2009年2月21日

21/02/09 天児屋山


パタゴニア


天児屋山から見る鳥取、兵庫県境尾根と三室山~竹呂山稜線
歩き出しの林道歩行間もなくにお会いした小野のTさんとともに、ちくさ高原から峰越峠、三国平経由、天児屋山往復してきました。(8時35分スタート)

ノートラックの林道は昨日来の降雪で終始くるぶしラッセル。
峰越峠で林道をはずれると樹林帯の歩行。
兵庫、岡山、鳥取の三国境までは視界はなく、コンパスと地形図で何度も方向を確認しながら歩きます。

小さなアップダウンが何度もあるのであまり面白くありませんが、兵庫県側のブナやミズナラを見ながら歩けば気分的に少しは楽になれます。

三国境の標識
三国境まで来るとに小さな標識があったので表示に従い東へと進みますが、ここまでも含めこの界隈の地形は複雑で難儀させられます。

これまでは赤テープがいくつもあってルート確認にずいぶん助かりましたが、なにぶんにも現在地が分かりづらく、この三国境にしてもお粗末な国境で、視界がないことも手伝って針路がよく分かりませんでした。

時折ガスも押し寄せてきて視界をこれまで以上に悪くするので、慎重にコンパスで方向確認の上、進みます。

ここから東へ一度下ったあたりが江浪峠のようですが、往路では何処がそこであるかすら分かりませんでした。

少し登り返すと宍粟50名山のひとつ、三国平。

三国平
折角の選定も、山頂とされる場所は木々に囲まれ、雰囲気といい展望といい、この選定基準はちょっと疑問が残りました。

ここからでもコンパスは手放せず、小さいながら雪原を歩く際はその後の針路に不安がよぎります。

大きめの雪原のあるピークを越え、これまでとなら少し長目の登りをこなすと天児屋山山頂らしきピークに到着しました。

見える範囲で付近を見渡してみても、これ以上高いピークは見当たらずここが天児屋山のようですが、山頂には標識はなく赤と黄の古びたテープが二本の木に見て取れるだけの少しさみしい山頂です。

天児屋山山頂にてテーブル作成中
到着後しばらくはほとんど展望はありませんでしたが、時間とともにガスが晴れ、東の三室山方面や南の後山~駒ノ尾山稜線も望むことのできる時間帯もありました。

後山~駒ノ尾稜線と千種川源流、天児屋川の谷
その中で特に印象的だったのは、南の眼下に見える天児屋川や鍋ヶ谷川がつくりだす情景の素晴らしさ。

これぞ「ふるさとの風景
の代表格ともいえる景観でした。

復路は往路のトレースをたどります。
アップダウンがあるので山中でシールを外すことはなく、結局、峰越峠に下山するまで装着したままでした。

峠でようやくシールを外すと、ちくさ高原へはへはわずか10分足らずで到着。
(14時05分ゴール)

かねてより行きたかったピークに立てたことは満足できましたが、最後の最後、それも林道でしかスキーの威力を発揮できないルートだったことについては、ちょっと不満が残る山行でした。

コースタイム(正味時間)
ちくさ高原=30分=峰越峠=70分=三国平=50分=天児屋山

=30分=三国平=35分=峰越峠=10分=ちくさ高原

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2009年2月15日

15/02/09 高御位山

長尾から高御位山。

まだ二月の半ばだというのに春本番のようなポカポカ陽気なだけあって、登山路や山頂はたくさんの人でした。

長尾登山口のクスノキと高御位山山頂
山頂の方位盤と姫路港方面
妻鹿港のコンビナートと家島、小豆島
新池駐車場の紅梅
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2009年2月11日

11/02/09 いにしえの港町・鞆のハヤシライス

今日は鞆までドライブ。

mini clubman
ハヤシライスの田渕屋
お昼ごはんはこのお店、田渕屋のハヤシライスをいただきました。

レトロな外観の建物とアンティークな雰囲気の店内はベストマッチ。

そんな中でいただくハヤシライス(ほかにオムライスのみ)というのがアンバランスかと思いきや、これが中々の美味。

すぐそばの小さな通りを車が走るたびガタガタと引き戸がきしみ、その音を聴くたび遠い過去へといざなわれているようで、食後も時間の経つのを忘れ、つい長居してしまいました。

