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2009年1月6日

04/01/09 Tai O(大澳),Lantau Island(大嶼山)

今回の香港訪問でもっとも訪れたかった場所のひとつ、大嶼山(Lantau Island)の北西に位置するいにしえの小さな漁村、大澳(Tai O)を午後から訪れました。
(画像の詳細はマウスポインタを画像上にあてると表示されます)

素晴らしい大澳(Tai O)の夕景
大澳(Tai O)への交通手段はいくつか考えられますが、今回は中環(Central District)から高速船に乗って大嶼山(Lantau Island)の南東に位置する梅窩(Mui Wo)に渡り、そこからはバスに乗って大澳(Tai O)へ向かいます。

滞在ホテルが九龍側なので、まずはスター・フェリーで香港島・中環(Central District)へ数分の船旅で渡ります。

梅窩(Mui Wo)行きの乗り場へはスター・フェリー乗り場の位置が海側に変わったお陰で短く歩けばすぐです。
街歩きの際にはデメリットが多い乗り場移転ですが、離島航路に乗り継ぐときには恩恵を受けることができます。

乗り込んだ高速船は船外へ出ることはできませんが、船内からでも車窓の景色を楽しめます。

窓越しなので風を感じることはできませんが、先ほど見たスター・フェリーからのものとはちょっとばかり違った角度から高層ビル群が見えるので、目の前に広がる光景は新鮮です。

なかでも九龍站(Kowloon Station)近くに建設中の高層ビルはかなりの高さで目を引きます。

ビクトリア・ハーバー内では低速走行だった船も湾外に出るとようやく高速走行するようになり、水上を飛ぶように走るようになります。

つい二日前に登ったばかりの大帽山(Tai Mo Shan)が工事中の斜帳橋の彼方にかすかに見えました。

工事中の斜帳橋の彼方に二日前に登った大帽山(Tai Mo Shan)がかすかに見えた
しばらくすると背後に大東山(Sunset Peak)を主峰とするなだらかな大きな山々を従えた海辺の町が見え出すと、そこが梅窩(Mui Wo)。

上陸してまず驚かされたのは港の駐輪場に停められた、おびただしい数の自転車。整然と並べられている様が、余計に奇妙な光景に映りました。

数分の待ち合わせで乗車した大澳(Tai O)行きのバスは、曲がりくねった海辺の道路を日本では考えられないほどのスピードでビュンビュン飛ばして行きます。

いくら香港人がせっかちでも路線バスくらいはもう少しゆっくり走ってもらいたいものです。きっと途中のバス停に時刻表はないのでしょう。

おまけに路面がアスファルトではなくコンクリートなので乗り心地が悪く、決して快適とはいえないバスの旅です。

峠を越え、貝澳(Pui O)を過ぎると左手に長い砂浜が見えてきます。
長沙(Cheung Sha)。名前の通り、長いビーチが続いているのが見えます。
島の南側に広がるビーチは明るく開放的で、時間が許せばぜひ立ち寄りたい場所です。

石壁水塘(Shek Pik Reservoir )の堰堤上を走るようになると、少し前からちらちらとその山頂部を見せてくれていた大嶼山(Lantau Island)の最高峰、鳳凰山(Lantau Peak)の全容を右手、水源地の向こうに見ることができます。

鳳凰山(Lantau Peak)は香港全体でも大帽山(Tai Mo Shan)に次ぐ二位の標高を誇り、梅窩(Mui Wo)の背後に位置する同、三位の大東山(Sunset Peak)の女性的な山容とは対照的に、いかにも男性的な険しい姿で聳えています。

最高点は、ふたコブのうちの右側のピークです。

ピークの左手裾野に広がる高原状のところは昂坪(Ngong Ping)で、大仏の姿も小さいながら見ることができました。

反対側の海側には監獄があります。
ここは目の前に大海が広がり、背後には大きな堰堤と他の二方は険しい山や谷が迫って立地的に絶好の場所だったのでしょう。

囚人たちは日々この風景を見ながら何を想うのでしょうか・・・。

バスは右手に鳳凰山(Lantau Peak)や水源地を見ながらもうひとつ峠を越え、山腹に点在する寺院を見ながら下って行きます。

車窓に湿地帯を見るようになると間もなく目的地、終点の大澳(Tai O)に到着です。

梅窩(Mui Wo)では何人か乗車しましたが、大半が終点の大澳(Tai O)までに下車していたので、ここまで乗車していたのは自身ともう一人の二人だけでした。

到着したバスターミナルは想像以上に広く立派で、とても明るい感じがしましたが、往来する人の数は意外と少なく、同じ港町の西貢(Sai Kung)とならずいぶん違った印象でした。

