2011年2月26日

26/02/11 せっかくの好天も・・・

パタゴニア

馬の背分岐より高御位山
今日はスキーに行かなかったので、久しぶりに高御位山。

北山の尾根から稜線に上がり、高御位山頂経由して鷹ノ巣山往復。

二度目の山頂で常連さんとしばらく話した後、長尾へと下りました。

いつもの場所から高御位山南面
鷹ノ巣山西峰からは姫路城のカバーが目立つ
長尾登山路から見上げても稜線はまっ黒け
陽射しがとても柔らかく気持ちのいい汗をかいたのですが、目にする光景は気持ちよくはありませんね。

下りに利用した長尾登山路から見上げても、見える景色が以前とならずいぶん違ってしまっています。

HPはようこそ『山のアルバム』へ

・・・つづきを見る

2011年2月19日

19/02/11 伯耆大山・キリン沢

パタゴニア

キリン峠より槍尾根、槍ヶ峰を見上げる

キリン峠より槍尾根、槍ヶ峰を仰ぎ見る

(あ)と二人、奥大山からキリン沢を滑ってきました。

久しぶりに見るキリン峠からの槍尾根、槍ヶ峰は圧倒的な存在を持って眼前にそびえていました。

奥大山スキー場をあとに環状道路を歩き出す。

年末に大きな事故があり関係各位はじめ悲痛な想いの方々の心も癒えない折、スキー場が再開されたことによりここまで車を乗り入れられたことに深く感謝。

豊富な積雪量に物言わせ、木谷の橋を渡ったら林の中をショートカット気味に歩く。

カーブミラーの高さを見れば、それなりに積雪量が分かりそうだが、この辺りでも具体的にはどれくらいなのだろうか。

カーブミラー

カーブミラー

当初よりスキーのトレースがあったので遠慮なく拝借しながらの歩行。

これがなくてもほとんど沈まないので自分たちのルートで歩けばよかったのだが、見事なルート取りだったこともあり、結果的に終始、お世話になる形となった。

春のような日差しに照らされ、木谷のブナ林の中を快適に歩く。

木谷

木谷

初め密に存在する若木も次第に老木が点在するようになるとともに傾斜が増し、振り向けばいつしか高度を稼いだことを実感する。

右にみえる烏ヶ山もずいぶん低い。

やがて鳥越峠と目線を同じくするか、やや下方に見るようになった頃には尾根上を歩くようになり、あれほど高くにしか見えていなかったキリン峠の雪原が手の届きそうな位置にまで近づく。

昨年だか振子沢に向かった際に登高したときはこの付近で雪が切れ、あえなく鳥越峠へトラバースした記憶のある場所だ。

その時とは違い今は尾根に雪があり歩行に支障はないのだが、風当たりが強いからか、ややクラスト気味なのが気になるところ。

しかし、トラバースと直登とを比較すれば、今日の場合、当然のように直登を選択し先へと進む。

尾根上の霧氷

尾根上の霧氷

キリン峠直下をつぼ足登高

間もなくピーク

間もなくキリン峠ピーク

次第に姿を現せるようになる槍尾根に、はやる気持ちを抑えつつ慎重に歩く。

ここでも先行者のトレース通り進み、最後の急斜面はつぼ足となり、無事キリン峠の頂に立つ。

「お~っ

まず感嘆の声を挙げたのは(あ)だった。

実は(あ)はこれまで大山に来たことがない、見た記憶もほとんど残っていない、いわば大山のずぶの素人だ。

四季を通じて初めて目にする大山が、雪をまとったこの素晴らしい景観だったから、これも当然かもしれない。

さらには、自宅のとある場所には、かつて自身が撮った、ここキリン峠からの写真が常時飾ってあり、その写真を撮ったまさにその場所に立ったことの感激もあって、こう発したそうだ。

