニワ谷は関電の鉄塔巡視路になっているからか、それなりの手入れは行われているようだが、登山路としてはいい状態だとは言えず、決して一般向きとは言えない。
基点の鹿ヶ壺山荘付近はキャンプ場、オートキャンプ場、ログハウスなどが整備されアウトドア・スポットとしては十分満足できそうだが、見どころとしては至近の鹿ヶ壺以外は一般向きではないような気がしたので、そのあたりにやや問題ありかな~。
あたり一帯を再整備となると、かなりの予算が要りそうだし、元来持っている景観がそれに見合うかどうかも大きな問題だし。。。
参考タイム
鹿ヶ壺山荘(9:55)千寿の水(10:12)大カツラ(10:30)車止め(10:45)
No.11鉄塔(11:20)姫路・宍粟市境の尾根(11:42)雪彦~峰山縦走路
(11:57)
鉾立山(12:08-12:13)大天井岳(12:43-13:40)下山路分岐(13:50)
林道出合い(14:00)千畳平登山口(14:10)鹿ヶ壺(14:40)鹿ヶ壺山荘
(14:50)
行動中のレストは考慮していません
HPは ようこそ『山のアルバム』へ
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