先ほどまでいた香港となら雲泥の差で、高層ビルの代わりに山が見え、いかにも片田舎の風情で大きく空が広がっています。

神社の門前のような細い道端に乾物をずらり並べた通りを短く歩くと、大澳(Tai O)の観光名所ともいえる跳ね上げ橋に出ます。

小さな町なのでバス停から徒歩でもほんの数分のところなので助かります。

ここを訪れる人はこの橋を見ることが大きな目的のひとつですから小さな橋の上は人だかりで、なかでも現地の人たちに混じり西洋人の姿が多く目に付きます。

ちなみに、ここでは自身のほかに日本人らしき人を見かけることはありませんでした。

小さな水道に架かる跳ね上げ橋
とれたての海産の数々
橋を渡るとこの町の小さなメイン・ストリート。
午後にもかかわらず、お店の軒先で魚貝を売る姿もあり活気があります。

突きあたりのT字路を左折し、のんびり歩きながら港の防波堤まで行ってみました。

イカの干物をハサミで細工して、あぶり焼きにしたものを売ってるおじさんや、外から丸見えの小さな家の中でジャラジャラと麻雀に興じる家族があるかと思えば、小さな工房のような薄暗い作業場で肉まんのような蒸しパンのような、何やら白い物をせっせと作って直売している人たちもいました。

仕事に励む人、余暇に浸る人。
いろんな人がいて、現地の人にとっては当たり前の日常が観光客のこちらにとっては見たことのない情景となって目に映り、短い道中のなかでも充分に目を楽しませてくれます。

イカの干物をハサミで細工し、網に挟んで焼いたら出来上がり
何だか分かりませんでしたが匂いは強烈でした
防波堤ではのんびり釣りをする人もいます。
穏やかな海と柔らかく照り付ける太陽の光。いい休日の午後の景色が広がっていました。

先ほどのT字路まで戻りそのまま直進すると雰囲気が一変し、ひと昔前にタイムスリップした感の町並みの中を歩くようになります。

先の跳ね上げ橋とともに、大澳(Tai O)の見どころとなっている香港で今も唯一残る水上家屋の町並みです。

この町なかにある赤い小さな跳ね上げ橋を渡ったところで、ちょっと失礼して板張りのか細い通路を進み、奥の家の玄関先のような方へ歩いてみました。

すると、心なしか足元が不安定な気がして
「こんな不安定なところで、よく生活できるものなんだ。」
と思ったりもしましたが、通りに戻りずらりと並んだ玄関先だけを見てみると、日本の長屋の風景に見えなくもありませんでした。

香港では小さな船上で生活する人もいると聴きますから、まだ地に足が着いているここはそこに比べると少しはマシでしょうか。

いずれにしても海の上の桟敷のような場所に家を築き、古くからそこで生活してきたことを思えば、引き継がれてきたその生活スタイルは自身には想像することはできません。

新基大橋より
もうひとつ大澳(Tai O)で忘れてならないのが夕陽の素晴らしいことです。

天気が悪かったり時季に恵まれなかったりすると、もちろん見ることはできませんが今日はすべてがそろったいいタイミングのようです。

跳ね上げ橋の上でその夕陽を見るべく、長らくねばって見ました。

太陽が低くなるにつれ辺りの情景は色彩豊かに変化し、時おり航行する小船が起こす波の軌跡も郷愁を誘います。

夕景はまことに素晴らしく、これまでに見たことのないほどの素晴らしい夕陽を香港のひなびた港町、大澳(Tai O)で見れて足を運んだ甲斐がありました。

落日後の港
ところが、夕陽をのんびり見たので帰路につくのが遅くなってしまいました。

当初、海上から夜景を眺められると考え往路と同じルートでホテルまで戻るつもりでしたが、ここはバスで東涌(Tung Chung)まで出て、そこからMTRで帰ることにします。

