2006年11月25日

黄金色の海

11/25
瀬戸内の情景午後から高御位山に上がりました。

そもそも、このところどこにも行っていなかったので運動がてら出向いたのですが、それでも少しは展望を得られないものかと期待していたものの、曇天と見通しの悪さもあって思ったような眺望は得られず、本当に運動だけで終わりました。

真っ赤な葉っぱあわよくば瀬戸内の午後の光景を撮ろうとした考えも、あっさり裏切られました。

天気予報では降り出しはもっと早いとのことでしたから、雨に降られなかっただけマシですね。
・・・つづきを見る

2006年11月5日

Evening Hike

11/05
夕刻より姫路・高砂市境の日笠山から馬坂峠、一本松山へAさんとともに歩いた。

ノジギクの咲くこの縦走路は、「これが本当に100メートル足らずの山か?」と思わせぶりな表情を時折見せてくれ目を楽しませてくれるのはよかったが、これより前、町内のバーべキュー大会で一杯入っていた自身にとっては大汗をかく歩行となってしまった。

この小さな山域は、北東に位置する高御位山山塊とくらべても、さらにまだ低く、ともすれば見過ごしてしまいそうなほどの極々小さな山域ながら一歩足を踏み入れると、これがまんざらでもない。

アップダウンもあり少し「ゼーゼー」言わされてしまったが、こんなことがあると余計に満喫させられた気持ちになるから不思議なもの。


標高は低いながら展望もそれなりに利く箇所もあり、現に途中の展望所で西の空に沈む夕陽を見たし、その後しばらく歩いたら右手、東の空に月も見ることができた。

電車や車の走る音をはじめ生活音が次々に耳に飛び込んでくるものの、この山ではついそれらも許してしまう。

行楽帰りの車で渋滞する姫路バイパスを、手の届くほどの位置に見下ろしたら一本松山はもう間近。

そこからは日の暮れた暗闇の雑木林を下山した。

大塩の住宅地を歩きながら振り返ると、綺麗な形の一本松山。


しばらく歩いたあとに見た、鏡のようにも見えるため池の湖面に映る三角錐の一本松山の端正な姿は、とても標高が130メートルの山には見えなかった。
・・・つづきを見る

2006年10月29日

黄葉の大山南壁

朝の大山南壁10/28
大山の黄葉を撮ろうと前日の夜、鍵掛峠へと車を走らせました。

ご覧のとおり朝日は素晴らしかったのですが、このところの冷え込みのなさからか葉の色づき具合はイマイチのような気がしました。

鍵掛峠で朝日に照らされる南壁を仰いだら、足早に二の沢へと向かいました。

堰堤を乗り越しながら河原を4~50分歩き、二俣に出合ったらその間の尾根筋を藪漕ぎ風にもうしばらく歩き、大きく張り出した樹のある箇所でエンドとしました。

ここからは樹間に弥山付近の南壁を見上げることができましたが、陽が高くなるにつれ山肌の陰影にかげりが見え、ここに到達したときには南壁のひだはほとんど見えなくなっていました。

一ノ沢上部より南壁を仰ぐ下山したら一の沢にも足を延ばしました。
林道を奥へ奥へと向かい、終点からは踏みあとをたどり山腹に取り付きます。

潅木の急坂を抜けると草付きに出て展望が開けました。

一の沢へは、かつて山渓で見た写真の場所へ行きたいとの思いからでしたが、これがなかなか見つけられません。

結局、大きく崩れた箇所の上部まで環状道路から1.5時間程度登りましたが、写真の場所は特定する事ができないまま腰を下ろしました。

もう少ししっかり見て来ればよかったのですが、うろ覚えではこのありさまもうなずけます。

帰宅後、真っ先に写真を確認してみると、この写真は今日のルート上から撮ったのではなく、ずいぶん下方から撮ったように見えました。きっと沢筋から撮ったのでしょう。どうりで見つけられないはずです。