もちろん自分自身も、今日の大山は見事な姿だったと感じたことは言うまでもない。

キリン峠より烏ヶ山

キリン峠より烏ヶ山

キリン峠にて

キリン峠にて青空を見上げる

眺望抜群で東側、指呼の距離に見える烏ヶ山の遥か彼方には氷ノ山、扇ノ山をはじめとする兵庫県の山々はもちろん、さらに向こうの向こう若狭方面の山並みまで見えているようだ。

南の彼方には四国方面の山並みも見えているような気もした。

もちろん主役は槍尾根と、槍ヶ峰。

北の振子山や矢筈ヶ山、甲ヶ山も山頂部を綺麗に白く化粧して、これらも言わずと美しい。

振子山、甲ヶ山、矢筈ヶ山

振子山、甲ヶ山、矢筈ヶ山

やや風はあるものの、二人っきりでしばらくこの見事な景観を独占し楽しんだら北の本沢へと落ち込むキリン沢へと滑り込む。

デブリの跡はなく白一色で素晴らしい。

稜線近くはガリガリだったもののすぐに快適となり、ノドを通過すれば傾斜も緩み、あっという間に本沢出合い。

キリン沢ノド

キリン沢のノド

心配していたノドの通過も
「のどもと過ぎるまでもなく、すぐに熱さはなくなる。」

キリン沢はもっとタフなルートかと思いきや、沢自体がそう長くなくノドの通過を含め決して難しいルートではないことを身を持って体験することが出来た。

今日は特に条件がよかったようだが、無事通過できて何よりだった。

キリン沢を滑る

キリン沢を滑る

本沢

本沢にて槍尾根を見上げる

本沢は沢が出ていないのはもちろんのこと側壁の雪もまったく落ちていないので、ここでも見事な景観が広がる。

駒鳥小屋付近まで下っても一面真っ白。気持ちよくシュプールを描く。

ところで、これまで登山口から同じルートをたどったこととなった先行のトレースの主だが、本沢からは振子沢へと上がったものだと思っていたら、意外にもそうではなかった。

今日の条件なら振子沢もこの上ない条件で滑走できただろうに・・・。

ちなみに、我々は元来その行動予定は立てていなかった。(残念)