こうすれば東涌(Tung Chung)にさえ出れば、あとは列車に乗っていればいいからです。

満員のバスは例によって真っ暗な山道をビュンビュン飛ばして行きます。
どこを走っているのかよく分かりませんでしたが、ただ一箇所、監獄のある箇所だけは煌々と灯かりが点り、はっきりとそこだと分かりました。

長沙(Cheung Sha)で左折すると、今度はエンジンがこれまで以上にうなりを上げて、もっとも長く急な峠道を伯公※(※=土へんに幼)(Pak Kung Au)へ登って行きます。

峠では暗闇の中、鳳凰山(Lantau Peak)から大東山(Sunset Peak)へと歩いた際立ち寄ったバス停が、街路灯にほんのり照らされているのをわずかに目にして、とても懐かしく感じました。

峠道を直線的に下るようになると、正面に見えるようになった東涌(Tung Chung)へはもうしばらく。

バスは整然とした街なかを走るようになり、やがて東涌(Tung Chung)中心のバス・ターミナルに到着です。

MTRに乗り込み、ホテルに帰りついたのはちょうど20時でした。

ここからがハーバービュー・ルームのいいところ。
始まったばかりのシンフォニー・オブ・ライツを寛ぎながら見ることができます。何度見ても素晴らしいばかりです。

ホテルに戻るや否やシンフォニー・オブ・ライツがはじまった
わずかな時間の移動で、いにしえのひなびた漁村の情景と世界に誇る摩天楼群が見せる素晴らしい夜景を見ることのできる街、香港(Hong Kong)。

大好きな街です。


◆ 機上から見た大嶼山(Lantau Island)や大澳(Tai O)

◆ みんなで香港に行ってきた
・・・つづきを見る

02/01/09 Tai Mo Shan(大帽山)、Grassy Hill(草山)、Needle Hill(針山)

パタゴニア

荃錦公路(Route Twisk)の登山口から香港の最高峰・大帽山(Tai Mo Shan)に登り、鉛礦凹(Lead Mine Pass)を経て草山(Grassy Hill)へ登り返したあと、三角ピークの針山(Needle Hill)を経て城門水塘(Shing Mun Reservoir)までぐるりと歩いてきました。

このルートは距離的には少し長いですが、稜線上からならほぼ、どの地点からも眺望を得られ終始快適な歩行ができる素晴らしいルートです。
(画像の詳細はマウスポインタを画像上にあてると表示されます)

部屋の窓越しに朝のヴィクトリア・ハーヴァーの風景を見たらホテルをあとにします。

朝のヴィクトリア・ハーヴァー
まず、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)から荃彎(Tsuen Wan)までMTRに乗車。

荃彎(Tsuen Wan)で下車したら荃錦凹(Tsuen Kam Au)行きのバスに乗るため如心広場のバス乗り場まで市街地を歩きます。

站(Station)を出てすぐは方角が分からなくなり少し悩みましたが、街頭にいたおまわりさんが親切に教えてくれたお陰で、以降は下町の朝の様子を楽しみながらそこまでのんびり歩くことができました。

荃彎西(Tsuen Wan Weat)、如心廣場のTeddy Tower(中央左)とNina Tower(左)を見上げる
禾笛街(Wo Tik Street)
今では珍しくなった二階建てでないバスに乗り市街地を抜けると、急な峠道となった荃錦公路(Route Twisk)を走ります。

しばらく走り、荃錦凹(Tsuen Kam Au)のバス停で下車したら反対車線のバス停脇から山行のスタートです。

わずか30分足らずバスに乗車しただけで、そこはすっかり山の中です。

歩き出すとすぐに大帽山郊野公園遊客中心(Tai Mo Shan Country Park Visitor Center)に出くわしますが、あいにく土、日、祝日だけのオープンとのことで平日の今日は閉まっていました。残念。

再度、歩きだしてしばらくすると潅木を抜け荃彎(Tsuen Wan)方面の展望を得られるようになります。

香港の山では、登山口から歩き出してしばらくすると樹木がなくなり展望を得ながら歩けるのも大きな魅力で、ここも同様です。

全体的に霞んではいますが、それでも青衣(Tsing Yi)島やその向こうの青馬大橋(Tsing Ma Bridge)もかろうじて見えます。

青衣(Tsing Yi)、荃彎(Tsuen Wan)方面を見晴るかす
丘の上に上がると目の前に大きな山容の大帽山(Tai Mo Shan)が目に飛び込んできます。予想外の大きさに圧倒されます。

