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先週に続き、高御位山に上がった。
登山口の集落、長尾では道端にこの時期の花、彼岸花もちらほら花を咲かせ
「里山もずいぶん秋めいてきたな。」
と思いながら歩き始めたものの、山道を歩くようになると、まだまだ暑く大汗が吹き出た。
高圧線鉄塔下で雑木を抜けても風はほとんど吹かず、暑いばかり。
それでも、山頂で岩場に腰掛け南望すると、これまでになく見通しがよく、暑かったことも忘れさせてくれた。
明石大橋はずいぶん近く、淡路島最高峰の諭鶴羽山や四国の山並みもかすかに見える。
男鹿島の無残な山肌はいつになく白く、家島諸島となら本来、ずいぶん距離のある小豆島も、 すぐうしろに浮かんでいるように近い。
赤穂御崎やその手前の、春、Aさんとカヤックで渡った唐荷三島もはっきりと確認できるから、嬉しくなってしまう。
「氷ノ山も見えるかも・・・」
岩場の高いところに上がり、さらに背伸びもし、できるだけ高い位置から今度は北側を見てみようと考えたが、そのつまらぬ思いはすぐに打ち消された。
ちょっと覗いてみると、確かに眺望はいつになくよかったが、あいにく播州高原以北はガスが覆い、展望は得られなかった。
下山は中塚山への稜線をたどる。小高御位山へも立ち寄ったら鉄塔下からは断食道場への道を下る。
里に下りると、イガグリの中に今にもはじけんばかりのつるッつるの実をのぞかせ、「とってください」と言わんばかりの栗の木。しばらく苦闘し、これを旬の土産としたら家路に着いた。
上り、25分。下り、30分。
2006年9月25日
里の秋
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