ハヤシライスと保命酒 店番のニャンコ

店内の様子とお店の奥さん
家紋入り暖簾
ちなみに、鞆では今、鞆港の埋め立て問題で論議が湧き上がっているようです。

午前中にガイドさんに案内してもらって町中を歩いた際には、こんないにしえの面影を今に遺すこの港を埋め立てるなんて
「そんなことはありえない・・・。」
と思いましたが、いざ車で走ってみるとメインともいえる道での離合ですらままならず、こんな議題が持ち上がるのも分からなくもないと感じてしまいました。

田渕屋の女将さん曰く、
「一方通行にすればいいんですよ。」

まったくの第三者的意見をこの場で述べさせてもらえるならば、現時点ではこれがもっとも適切な解決策と言えそうな気がしました。

あの港を埋め立てるなんて・・・、いくらなんでもそれはないでしょう。

朝日新聞 2009年2月12日の記事
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2009年2月8日

08/02/09 鷹ノ巣山からの夕景

パタゴニア

鷹ノ巣山からの夕陽と日没後の姫路方面の夕景を見ようと、高御位山稜線の西端に位置する鷹ノ巣山に夕刻より上がりました。

飾磨港の煙突と夕陽に染まり行く瀬戸の海
火力発電所と家島諸島、小豆島
夕陽は中々のものでしたが、その後に姿を現した姫路方面の夕景、夜景は思っていたほどではありませんでした。
絶対的な灯かりの少なさが大きな原因ですが、手前に位置する標高の低い山々もかなりうるさい存在です。

立派な建築物の姫路城も自然の中にあっては小さな存在で、わずかに確認できるに過ぎません。

そんな中、お城の左奥に名古山霊園・仏舎利塔がよく見えました。昼間には確認することがかなり難しいといえるだけに、これはちょっとした発見でした。

夕陽
姫路城と名古山霊園・仏舎利塔
火力発電所と家島方面の夜景
高御位山のシルエットといなみ野の夜景






東側の夜景では最も奥に明石大橋を望む格好となるので、西側の姫路方面よりも東方面のほうが優れているといえるでしょう。

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2009年2月5日

05/02/09 地球の歩き方

「天日干し」撮影地:香港・大嶼山(Lantau Island)、大澳(Tai O)地球の歩き方 web page 『Today's photo』で正月に香港に出向いた際、大澳(Tai O)で撮った画像が本日掲載されました。

『地球の歩き方 Today's photo』の掲載ページはこちら
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2009年2月1日

01/02/09 郷土の富士、明神山と高御位山

パタゴニア

夢前の明神山と高御位山のどちらにも上がり、それぞれの山頂からの展望を楽しみました。

初めはこんなつもりではありませんでしたが、明神山山頂から南を眺めるとことのほか眺望良好だったので、そこからもよく見えていた高御位山にも上がってしまいました。

どちらの山頂からも南側の眺望に優れています。

決して明神山からのものが悪いということではありませんが、標高が低いながら海に近いところに位置する高御位山からの方が、コスト・パフォーマンスの観点からいうと一枚上手です。

明神山から見た高御位山方面と奥に淡路島







高御位山から見る明神山







高御位山にて







穏やかな表情の瀬戸内の海







高御位山山頂にて
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2009年1月24日

24/01/09 岡山・牛窓

久しぶりにCLUBMANで牛窓までプチ・ドライブ。

風はきつかったけど、さすが牛窓は日本のエーゲ海。
南斜面に立てば、そこは陽が燦々と当たりとっても気持ちいい。

高台に上がり、今が旬の白菜の収穫に追われるご夫婦としばらく話もしながらのんびりしました。

小豆島が正面に大きく、東の淡路から南には高松市街地や台形状の屋島もよく見えます。
自宅近くの工場の煙突も確認できます。眺望抜群でバッチリです。

同じ瀬戸内でも何時も見ているものとはずいぶん違い暖かそうで、きらきら輝く水面を駈けるウィンド・サーフィンは真冬にもかかわらず少し春めいた風景にみえました。

四国方面を見ながら白菜の収穫
穫れたばかりの白菜
白菜、キャベツ畑と瀬戸内の彼方に家島諸島、淡路島
南斜面に広がる白菜畑
瀬戸内の海は真冬とは思えないほどの穏やかな表情を見せる(右奥が高松市街地)
ウィンド・サーフィン
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2009年1月18日

