2019年10月15日

13-14/10/19 双六岳と三俣蓮華岳

パタゴニア

三木・Yくんと鷲羽乗越、三俣山荘泊で双六岳、三俣蓮華岳に行ってきました。


双六岳より槍ヶ岳、北鎌尾根を望む
湯俣川で湧いた雲が滝雲となって西鎌尾根を流れ落ちる

just arrived !!


『 残 照 』
湯俣川の谷を埋め尽くす雲海と槍、穂高連峰 左、大天井岳

昨年来、何度もチャレンジしている黒部五郎岳登頂。

今回もそれを目的とした山行を計画したものの、やはり登頂できず下山となりました。

ご存じのとおり黒部五郎岳は黒部川の源流近くの山奥に存在します。

そもそも、そんな遠いところの山に一泊二日で行ってこようとすることに無理があるのは、年齢的なことも込めて、ある程度わかっているのですが、それとは別にあれもこれもと、つい欲張り山行になってしまうのも足かせの要因になっていることも承知の上です。

ただ、今となっては、それを抜きにした山行は考えられなくなってしまうほど大きなウェートを占めているので、足かせだからといって決しておろそかにはできません。

その山頂には今回も立てませんでしたが、今回ばかりは足かせの筆頭株、カメラの威力を今こそ発揮させるための、この上ない素晴らしい景観に出逢うことができたのです。

写真や画像でしか見たことのなかった光景が眼前に繰り広げられる、まさに「ヤバい」光景に出遭ってしまったのです。


冠雪の槍、穂高連峰 '18.10.21

鏡平の素晴らしい光景は、ある意味、昨年の山行で目の当たりすることができました。

双六岳からの光景も、同じく昨年の同じ山行で見ることができました。

今回は、それらの光景のさらに上を行く、山小屋の人に言わせても「かなりイイ」レベルの、年に数回しかないような素晴らしい光景を目にすることができたのです。

昨年の風景は前日の冠雪後のピーカンでした。

ピーカンはピーカンで、もちろん素晴らしい山岳風景を見せてくれました。


冠雪の双六岳頂稜台地と北鎌尾根、槍ヶ岳、大喰岳、中岳 '18.10.21

ただ、上には上というか、季節毎のというかがあって、今回は、高瀬川の源流域の支流である湯俣川を埋め尽くす見事な雲海が素晴らしい演出をしてくれました。

季節的に雲海は秋に出やすいとしたものですが、これまでの秋の山行では天候に恵まれる日はあっても、雲海はおろか、たなびく雲も見たことがないような気がしますから今回のような大きな谷を埋め尽くす雲海を見るのは、もちろん初めてのことです。

埋め尽くされたのは蒲田川ではなく湯俣川だったのもラッキーでした。

というのも宿は昨年は双六小屋でしたが今回は三俣山荘としていたからです。

鷲羽乗越から望むと、雲海の奥の槍ヶ岳・北鎌尾根までの大きな谷のすべてが雲海に包まれています。

雲海が生き物のように動くさまも素晴らしく、この光景は目にしたものにしか理解できない至上のものです。

午後に見た双六岳の景観も雲がイイ演出をしてくれて素晴らしかったですね。

蒲田川流域には雲がたなびき、湯俣川方面に湧いた雲が西鎌尾根を越えて滝雲となって流れ落ちるのが見えれば、これは何時かは見てみたかった光景そのもので、樅沢岳から槍ヶ岳を見た際の代表的な画にある現象です。

少し距離は離れていますが、双六岳からでも見応え十分です。

お天気は翌、お昼頃まで何とか持つだろうと考えていましたが、早朝どころか夜の明けない頃にすでに雨が落ち始めていました。

前日、日の入り後には上空に少し雲が出始めていたので、結局、この素晴らしい好天は時間にして、わずか8時間ほどで、その間に良いロケーションに居合わせたことで素晴らしい光景に出逢えたといえます。

千載一遇とは、まさにこのような境遇のことを指すのでしょう。

我が人生で、一度っきりの最高の自然現象に出くわすことができた今回の山行でした。


以下、素晴らしき光景の時系列画像です。


鏡平・鏡池より望む槍・穂高連峰


鏡池に投影する槍ヶ岳、大喰岳、中岳稜線


南岳・獅子鼻から大キレット、西穂高岳までの穂高連峰と奥丸山、眼下になった鏡平


双六岳山頂で目の当たりした第一弾目の至上の光景
蒲田川にたなびく雲が素晴らしい


北鎌尾根を従えた槍ヶ岳と西鎌尾根を流れ落ちる滝雲


南望すると秀麗な形の笠ヶ岳の彼方の雲海上に乗鞍や御嶽が浮かんでいた


雲海に浮かぶ別山~白山


表銀座縦走路の大天井岳から槍ヶ岳、中岳まで


丸山付近からみる槍ヶ岳の光景も秀逸


三俣蓮華岳のピークに達すると北鎌尾根・天狗の腰掛の左に常念岳も見えてくる


湾曲した標柱と槍、穂高連峰


北望してみる黒部源流域の鷲羽岳、ワリモ岳と最源流の岩苔乗越
鷲羽岳とワリモ岳の奥に顔をのぞかせるのは野口五郎岳と
左へ水晶岳、赤牛岳や立山、剱岳 その手前は雲ノ平・祖父岳