でも、これはこれで思わぬルートを発見できたのでよしとしておきます。

到達地点付近から裾野を俯瞰しても、やはり色づきはイマイチのような気がしました。

・・・つづきを見る

2006年10月24日

赤穂・丸山海岸にて

10/09

前日より、加古川市海洋文化センター・シーカヤック教室の講師として来られていたKさん達の丸山海岸でのキャンプに、前夜の部だけですが参加させていただきました。

翌日のカヤック教室当日は好天に恵まれ、波も穏やかで絶好のカヌー日和のようでした。

小学生と思しき子供と参加されていたお父さんも見受けられましたが、この日のことは子供にとっても父親にとっても、のちには思い出深いものとなるに違いないでしょう。

自身もやってみたい気もあるのですが、何といっても、ある高いハードルが目の前に立ちはだかっているので・・・。

画像は海岸のカヌーと漕ぎ出した参加者達 遠景は家島諸島(右から西島、坊勢島、家島本島)


・・・つづきを見る

2006年10月15日

伯耆大山

10/09
山頂より剣ヶ峰と槍尾根のシルエット大山山頂より見る朝日。

久しぶりに大山山頂から夕陽や朝日を見ようと、昨夕(8日)、山頂へ上がりました。

夕陽は頂上台地より日の入り間際に少しばかり見た程度でしたが、朝日はじっくり見ることができました。

限りなくオレンヂ色に輝く太陽と、それに照らされ黒いシルエットを描く剣が峰と槍尾根。
烏ヶ山、蒜山方面しばらくすれば、昨日歩いた蒜山や、ずいぶん低く見える烏ヶ山もご覧のとおり見事な景観を見せてくれました。



・・・つづきを見る

2006年9月30日

野の花


9/30
高御位山よりもさらに超低山、姫路南西部の麻生山に上がり、瀬戸内の海や姫路市街地方面をのんびり見ました。
(中央を横切るのが市川、右上は書写山とその下方、少し分かりにくいながら市街地に埋もれるように姫路城)

あいにく霞がかかり男鹿島をのぞむのがやっとで、先週見た高御位山からのような素晴らしい眺望は得られませんでしたが、登山路中腹では高御位山でも見かけることのなかったツリガネニンジンを何輪か見ることができたのですから、こんな低山でもれっきとした山であることを再認識しました。
・・・つづきを見る

2006年9月25日

里の秋

9/24
先週に続き、高御位山に上がった。

登山口の集落、長尾では道端にこの時期の花、彼岸花もちらほら花を咲かせ
「里山もずいぶん秋めいてきたな。」
と思いながら歩き始めたものの、山道を歩くようになると、まだまだ暑く大汗が吹き出た。
高圧線鉄塔下で雑木を抜けても風はほとんど吹かず、暑いばかり。
それでも、山頂で岩場に腰掛け南望すると、これまでになく見通しがよく、暑かったことも忘れさせてくれた。
明石大橋はずいぶん近く、淡路島最高峰の諭鶴羽山や四国の山並みもかすかに見える。
男鹿島の無残な山肌はいつになく白く、家島諸島となら本来、ずいぶん距離のある小豆島も、 すぐうしろに浮かんでいるように近い。
赤穂御崎やその手前の、春、Aさんとカヤックで渡った唐荷三島もはっきりと確認できるから、嬉しくなってしまう。
「氷ノ山も見えるかも・・・」
岩場の高いところに上がり、さらに背伸びもし、できるだけ高い位置から今度は北側を見てみようと考えたが、そのつまらぬ思いはすぐに打ち消された。
ちょっと覗いてみると、確かに眺望はいつになくよかったが、あいにく播州高原以北はガスが覆い、展望は得られなかった。

下山は中塚山への稜線をたどる。小高御位山へも立ち寄ったら鉄塔下からは断食道場への道を下る。
里に下りると、イガグリの中に今にもはじけんばかりのつるッつるの実をのぞかせ、「とってください」と言わんばかりの栗の木。しばらく苦闘し、これを旬の土産としたら家路に着いた。

上り、25分。下り、30分。
・・・つづきを見る

栗ご飯

今日の夕食は、昨日仕入れた栗を使っての炊き込みご飯をメインとした超和食。れんこ鯛の塩焼きも美味しかったが、それにも負けず劣らず美味しかったのは、もちろん栗ご飯。
それは市街地からホンのわずか路地を山の方に足を延ばしただけの村外れにある栗の木から得たモノだったこともあり、駄目もとで持ち帰ったものの、これが思わぬ絶品の味を提供してくれたから、さながら「瓢箪から駒」。