大帽山(Tai Mo Shan)
左手には住宅が点在する街並みと、その向こうにきれいな形をしたお椀を伏せたような山が見えています。

ここから見る風景はこれまで目にしたことのない街並みや山並みだったので、このときはそれがどこか分かりませんでしたが、あとで調べてみると錦田(Kam Tin)方面と雞公嶺(Kai Kung Leng)のようでした。

この風景は日本で見るそれとはまったく違っていたことはもちろんですが、香港(Hong Kong)や九龍(Kowloon)で見る風景とも違う、奥行きのある広がりのある景色の中に街並みや山がある、雄大な大陸的な光景だったことにひどく驚かされました。

錦田(Kam Tin)方面と雞公嶺(Kai Kung Leng)
このあと、もうひとつびっくりしたことがありました。
昨年2月に14歳でこの世を去った我が家の愛犬にそっくりのシベリアン・ハスキーに出会ったのです。

あまりに似ていたので、あの世からこの地に舞い降りて、わざわざこの香港まで会いに来てくれたのかと思ったほどでした。

シベリアン・ハスキー
遥かに青馬大橋(Tsing Ma Bridge)が見えた
管理道路を歩くようになりゲート脇をすり抜けもうしばらく車道を歩いたら、左手の直登ルートを進みます。
車道歩きは面白くありません。

登山路を急登して、山頂の北側の小さい方のアンテナまで登ったら管理施設のフェンスに沿って歩きます。

着いた南側の大きなアンテナのところがピークのようですが香港の山の山頂には必ずある、あの太いコンクリート製の円柱がここにはなく、それの代わりにとんでもなくバカでかいアンテナがあるだけです。

山頂の景観が他とはまったく違うのです。

それがためではないでしょうが香港最高峰の山にしては人に遭わず、これまでに出会った人はわずか3人で寂しいばかりです。

いくら今日が平日とはいえ、会ったのがハスキーを散歩がてらに来られていたご夫婦と管理道路の巡回に来ていた白バイ隊員だけですから、これではちょっと寂しすぎます。

登山に来ていたのは日本から来た自分だけということになりますから・・・。

大帽山(Tai Mo Shan)山頂の巨大アンテナ
それはそれでいいとして、ピーク付近からの眺望は新界(New Territories)のほぼ中央に位置する香港の最高峰だけあって、素晴らしいのひとことです。

ちょっと風はありますが天気も最高で、そんなことはどうでもよくなりました。

アンテナの南側に立てば東から南西にかけてぐるりとよく見えます。

草山(Grassy Hill)~針山(Needle Hill)の稜線と西貢東郊野公園(Sai Kung East Country Park)の山々
東に見える稜線はこれから向かう予定の稜線でしょう。右端の三角が針山(Needle Hill)でしょうからそのはずです。

その奥には馬鞍山(Ma On Shan)~水牛山(Buffalo Hill)や飛鵝山(Kowloon Peak)方面と、さらに右に見える獅子山(Lion Rock)はその山容からすぐそれと分かります。

針山(Needle Hill)と獅子山(Lion Rock)、飛鵝山(Kowloon Peak)方面
南には、さすがに香港島までは見えませんでしたが九龍站(Kowloon Station)近くに建設中の超高層ビルはかすかに見えていました。

葵涌(Kwai Chung)方面
南西は青衣(Tsing Yi)島に架かるつり橋や、かすかに青馬大橋(Tsing Ma Bridge)。

九龍站(Kowloon Station)方面
しばらく景観を楽しんだら歩きだします。
山頂下からは再び車道を歩かなければならないのであまり面白くありませんが、眺望抜群なので許すとしましょう。

山頂の東斜面を見るようになると、その斜面に息づく素晴らしい林に目を奪われました。

南や西斜面の様相とはまったく違い、見事な照葉樹が斜面一帯、下方まで茂っていました。

784peak(左)と草山(Grassy Hill)
針山(Needle Hill)と獅子山(Lion Rock)
東屋まで来るとようやくコンクリートの車道から開放され、土の道を歩けるようになります。