18/01/09 氷ノ山

今年の初雪山にAさん、Kさんとともに氷ノ山に行きました。

ルートはわかさ氷ノ山スキー場から三ノ丸、山頂。下山はワサビ谷経由スキー場。

締まった雪に歩きはそれなりに快適でしたが、ワサビ谷の下降は思わぬ湿雪に散々でした。

ま~、こんなもんですね。

氷ノ山山頂小屋
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2009年1月13日

05/01/09 機上からのHong Kong

香港国際空港を飛び立ったジェット機は今回の素晴らしかった訪港を象徴するかのように、最後まで見事な光景を見せてくれた。

滑走路を西向きに滑空すると、間もなく大澳(Tai O)の町並みが入り江の奥に見える。
先端に見えるのは昨日、ちょうどこの時間、上空を飛ぶ日本の航空機を見た防波堤。

左旋回すると真下に珠江口と大洋を分かつ大嶼山(Lantau Island)の最西端の岬、分流(Fan Lau)。
今度来るときは、ぜひ足を運びたい場所だ。

岬の向こうにはこの島の脊梁を構成している鳳凰山(Lantau Peak)や大東山(Sunset Peak)。

大嶼山(Lantau Island)をぐるりと回りこむように飛ぶと独特の形で海に浮かび長洲(Cheung Chau)島。

南Y島(Lamma Island)が見え出す頃には、その向こうに香港島(Hong Kong Island)をはじめ香港全土が見えていた。

大嶼山(Lantau Island)の西端に分流(Fan Lau)の岬が見えてきた
眼下には大澳(Tai O)の町並みと鳳凰山(Lantau Peak)、大東山(Sunset Peak)
分流(Fan Lau)
大嶼山(Lantau Island)と上部は空港、新界(New Territories)方面 左手前が石壁(Shek Pik )
長洲(Cheung Chau)島
手前から南Y島(Lamma Island)、香港島(Hong Kong Island)、九龍(Kowloon)左上部に大帽山(Tai Mo Shan)









訪れるたび、どんどん深みにはまらされてしまう香港(Hong Kong)。

次はどんな一面を見せてくれるだろうか・・・。

みんなで香港に行ってきた

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2009年1月12日

12/01/09 鹿島神社から高御位山

鷹ノ巣山西峰からは姫路城(中央)がきれいに見えた
馬の瀬分岐から高御位山
馬の瀬分岐から加古川河口の工場と淡路島
高御位山からは明石大橋がくっきり見える
車道には初詣での車の列

鹿島神社で初詣をすませたあと、百間岩から高御位山山頂。

長尾へ下り、車道を駐車地点の市ノ池まで歩いて2009年、初高御位は終了。
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2009年1月6日

04/01/09 Tai O(大澳),Lantau Island(大嶼山)

今回の香港訪問でもっとも訪れたかった場所のひとつ、大嶼山(Lantau Island)の北西に位置するいにしえの小さな漁村、大澳(Tai O)を午後から訪れました。
(画像の詳細はマウスポインタを画像上にあてると表示されます)

素晴らしい大澳(Tai O)の夕景
大澳(Tai O)への交通手段はいくつか考えられますが、今回は中環(Central District)から高速船に乗って大嶼山(Lantau Island)の南東に位置する梅窩(Mui Wo)に渡り、そこからはバスに乗って大澳(Tai O)へ向かいます。