これは
『旬を迎えた路地ものにかなう物はない。』
の典型なのか、はたまた、
『うちのかみさんの味付けが上手いのか。』
胃袋に収まってしまった今となってはどちらでもいいことだが、兎に角、旨かったことに違いはなかった。
・・・つづきを見る

2006年8月18日

惜敗

夏の甲子園、東洋が負けたことにより本来より三日早く終わってしまった。

前年、前々年の覇者で今大会も優勝候補の呼び声のある駒大苫小牧を向こうに、中盤までは優位に試合を進め
「もしかしたら・・・。」
と思わせましたが、そう甘くはなかったようです。

ただ、決勝点はボテボテの内野安打の間に入れられてしまったので
本来、力の差は少しあったにせよ、こちらが勝利してもおかしくなかった試合は、残念で悔しいです。
・・・つづきを見る

2006年8月17日

花の浮島

礼文島は、すでに花が終わっている時期といえるにもかかわらず”花の浮島”そのものの様相を呈してくれました。
こんなに素晴らしい島だとは、失礼ながら想像すらできませんでした。

前日まで居た利尻島は、利尻山がシンボル的に聳えることもあって、それなりに調べておいた事前の知識と大した相違もなく、いかにも予想通りの島でしたが、礼文島に関しては利尻島ほど下調べをしていなかったこともあり、そこにも増して色んな意味で素晴らしい島と感じました。

礼文岳自体は利尻山と比べることはもちろん、絶対的な標高が低いこともあり特にこれといった特色は見当たらないともいえる山でしたが(もちろん魅力はあります)、魅力を感じさせる島の雰囲気はむしろ高い山がないからこそ、あり得るもののようです。

海抜0メートル地点にも、本州では一般的には高地にしか咲かない花が、いわば雑草のように平気な顔をして咲いている島なのです。

見事に広がったお花畑の中を、すぐそこに見える海や波打ち際を見ながら歩く。
固定概念からは考えられない風景の中に溶け込んだ自分に
「今自分はどこを歩いているのだろう?」
と、おかしな錯覚に陥りました。

見事な風景やお花畑は、この島にいつまでも居たいような気分にさせられましたが
それらにも増して、そう思わせたのは離島の際に見た港での見送り風景でした。

「行ってらっしゃ~い。」
「また来いよ~。」
岸壁に佇む桃岩荘の若者とフェリーで島を離れて行く者のとの間で、替え唄とともに繰り広げられる掛け合い。

若い時にこの島を訪れていたら、果たして今の自分があったかどうか・・・。

「また来るよ~。」
歳甲斐もなく、こう心で叫ぶうち、最北にのんびりと横たわる島影は次第に遠くになっていました。

・・・つづきを見る

2006年8月5日

雪彦山再び

8/05
暑いさ中、二週前に続き雪彦山(大天井岳)に上がった。

たった二週しか変わらないけれど、梅雨が明けたとあって
今日の暑さはそのときよりもワンランク上。
大天井岳山頂でも日向に出る気は起こらず、日陰を好んで休みました。

地蔵岳方面から虹ヶ滝へと下山すると、このところの暑さで沢の水量はずいぶん少なく、また、ぬるいように感じました。


ここはあくまで練習の場なのか、岩を攀じる人は見かけませんでした。

画像は下山路より見上げる地蔵岳(右)と不行岳
・・・つづきを見る

2006年8月1日

ACCIDENT

いつものようにバイパスを走っていたとき、アクシデントは起こった。

三車線の道路の一番右側の追い越し車線を走っていた。
前には、大きな箱型のアルミ荷台のない大型トラック。
いつからこのトラックの後ろを走っていたのかは記憶になかったが
ふと気が付くとそのトラックの荷台の最前方で小さくくるまっていたブルーのシートが舞い上がりだした。
その後、瞬く間にそのシートは空中に舞い上がり、こちらのフロントガラスめがけ飛んできた。
「ヤバイ
と思ったのも束の間、一瞬、目の前は真っ暗となり視界はなくなった。
幸いにも、次の瞬間には視界は開け、事なきを得たように思えたが
「バタバタバタ・・・」。
フロントタイヤにそのシートを巻き込んでしまっていた。
そのまま走行し、ほどなく路側帯に駐車。
ビュンビュン通り過ぎる車を気にしながら車体の下を覗き込んでみると右のフロントタイヤにそれが巻きついているようだ。
引っ張ってみてもタイヤの付け根にシートが巻きついていて、取り除くことはできない。