このあと鉛礦凹(Lead Mine Pass)の下りに掛かるまでは四方の景観を楽しみながらの稜線漫歩です。

やがて右下方に城門水塘(Shing Mun Reservoir)が見え出す
大帽山(Tai Mo Shan)を振り返る
この稜線上でようやく何人かの登山者とすれ違いました。

痛ましい焼け跡(前方は草山(Grassy Hill))
無残な焼け跡を見ると急な下り坂となり、しばらくすると鉛礦凹(Lead Mine Pass)に着きます。

鉛礦坳(Lead Mine Pass)
ここで、このあとの草山(Grassy Hill)へ向けての登り返しに備え腹ごしらえするうち何人かの人に会ったので、少し話しました。

そのときの様子は・・・、
どの人もまず、決まって広東語で喋りかけてきます。
「#*%∮ё∮ξ・・・?」

もちろん、こちらは何を言っているのかまったく分かりませんからその旨伝えると、ようやく英語で話しかけてくれるようになります。

英語でもわずかしか理解できませんが、まったく理解できない広東語に比べるとずいぶんマシで、何とか意思疎通できるようになり大変うれしい思いをしました。

そんな中、こんな人がいました。
例によって広東語で話しかけてきたので、
「Sorry,I cannot speak chinese.」
と伝えると、なぜかそのあと、
「Are you an Indonesian?」
と何度も聞き返すのです。

もちろん
「No,no! I'm a Japanese.」
と答え、そのうえで英語で少し話したあとその人とは別れたのですが、いくらなんでもこんなところでインドネシア人と間違えられるとは思ってもみませんでした。

それにしても、ある香港人から見ると自身はインドネシア人に見えるのでしょうか?
何だか、ちょっとショックです・・・。

峠から急坂を登りきってたどり着く草山(Grassy Hill)からの展望は、大帽山(Tai Mo Shan)からのものよりもさらに素晴らしく360度の大展望です。

この山頂には白黒の円柱以外、何もありません。

草山(Grassy Hill)より大帽山(Tai Mo Shan)
振り返れば大帽山(Tai Mo Shan)が大きな姿で居座るのが見渡せ、正面(東)の馬鞍山(Ma On Shan)、水牛山(Buffalo Hill)はずいぶん近くに見えるようななりました。

眼下には沙田(Sha Tin)の街並みや、そこのシンボルの競馬場もビルの合い間に見え、左手には大埔(Tai Po)の街並みや吐露港(Tolo Harbour)も見えています。

沙田(Sha Tin)の街並みと馬鞍山(Ma On Shan)~水牛山(Buffalo Hill)稜線
南に見えるのはこれから向かう針山(Needle Hill)へと続く稜線や城門(Shing Mun)谷に輝く城門水塘(Shing Mun Reservoir)。

城門水塘(Shing Mun Reservoir)と葵涌(Kwai Chung)市街
お猿さん
またまた、しばらくコンクリートの車道を歩いたあと、針山(Needle Hill)山頂で最後の展望を楽しんだら下山です。

針山(Needle Hill)山頂より大圍(Tai Wai)市街と獅子山(Lion Rock)、飛鵝山(Kowloon Peak)
急な登山路を足元に気をつけながら下ります。

やがて展望はなくなりますが、下山して堰堤上を歩くようになると今日の山行の最後のご褒美に素晴らしい光景を見ることができました。

まるで鏡のような穏やかな水面に大帽山(Tai Mo Shan)の見事な勇姿が写っていたのです。

城門水塘(Shing Mun Reservoir)堰堤より大帽山(Tai Mo Shan)

今日の山行の最後に見たのは、ここが香港だとは決して想像できない静寂に包まれた光景でした。

バスに乗りホテルに近づくにつれ、街は溢れんばかりのネオンに包まれます。

部屋に戻り窓の外に目をやると、そこには摩天楼群きらめく誰もが知る大都会・香港の光景がありました。

※参考コースタイム(基本的に休憩時間は含みません)
荃錦公路(Route Twisk)登山口=70min=大帽山(Tai Mo Shan)

=110min=鉛礦凹(Lead Mine Pass)=30min=草山(Grassy Hill)