滞在ホテルが九龍側なので、まずはスター・フェリーで香港島・中環(Central District)へ数分の船旅で渡ります。

梅窩(Mui Wo)行きの乗り場へはスター・フェリー乗り場の位置が海側に変わったお陰で短く歩けばすぐです。
街歩きの際にはデメリットが多い乗り場移転ですが、離島航路に乗り継ぐときには恩恵を受けることができます。

乗り込んだ高速船は船外へ出ることはできませんが、船内からでも車窓の景色を楽しめます。

窓越しなので風を感じることはできませんが、先ほど見たスター・フェリーからのものとはちょっとばかり違った角度から高層ビル群が見えるので、目の前に広がる光景は新鮮です。

なかでも九龍站(Kowloon Station)近くに建設中の高層ビルはかなりの高さで目を引きます。

ビクトリア・ハーバー内では低速走行だった船も湾外に出るとようやく高速走行するようになり、水上を飛ぶように走るようになります。

つい二日前に登ったばかりの大帽山(Tai Mo Shan)が工事中の斜帳橋の彼方にかすかに見えました。

工事中の斜帳橋の彼方に二日前に登った大帽山(Tai Mo Shan)がかすかに見えた
しばらくすると背後に大東山(Sunset Peak)を主峰とするなだらかな大きな山々を従えた海辺の町が見え出すと、そこが梅窩(Mui Wo)。

上陸してまず驚かされたのは港の駐輪場に停められた、おびただしい数の自転車。整然と並べられている様が、余計に奇妙な光景に映りました。

数分の待ち合わせで乗車した大澳(Tai O)行きのバスは、曲がりくねった海辺の道路を日本では考えられないほどのスピードでビュンビュン飛ばして行きます。

いくら香港人がせっかちでも路線バスくらいはもう少しゆっくり走ってもらいたいものです。きっと途中のバス停に時刻表はないのでしょう。

おまけに路面がアスファルトではなくコンクリートなので乗り心地が悪く、決して快適とはいえないバスの旅です。

峠を越え、貝澳(Pui O)を過ぎると左手に長い砂浜が見えてきます。
長沙(Cheung Sha)。名前の通り、長いビーチが続いているのが見えます。
島の南側に広がるビーチは明るく開放的で、時間が許せばぜひ立ち寄りたい場所です。

石壁水塘(Shek Pik Reservoir )の堰堤上を走るようになると、少し前からちらちらとその山頂部を見せてくれていた大嶼山(Lantau Island)の最高峰、鳳凰山(Lantau Peak)の全容を右手、水源地の向こうに見ることができます。

鳳凰山(Lantau Peak)は香港全体でも大帽山(Tai Mo Shan)に次ぐ二位の標高を誇り、梅窩(Mui Wo)の背後に位置する同、三位の大東山(Sunset Peak)の女性的な山容とは対照的に、いかにも男性的な険しい姿で聳えています。

最高点は、ふたコブのうちの右側のピークです。

ピークの左手裾野に広がる高原状のところは昂坪(Ngong Ping)で、大仏の姿も小さいながら見ることができました。

反対側の海側には監獄があります。
ここは目の前に大海が広がり、背後には大きな堰堤と他の二方は険しい山や谷が迫って立地的に絶好の場所だったのでしょう。

囚人たちは日々この風景を見ながら何を想うのでしょうか・・・。

バスは右手に鳳凰山(Lantau Peak)や水源地を見ながらもうひとつ峠を越え、山腹に点在する寺院を見ながら下って行きます。

車窓に湿地帯を見るようになると間もなく目的地、終点の大澳(Tai O)に到着です。

梅窩(Mui Wo)では何人か乗車しましたが、大半が終点の大澳(Tai O)までに下車していたので、ここまで乗車していたのは自身ともう一人の二人だけでした。

到着したバスターミナルは想像以上に広く立派で、とても明るい感じがしましたが、往来する人の数は意外と少なく、同じ港町の西貢(Sai Kung)とならずいぶん違った印象でした。