もちろんこんな経験は初めてだったので、少し心の動揺はあったと思うが
ここは気持ちを落ち着け、JAFに連絡。
「40分ほどかかります。」
との返事をもらい気持ちは落ち着いたものの、よく考えると
「この状況で40分か・・・。ちょっと長いな~。」
と、思いつつJAFのオペレーターの忠告どおり車を離れガードレールの外で待機していると、間もなく取ってつけたように黄色と白のカラーリングの『道路維持管理車』が到着した。
「偶然にしては出来過ぎ。」
それもそのはず。
JAFに連絡した時点で維持管理事務所にも連絡が入るシステムが確立されていて、そこから連絡を受けて駆けつけてくれたのだった。

こうなった理由を話すと、手馴れた手順で作業開始。
小道具の鎌で絡みついたシートを切り刻みながら作業を進めること数分。
見事にシートは取れたのだった。
持ち合わせの鎌と言い、てきぱきとした作業と言い、さすがは本職。
幸い、車体にはこれといったダメージはなく、思わぬアクシデントも無事、事なきを得た格好となり、JAFに救援キャンセルの連絡をしたあと車の流れに乗って走行したのだった。

つい2日前、
~タイヤに物が巻きつきパッと離れる~
こんな内容の夢を見た。
その夢が正夢となってしまった、一歩間違えばどうなっていてもおかしくないゾッとするアクシデントだった。
・・・つづきを見る

2006年7月31日

見事な優勝!

夏の高校野球兵庫大会の決勝が今日、行なわれ、選抜大会ベスト8の神港学園を逆転サヨナラ劇で破り、東洋大姫路が見事な優勝を飾った。

今大会の初登場となった二回戦での香住戦を見る限りでは、正直ここまで勝ち残るとは思わなかったが、
結果の18対0という大差の勝利は決してフロックではなく、実力の証だったか。
”夏の東洋”の面目躍如に拍手を送ろう。

今回の選手権出場でその回数は11度目となり、報徳学園と並び兵庫県では最多出場回数に並んだ。
ここ最近は、本大会の甲子園で目ぼしい活躍のない県勢なので、
今年こそは兵庫の代表としての、ひいては姫路の代表としての東洋に、是非その殻を打ち破る姿を見せてもらいたい。

ガンバレ東洋
・・・つづきを見る

2006年7月16日

夏の高校野球・県予選

今日は、ここ数年、この時期の年中行事になりつつある夏の甲子園・県予選を姫路球場に観に行った。

目当てはシード校でもある地元、東洋大姫路が登場する試合。
試合は18対0、5回コールドゲームで東洋の貫録勝ち。
当然の結果と言えばそれまでだが、相手の香住も自分たちの力を出し切り健闘した。
点差を見ればとてつもなく大差のゲームだったが、見ている側からすれば最後まで一所懸命さが見られ、いかにも高校生らしい試合に映った。
香住の実力のほどは知らないが、強豪校との試合で得たものは大きかったに違いない。
この経験を糧にこれからの飛躍に期待しよう。

一方、勝った方の東洋は、大味な試合におごることなく地元の雄として、一戦必勝で今後も勝ち進むことを期待。
・・・つづきを見る

2006年6月4日

新緑

6/3
約二年ぶりで雪のない氷ノ山を歩いた。
新緑の氷ノ山北面
ホワイトアウトに悩ませられることが常ともいえる積雪期の合間の数少ない晴れの日や、穏やかな陽射しを浴びるようになる春の頃の氷ノ山は、素晴らしい情景を見せてくれるのはもちろんだが、緑眩ゆい新緑の氷ノ山でも、ブナやミズナラといった母なる森を形成する樹々の見せる表情は、その頃とは趣を全く異にしているもののこの山の懐の深さや奥深さを感じ取るには充分な素晴らしい光景だった。

赤倉山方面から見た八木川源頭部の残雪


・・・つづきを見る