=55min=針山(Needle Hill)=25min=水塘(Reservoir)堰堤

※参考文献および地図
香港自然散策

郊區地圖(Countoryside Series)
新界北西部(North West New Territories)
新界東北及中部(North East & Central NT)

◆ 機上から見た香港(Hong Kong)

◆ みんなで香港に行ってきた

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31/12/08 New Year's Eve at Hong Kong

12/31/2008 pm 20:00

定例のシンフォニー・オブ・ライツがはじまった。

シンフォニー・オブ・ライツ
pm 11:59:00

香港にある数知れない摩天楼のなかにあっても、ひときわ高く聳え立つIFCビルが始動しはじめる。

何本ものカラフルな花火が巨大なビルをらせん状に下から上へ駈け上がりながら、またビルの最上部からは扇状に上空に向け、ビル全体をさながら一本の線香花火に見たてたかのごとく火花を放射状に吹き出すのだ。

59、58、57、56、・・・

これまで何も映し出されていなかった2・0・0・□ の□の部分に映し出されはじめた数字が次第に小さくなり

11、10、9、・・
・・、5、4、3、2、1、bo~mb !

数字が0(ゼロ)になった瞬間、目の前に広がる巨大な摩天楼群でさえ、あたかもミニチュアのようにも見える大爆発が発生した。

カウントダウン
Happy New Year
イベントが終了するとイルミネーションはこれまでどおりの平静さを取り戻し、巨大スクリーンには2・0・0・9の新しい年の年号が映し出されていた。

みんなで香港に行ってきた
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2007年1月5日

07/01/05 SKYSCRAPERS

1/5
年末から年始にかけて家族で香港に行ってきた。

目的はいくつかあったが、そのうちの一つが九龍側の先端部、チムサーチョイ・プロムナードと呼ばれるビクトリア・ハーバーに面した遊歩道から香港島の夜景をみることだった。
とにかくここからの夜景は素晴らしいく毎年のように見ているものの、その度に趣向を凝らした新しい光景を提供してくれるので

「また、これか。。。」
がない。
世界中には夜景の素晴らしい街がいくつもあろうが、ここに勝るところはないと思う。

ヴィクトリア・ハーバーと香港島の高層ビル群その光景はこれまでにも何度か見たものの、今年のそれはこれまでよりも素晴らしく、なかでも20時からわずか13分間の間に繰り広げられる光のショー、”シンフォニー・オブ・ライツ”は短時間のものとは感じられないほど内容が充実していた。

時間が経つほどに高層ビル群が、あたかもミニチュアのように見えてくるほどの壮大なショーは夜景の中でも最上級のものと感じられるひとときだった。

吹き渡る風を直に感じながらの観覧はガラスを隔てた部屋からのものとはひと味もふた味も違って見えた。


世界金融中心のひとつ、中環(Central District)の高層ビル群の見事な夜景

みんなで香港に行ってきた
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2006年4月26日

06/04/26 感覚の相違

初めの便が届いた3月21日からでも約1ヶ月、注文してからだと実に4ヶ月弱。
正月に出向いた香港で注文していた食器の第二便が今日、ようやく届いた。

食器ここまで時間が掛かると、つい、あれやこれやよからぬことを思わなくもなかったが、無事に届いたことでこの思いは見事に払拭された。

船便での発送だったから、それなりの時間が掛かるとはいえ、日本人の感覚ではここまで時間が掛かるとは思ってもみなかったから、
待ち焦がれた物を食器ようやく手に出来、嬉しいような気もするし、もっと早く手に出来たはずの物をようやく手に出来ただけだから、当たり前と言えば当たり前のことのような気もするし・・・。

何とも複雑な思い。

しかし、送った方にすればきちんと届けたのだから、おそらくこちらのような感覚とは違うんだろうな~。

きっと、4千年の歴史を持つ中国人からすれば1ヶ月や2ヶ月は大した時間ではないのだろう。

何はともあれ無事届いたことで、ようやく胸のつかえがとれた。


これからは、これらの器の上に並ぶ料理を期待するばかりだ。

上、Pホテル御用達、ウェルカム・ティーの食器
下、上海灘(Shang Hai Tang)の食器セット

みんなで香港に行ってきた
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