駒鳥小屋下方の鳥越峠から落ち込む小さな沢の入り口でブレイク。

上空を行き交うジェット機を見上げながら、しばしのんびり。。。

腹ごしらえが出来たら
「これがなければ言うことなし
の、このルートで唯一の負の部分ともいえる峠への登り返し。

鳥越峠へ向け登高

鳥越峠へ向け登高

約一時間のアルバイトで峠に立てば、あとは下るのみ。

で、その前に自宅に確認の電話。
「何か用事はできた?」と。

何もないようなので、前にも書いた初大山の(あ)に大山の定番中の定番、鍵掛峠からの景観を見せようと、下山口を健康の森入口に定め、滑る。

毎度のことながら下りは早い。わずか10分ほどで、そこに到着。

目と鼻の先のはずの峠へは、今度はそれ以上の約15分ほどを費やすも、ここで見える南壁にも感嘆の声を挙げてくれたので足を向けた甲斐があった。

鍵掛峠から南壁

鍵掛峠

何といっても(あ)にとっての大山は、目にするどの景観もが自分が想像していた伯耆富士たる富士山のような形をしていない山に最大の驚きがあったようだ。

帰路、環状道路はスキーが滑らないので林間に入ってみるとよく滑ってくれた。

木谷の橋手前で道路に出ればスキー場は間もなく。

下山はスキー場のクローズ時間までまだしばらくありそうな16時前だったので、最終近くまでしばらく滑ったあと今日のツアーは終わりとした。

自身がキリン峠からの景観を初めて目の当たりして驚愕したとき以上に、(あ)は驚きの目を持って今日、大山を見たに違いない。

というのも、そう感じた時が、まさに親子の歳ほども離れているのだから・・・。

HPはようこそ『山のアルバム』へ

・・・つづきを見る

2011年2月13日

13/02/11 三ノ丸・わさび谷

パタゴニア

わさび谷の頭をみてシール歩行

わさび谷の頭をみてシール歩行

悪天をついて(あ)と二人、氷ノ山、三ノ丸・わさび谷を滑って来ました。

今年の氷ノ山近辺の降雪量は半端ではありません。

歩き始めのゲレンデトップの吹きだまりで、いきなり腰まで沈んでしまいました。

この先どうなる事かとかなり不安になりましたが、先行してくれていた鳥取の二人のボーダーのスノーシューラッセルのお陰で、なんとかブナの森まで達することが出来ました。

激ラッセル

ラッセルしてくれた鳥取の二人

その後、三ノ丸までは地形図、コンパスと睨めっこしながらの歩行。

トレースはなく吹きつける風とホワイトアウト状態とで緊張感満載です。

今年の積雪量の多さからか、小さな雪庇のような物が行く手を阻みます。

視界が悪く突然のように現れるのでビックリします。

今年の稜線での積雪量はこれまでに経験のないほど多く、三ノ丸避難小屋の周りの様子に至っては、これまでに見たなかで最大で、今回、はじめに小屋を目にしたときは内部に入ることが出来ないのではと思わせるものでした。

三ノ丸避難小屋

三ノ丸避難小屋

避難小屋入り口

入り口の積雪はご覧のとおり

入り口付近に立つとその量は一目瞭然。
入り口の上の小さな庇と目線がほぼ同じです。

ここまで積もると、強い風によってできる小屋の周りの空間もずいぶん狭まり、小屋のすぐそばまで雪が積もってしまっています。

櫓脇の三ノ丸標柱

櫓脇にある宍粟50名山標柱

櫓の傍の宍粟50名山を示す三ノ丸の標柱は、辛うじてそれを確認できる程度です。

再度、コンパスを確認しながらわさび谷のポイントまで進みます。

ここもいつもの年となら様相が違っているような気がしました。

わさび谷入り口を示す③標識

③標識

念には念のため、③標識を確認後、滑り始めます。

潅木は今は雪の下で、その存在はありません。

これまでに見たことのない大きな木しか存在しない、かつ、雪の状態も良いわさび谷でしたが、積雪量が多すぎたためか谷が短く感じたのは少し残念な気がしました。

わさび谷を滑る

わさび谷を滑る(あ)

わさび谷中間部の倒木

わさび谷中間部に左尾根からの倒木があります


HPはようこそ『山のアルバム』へ

・・・つづきを見る

2011年2月6日

06/02/11 鳥取・くらます

パタゴニア

くらますピーク南方から三室山

三室山と飛行機雲

鳥取県南東部に位置する、くらますに(あ)と二人、行ってきました。

くらますは、名前からそのネーミングの経緯を理解するにはちょっと難しそうな何とも言えない山名と、鳥取県南東部の、それも他県と境界を接しない尾根上という微妙な場所に位置していることもあり、南東に位置する三室山や、あるいは北西の東山から眺めれば綺麗な形をした山稜上のピークにもかかわらず決して著名なピークではありませんが、山頂からの展望は、逆にそれらの微妙な地の利を生かし、とても素晴らしいものがありました。

