今日は高御位山山頂まで行かずに、鷹ノ巣山から馬の背を下りました。
青空の下、市ノ池の尾根へ向け藪をこぐ
鷹ノ巣山から高御位山に達するまでの稜線からは、南に向けて西から、馬の背、市ノ池、長尾西のそれぞれの尾根が落ちていて、その尾根が作る小さな谷ごとに公園や集落が形成されています。
穏やかな水面の惣毛池と高御位山、小高御位山
少ないながら畑にはキャベツ、ハクサイ、ブロッコリーの冬野菜
集落を抜けると柑橘系果樹
今回は昭和年間のはじめ、市ノ池と長尾西の尾根間の稜線直下の岩場から剥がれ落ちて、集落の奥に鎮座するというガメラ岩に登頂すべく、惣毛池を集落の奥へと向かいました。
実際は50mどころか、すぐそこです
基部より見上げるガメラ岩
この岩の基部に来るのは二度目です。
前回は、その上まで上がることなく渋々この地を後にしましたが、今回はHさんというパートナーも伴ってやってきました。
「ふむふむ。」
以前の記憶通り、いかにも「これを使えばイイんですよ。」的な一本の竹が大岩の脇を天に向けて延びています。
それは、ちょうど小学校の遊具にあった『棒のぼり』の棒をもう少し太くしたほどの太さなのですが、古い記憶のようにすれば何とか登れるかと思いきや、世の中そううまくはいきません。
時の経過はいかともし難く、その格好を真似てみても身体が押し上げられる感覚は想像はできるものの、まったくもって非実現的の極致です。
ここまでは以前と変わりなかったので、これでは何のためにやってきたのか分からなくなってしまいます。
そこで今回はロープも用意してもらいました。
これをどう使うかが一つのポイントだと思っていましたが、いざ対峙すると、ロープは使いようがない気がします。
しばらく思案して、「やっぱり無理かな~。」
なんて思いだしたころ、ふと、高さ2メートルほどのところにあるテラスのようなところに足をかけられれば、そこから上は何とかなるのでは、との思い。
傍らの竹を『棒』のアシストとして見るのではなく、棒高跳びの『ポール』として使えばどうなんだろうと思いつきました。
もちろん竹は両手で握って使いますが、その際の使い方として握る位置をできるだけ高くして身体をそのまま持ち上げようとせず、むしろ頭を下にして身体を上下反転させればイイのではないかと。
おそらくは、ちょうど高跳びの選手がポールを放すか、バーを越える直前のスタイルになって身体をなんとか持ち上げようとする策です。
とにかく竹はしっかり握ったうえ、ずり落ちないことに集中します。
上になった足をテラスのどこかに踏ん張り、身体をこのテラスにまで持ち上げればバッチリですが、、、。
作戦成功、うまくいきました。
後は岩にも少しは凹凸もあるので、そう苦労せずにすぐそこの岩上へと上がることができました。
Hさんも同じ要領で続いて到着です。
いくら再訪しても、一人ではこうは行かなかったでしょうから、同伴者がいるといないとは、いろんな意味で違うのだと感じました。
岩上で稜線方面を見上げる、竹林と同化したHさん
岩の基部にはぐるりと雑木や竹林がありますが、岩上にはほぼ中心に小さな木が一本生えるだけで、想像していたのとは少し違っていました。
ここ最近は頭上に見える稜線を通るたび眼下を見下ろしますが、かろうじてこの岩の姿を確認できるのは岩上に何もないからなのだと気づきました。
実際にその場に足を運ばないと、何かにつけ全体像を理解できない、想像力に欠ける典型ですね。
見上げると、いつもの稜線や「ガメラ岩見下ろしポイント」、さらにはこの岩が元来あったであろう岩場もよく見えています。
稜線右寄りが、いつもの「ガメラ岩見下ろしポイント」
そのポイントから撮った昨日の画像
見上げる稜線方面以外は、ほぼ展望はありませんが、そもそも標高も低いし、それを期待したわけではありませんので、どうってことはありません。
やや東寄りを見ると、かろうじて長尾西尾根とコブ(右端のササの葉の奥)
下りも、ややヒヤヒヤさせられましたが、せっかくなので持参のロープも使い無事、岩下へ降りれたことで今日のミッションはほぼ終わりといえました。
市ノ池東尾根までに見るガメラ岩見下ろしポイント(左端)と
高御位山山頂方面、長尾西尾根のコブ
桶居山分岐付近で
馬の背分岐のほのぼの母娘
昨日は凍てていた水たまりも、今日の陽気でほぼ融けていた
なので稜線まで上がったら、その後は高御位山山頂まで行くことなく、鷹ノ巣山を経由して馬の背を下っておわりです。
ps:
ずいぶん大袈裟に書きましたが、現実はそう大した話ではありませんので、あしからず
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