2015年1月5日

04/01/15 伯耆大山、7合沢と行者谷

パタゴニア

新年初の山行に松江・Yくんと伯耆大山に行ってきました。


行者谷中間部より元谷、三鈷峰をみる


R29、宍粟市一宮でもこの積雪

前日、わかさ氷ノ山で今シーズン初テレマークの練習をした。

今シーズンからATを履き始めたばかり、明日はテレでと考えると、いくらなんでも少しは足慣らしをしておかないと不安いっぱいだったのでゲレンデでいいから滑っておきたかった。

何とか見れるほどになるよう最終近くまでみっちり滑り、一路、宿泊地の米子へ車を走らせるも、30分ほど走った八東町付近で、急に変なことに気付いた。

車中を確認すると、それは見当たらず載せるのをすっかり忘れていたようで、スキー場駐車場へUターン。

色んな思いが錯綜する中、少々焦り気味ながら、路面状態もあまり良くないので慎重に車を走らせ舞い戻ってみると、雪面に立てられたマイストックは無事取り残されていた。

さすが、ここはニッポン。

回収できたのはよかったが約1時間のタイムロス。

米子に着いたのは20時を回ってしまったのはいただけなかった。


米子駅前の街並みは北海道千歳駅前の雰囲気とそっくりだった

せっかくYくんと美味いものにありつこうと考えていたが、今日がまだ正月三が日ということもあり、立ち寄った店が早終いをするということで思ったような食事が出来ないまま前夜は終わってしまった。


ホテルの窓からの夜の風景も、よく似ていた

朝、ホテルから大山寺に向かうと、ほどなくして大きくすそ野を広げた大山が見えた。

実はこれまで西方面からは大山を見たことがなく、この時初めて見た大山は6合目付近から上をガスに覆われているにもかかわらず雄大な山、そのものだった。

南からや北から見る山容とは全く違い、いかにも霊峰にふさわしい威厳のある山体を大地に横たえていた。

大山寺までは30分ほどで着いたから、前泊の価値は十分にあった。

まずいのは天候。

ホテルを出ると雨が降っていたのには驚いたが、天気予報通りなら時間を追うごとに回復傾向だろうと考えていたが見上げる山は濃いガスに覆われ、ちょっとトーンダウン。

風がないのが救いで準備したら、とりあえず6合の小屋を目標に歩き出す。


大山寺を出発


5合目で出遭った若者は大半がボーダーだった

天気は良くなかったが、さいわい6合避難小屋までは風もなく穏やかだった。

そもそも山頂まで足を向けることは考えの中にあまりなかったが、6合を出て歩き出すとこの考えの率が上がり、昨年の何回かと同様、7合付近をドロップポイントとしてハイク終了。


視界の悪いドロップ・ポイント(標高1,450メートル)

すっかりガスの中に突入したようで風も強く、烈風ではないにしてもそれなりの強さで、視界は10メートル程度。

せめてガスが晴れないかとしばらく待ってみたが、状況は変わりそうになくとりあえず入ってみる。

気温が低ければ吹き溜まった感じになりイイことが多いが、今日はそれも高いせいか(-5°C)モナカっぽい。

モナカ雪は緩斜面でも手こずるのが常で、この傾斜の斜面に灌木もあるので、ほぼ歯が立たない状態で面白くない。

高度を下げると良くなり気味だったが、今度は寡雪で灌木や小さな地形のうねりがうるさくて、やはり面白くない。

高度を下げるとガスから抜け出て視界が得られたのが唯一の救いか。


三鈷峰ですら姿を見ることはなかった

適当に切り上げYくんは稜線を経由してツボ足で、こちらはシールで直に6合まで登り返すことにした。

VECTORとTARGAの組み合わせなら、かなりの傾斜も登行できるからありがたい。

それよりも登高したことによりいい斜面があったことを確認できた。

6合へ戻ると、朝、4.5合付近で出会っていた津山・Nさんチームと再会。

彼らとは昨年御嶽、乗鞍以来の再会だった。

6合から入った行者谷上部はブナ林が風衝林となるからか吹き溜まりのような条件で、思い通りの絶好のコンディション。

埋まり切っていない大小の堰堤や再度のモナカに苦戦しながら元谷まで。


埋まっていない堰堤
(左、7,8合沢と右、行者谷の出合い)

元谷小屋付近ではクロカンで遊んでいる人たちがいる。

見上げる北壁は全容はおろか、別山も姿を見せてはいなかった。

大神山神社手前の林の中で遅い昼食をとり、雪の参道を歩いて駐車場へ戻った。


大神山神社で


下山後、山を見上げても状況は同じようだった

帰路は通行料を浮かすため往路と同じ鳥取経由で帰ることにした。


山上からしか見たことがなかった巨大風車を見ながら鳥取まで走る

昨年まで鳥取市の住人だったYくんと話すうち鳥取道という高速道路(ほぼ全線が対面通行区間)の存在を認識することになり、これなら難所の戸倉峠を越えることなく山陽側に出ることができ、さらに時間的にも速いとくれば、これでしょうということで決まり。

もちろん、無料区間終了の平福で下車し、もうしばらく走って帰宅したのであった。

美味しいものは食べられず山の天気も芳しくはなかったが、それでも山スキーは楽しく、良い鳥取遠征になった。

おまけ
ストックを回収に行った際にみた夕照の氷ノ山は中々の景観だった。




HPは ようこそ『山のアルバム』へ

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