除雪は吉川集落の村はずれ、もっとも上部の牛舎までなので道路脇に駐車して今はなき車道をシールで歩き出す。

20分ほどでヘンブ谷川林道分岐。

ヘンブ谷川林道分岐
林道なりに歩き高度を稼ぐも、時おり見えるくらます山頂方面は、まだまだ高い。

林道終点らしき小さな広場からは植林を縫って歩く。

歩き出しからも含め、これ以降もトレースはなく、地形図を何度も見ながらの登高も知らず知らず植林帯を嫌って自然林帯を行く。

広葉樹の灌木帯
灌木の急坂も長らくシール登高で頑張ってみたが、大岩の少し下方で断念。

つぼ足で歩くも、大岩上に出るとほぼ木々はなくなり、かなりの傾斜と下方から吹き上げる強風とで緊張させられる。

天狗岩付近
天狗岩付近から東山(右)と沖ノ山
木々がなくなったことで展望が広がり南面から西面がぐるりと良く見え、山頂部を真っ白にした東山が印象的だ。

氷ノ山はここからはまだ見えず、ピークに達しても見えなかったので、北東側の開けた斜面まで短く足を延ばし、ここでブレイク。

北のピークまで行けば扇ノ山も望め、ここよりもさらに展望が広がりそうだったり、いかにも美味しそうな斜面が東面へと続いているのは見てとれていたのだが、歩き出しからここまで4時間以上を費やしすでに13時を回っていたことや下りの不安も手伝って、残念ながらあまりのんびりもしておられない気分だった。

それでも(あ)は目の前の斜面を短く滑ってりして遊んでいた。

東面を短く滑る(あ)
正面に鳥取、兵庫県境尾根をみて滑る。

三室山の三角錐

三角錐の三室山


三ノ丸、氷ノ山を北望する

三ノ丸、氷ノ山方面

再度、ピークに戻ったら、ようやくシールを外し滑走。

ピークより南望

くらます山頂より南望し大通峠~天児屋山と奥に後山~舟木山~駒の尾山稜線を見る

登る際、目印としていた小さな松の木まで下ったら、左の谷筋を下る。

滑走は決して快適とはいえず、密に存在する木々を避けながら下るのが精一杯。

それでも登る際、「ちょっと良さそう・・・」と目を付けていた斜面で楽しんだら植林帯に突入。

ピークから林道終点まで約50分。登りの3分の1と掛からず。

林道ではスキーはそれなりに走り、登高で70分ほども掛かった駐車地点までの道のりを、たったの15分強で下ってきた。

HPはようこそ『山のアルバム』へ

・・・つづきを見る

2011年1月30日

30/01/11 ばんしゅう戸倉スキー場界隈

パタゴニア

沢の中間では滝が出現Aさん、(あ)とともに午前中は、ばんしゅう戸倉スキー場で滑ったあと、午後から左右の沢筋を滑って来ました。


二本目の沢を滑る(あ)。

最後の一本は以前よりもくろんでいた戸倉スキー場付近から兵坂トンネルへと下るルート。

密な自然林帯を滑る(あ)
沢筋を見上げる
中間部にはそれなりの落差(5メートル程度)の滝が出現しました。
(表題画像)

ずり落ちるようにかろうじて下ったので、寡雪なシーズンではこのポイントを下るのは、多分不可能。

R29、兵坂トンネル口に下山
下山口はR29、兵坂トンネル・南入口。

このあと国道をてくてく歩き、戸倉スキー場駐車場まで戻れば本日の予定終了です。

播磨の奥地、波賀の山ですから、いくら自然林帯といってもとんでもなく密林地帯ですが、今年の豊富な積雪のお陰で寡雪なシーズンではトレースできないであろうルートを滑り降りることが出来ました。

HPはようこそ『山のアルバム』へ

・・・つづきを見る

2011年1月29日

29/01/11 悲惨な惨状

パタゴニア

山頂南
先の大火以降、初高御位山です。

はっきり言って焼失範囲は想像以上でした。

百間岩から小高御位山にかけての南面すべてが燃え尽きた感じです。

登山路からはこれまでは見えなかった景色が、焼け焦げた灌木越しに見えるようになってしまいました。

緑の残る中塚山方面より
高御位山山頂
縦走路
北面の延焼を免れたのは、せめてもの救いでしょうか。

桶居山山分岐より高御位山方面
最初に火の手があがったとされる鷹ノ巣山東峰の南斜面がもっとも激しく燃えているように感じました。

鷹ノ巣山南面と高御位山
元の緑が回復するまでに、どれほどの月日が必要なのでしょう・・・。

HPはようこそ『山のアルバム』へ

・・・つづきを見る