雲ノ平と薬師岳


これまで、これ以上の景観には出逢ったことはない
因みに、当地は当ブログトップ撮影場所とほぼ同じです


雲海に浮かぶ硫黄尾根と槍ヶ岳・大槍、大喰岳、中岳、南岳・獅子鼻


日没前後に見たこの光景こそが第一弾をも上回る至上、極上の光景


月光の大天井岳


シカ肉のジビエ・シチューをメインとした三俣山荘の豪華ディナー


月光下、早くもガスに覆われはじめた槍ヶ岳


ハイマツを縫って歩く場面ではコケモモらしき可愛い花が咲いていた


見下ろす樅沢の見事な黄葉


ライチョウさん


一日違いで大違い、見る影もない名ばかりの鏡池



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2019年10月5日

05/10/19 秋は知らないうちにやって来る?

パタゴニア

雪彦山、虹ヶ滝~地蔵岳~大天井岳往復しました。


虹ヶ滝の赤い葉っぱ

さすがに歩き初めの快適さは、しばらく感じることのなかった感覚でしたが、それでも、しばらくするとやはり暑い。

地蔵岳まで達すると特に風を感じることはなくても、これまでのような暑さは感じないので、さすがに少しは秋の方を向いているのでしょう。

ここから見下ろす広葉樹帯はこの界隈では最も紅黄葉の素晴らしい場所ですが、わずかに色付き始めているようです。

これから朝夕はそれなりに冷えるので、いきなり晩秋がやってきそうな気配ですね。


一昨日の雨の影響か雪彦川は豪快に流れ落ちる


雪彦川の滝


水量が多すぎで鮮明な虹は架らない


滝壺付近では約90度に渡り虹を架けるも不鮮明


虹ヶ滝でも同様で虹は不鮮明


地蔵岳


大天井岳より南望
PM2.5の影響とかで、変に霞んでる


見下ろす地蔵岳
背景の広葉樹がやや色付き始めているのがわかる


北望してみる三角点~鉾立山稜線
鉾立山の山腹に岩峰群の影が映る



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2019年9月29日

29/09/19 まだまだ暑い

パタゴニア

雪彦山、出雲岩~大天井岳~地蔵岳~虹ヶ滝周回しました。


大天井岳

もうすぐ10月なのに、何とも言えないこの蒸し暑さ。

大天井岳で休むにも陰を選ばないと堪ったものでなく、風もないので日向では暑さこの上なし。

さすがに木陰で風に吹かれると少しは涼しさも感じ取れるものの、それでも何とかしてほしい。

視覚的に秋を感じれるのはよく実ったススキの穂と足下に咲くハギやキリンソウの花くらいだろうか。


蒸し暑さの象徴? でっかい傘のキノコ


空には低層から高層まで、色んな雲が入り混じる


見下ろす地蔵岳と緑に映る大天井岳の影


地蔵岳


地蔵岳より七種山



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2019年9月23日

23/09/19 とっても静か

パタゴニア

雪彦山、出雲岩~大天井岳往復しました。


台風一過、澄んだ空気で眺望抜群

本来はこの連休を利用して遠征の予定でしたが、まさにピンポイントで台風の影響を受けてしまいキャンセルとなったので、遠ざかる台風の進路から何とか天気回復傾向とみて最短ルートで大天井岳に上がりました。

ときおり吹く風に台風の余波を感じられましたが、Mちゃん以外誰にも会わなかったことで、それ以外はとても静かな今日の雪彦山でした。


大天井岳滞在中はこれまでに経験のない終始、一人っきり


鉾立山


これまでで最も鮮明に見えていたかもしれない小豆島のスカイライン
左奥には四国、讃岐の山並みも

特にこれといって代わり映えしませんが、強いて言うなら南の瀬戸内方面の眺望に優れ、特に小豆島はいつになく鮮明に見えていました。

一方で東に目をやると明石大橋はほぼ見えず、また淡路島の島影や遥かな鳴門大橋も目にすることはできません。

台風の位置から判断すると、紀伊水道方面から吹き込む風の影響で大阪湾方面は雲が多かったのかもしれませんね。


明神山山頂部と姫路市臨海部、広畑方面


同、飾磨、白浜方面


七種山と明神山

見下ろす夢前町の山々の山腹の緑も鮮明できれいでしたが、それにしてもここ数年は夏から秋にかけて、大雨が降ったり台風が来るたび、どこかで大きな災害が起こりホントに困ったものです。

地球温暖化の影響による気候の変化に人間の知恵や施策は、もはや追い着かなくなっているのでしょうか。



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2019年9月15日

15/09/19 大天井岳、二回

パタゴニア

雪彦山、虹ヶ滝~地蔵岳~大天井岳(~地蔵岳~大天井岳)~出雲岩、周回しました。


鮮明で素晴らしい虹を架ける虹ヶ滝


秋の到来を象徴するかのような赤い実


日差しのきつい今日のような日は、雪彦川は素晴らしい景観を見せてくれる


左岸から


下の段から
実は・・・、この滝つぼにレンズキャップを落としてしまって行方不明


テラス入り口のギボウシ


虹ヶ滝




側面から見下ろす虹ヶ滝


虹ヶ滝出合い


地蔵岳(一回目)


大天井岳より南望


高御位山連山と遥かに淡路島


二度目の地蔵岳より南望してみる七種山

このあと、メグちゃんと大天井岳へ登り返し。


見晴らし岩にもギボウシが咲いていた
遠景は明神山


二度目の地蔵岳で会ったメグちゃんと大天井岳に登り返して、表へと下山



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2019年9月8日

08/09/19 ヤマジノホトトギス

パタゴニア

雪彦山、虹ヶ滝~地蔵岳~大天井岳往復しました。


地蔵岳


登山口の百日紅(サルスベリ)
このところの暑さのせいか盛夏よりも今の方がさらに紅みを増したような


ヘロヘロになりながら着いた大天井岳


水平線のように見える水色のラインはHさんオリジナル、ビニールシート・タープ


今日は○○チャーハン


うっひゃ~、めっちゃ美味しそう


ちょっと油断したスキにサッサと食べちまいやがった
気付いたときは、すでに食後のお汁の時間でした


高御位山連山と淡路島


姫路市臨海部と播磨灘、淡路島


鳴門海峡大橋は昨日以上に見えているようだった


虹ヶ滝では遅い時間にも関わらず、わずかに差し込む光に
舞い上がった粒子が虹色に輝いていた


本日最後のメインイベント




今日はココまで




帰還の際は、しっかり指差し確認して


初めてみたヤマジノホトトギス

昨日は眺望絶好ということで日記を書きましたが、今日もその引き続きか、さらにイイ眺望に恵まれました。

ただ、ぶり返した暑さは半端なく地蔵岳を過ぎたころにはバテバテで、大天井岳に着いたときはヘロヘロです。

それもそのはず、帰路、ほぼ自宅近くまで戻った際、マイカーの外気温を示す表示は36.0度でした。

これって一か月前の一年でいっち番暑いときの『危険な暑さ』の頃と、ほぼ同じやん。

そんな暑いさ中、下山時には『秘密基地』の滝のさらに下流側までクライムダウンして、少しばかり涼しげな風にあたってから下山しました。



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2019年9月7日

07/09/19 眺望絶好

パタゴニア

雪彦山、虹ヶ滝~地蔵岳~大天井岳往復しました。


素晴らしい眺望の大天井岳

今日の特筆は何といっても眺望の良さ。

滅多に見ることのない鳴門大橋まで見えていました。

これは、歩き始める前からある程度予見できていたので鉾立山まで行けば大山が見えるかもと微かな期待をしていましたが、如何せん軟弱ですから虹ヶ滝見学で時間を費やし過ぎて、あえなく大天井岳の往復に終始しました。


しぶきをあげて流れ落ちる雪彦川


二重の虹を架ける虹ヶ滝


規模は小さいながら何時みても美しい




虹ヶ滝出合いで見上げる目に優しい緑


地蔵岳で見晴るかすと七種山の彼方に明石大橋がくっきり見えた


七種山~七種薬師間の彼方に明石海峡大橋と、さらに金剛山地方面


高御位山連山と播磨灘、淡路島


見下ろす植林帯も素晴らしい


大天井岳で持参の二十世紀ナシをいただく


姫路市街地や南部臨海地域と播磨灘の上島、淡路島


書写山山頂部と淡路島最南西部、鳴門海峡大橋


七種山と明石海峡大橋


見下ろす地蔵岳


帰路、みんなと一緒に再地蔵岳


出合いでみつけた大量のトチの実をみんなで拾って下山

ところで、大山の現実はどうだったのでしょう・・・。



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