先ほどまでいた香港となら雲泥の差で、高層ビルの代わりに山が見え、いかにも片田舎の風情で大きく空が広がっています。

神社の門前のような細い道端に乾物をずらり並べた通りを短く歩くと、大澳(Tai O)の観光名所ともいえる跳ね上げ橋に出ます。

小さな町なのでバス停から徒歩でもほんの数分のところなので助かります。

ここを訪れる人はこの橋を見ることが大きな目的のひとつですから小さな橋の上は人だかりで、なかでも現地の人たちに混じり西洋人の姿が多く目に付きます。

ちなみに、ここでは自身のほかに日本人らしき人を見かけることはありませんでした。

小さな水道に架かる跳ね上げ橋
とれたての海産の数々
橋を渡るとこの町の小さなメイン・ストリート。
午後にもかかわらず、お店の軒先で魚貝を売る姿もあり活気があります。

突きあたりのT字路を左折し、のんびり歩きながら港の防波堤まで行ってみました。

イカの干物をハサミで細工して、あぶり焼きにしたものを売ってるおじさんや、外から丸見えの小さな家の中でジャラジャラと麻雀に興じる家族があるかと思えば、小さな工房のような薄暗い作業場で肉まんのような蒸しパンのような、何やら白い物をせっせと作って直売している人たちもいました。

仕事に励む人、余暇に浸る人。
いろんな人がいて、現地の人にとっては当たり前の日常が観光客のこちらにとっては見たことのない情景となって目に映り、短い道中のなかでも充分に目を楽しませてくれます。

イカの干物をハサミで細工し、網に挟んで焼いたら出来上がり
何だか分かりませんでしたが匂いは強烈でした
防波堤ではのんびり釣りをする人もいます。
穏やかな海と柔らかく照り付ける太陽の光。いい休日の午後の景色が広がっていました。

先ほどのT字路まで戻りそのまま直進すると雰囲気が一変し、ひと昔前にタイムスリップした感の町並みの中を歩くようになります。

先の跳ね上げ橋とともに、大澳(Tai O)の見どころとなっている香港で今も唯一残る水上家屋の町並みです。

この町なかにある赤い小さな跳ね上げ橋を渡ったところで、ちょっと失礼して板張りのか細い通路を進み、奥の家の玄関先のような方へ歩いてみました。

すると、心なしか足元が不安定な気がして
「こんな不安定なところで、よく生活できるものなんだ。」
と思ったりもしましたが、通りに戻りずらりと並んだ玄関先だけを見てみると、日本の長屋の風景に見えなくもありませんでした。

香港では小さな船上で生活する人もいると聴きますから、まだ地に足が着いているここはそこに比べると少しはマシでしょうか。

いずれにしても海の上の桟敷のような場所に家を築き、古くからそこで生活してきたことを思えば、引き継がれてきたその生活スタイルは自身には想像することはできません。

新基大橋より
もうひとつ大澳(Tai O)で忘れてならないのが夕陽の素晴らしいことです。

天気が悪かったり時季に恵まれなかったりすると、もちろん見ることはできませんが今日はすべてがそろったいいタイミングのようです。

跳ね上げ橋の上でその夕陽を見るべく、長らくねばって見ました。

太陽が低くなるにつれ辺りの情景は色彩豊かに変化し、時おり航行する小船が起こす波の軌跡も郷愁を誘います。

夕景はまことに素晴らしく、これまでに見たことのないほどの素晴らしい夕陽を香港のひなびた港町、大澳(Tai O)で見れて足を運んだ甲斐がありました。

落日後の港
ところが、夕陽をのんびり見たので帰路につくのが遅くなってしまいました。

当初、海上から夜景を眺められると考え往路と同じルートでホテルまで戻るつもりでしたが、ここはバスで東涌(Tung Chung)まで出て、そこからMTRで帰ることにします。

こうすれば東涌(Tung Chung)にさえ出れば、あとは列車に乗っていればいいからです。

満員のバスは例によって真っ暗な山道をビュンビュン飛ばして行きます。
どこを走っているのかよく分かりませんでしたが、ただ一箇所、監獄のある箇所だけは煌々と灯かりが点り、はっきりとそこだと分かりました。

長沙(Cheung Sha)で左折すると、今度はエンジンがこれまで以上にうなりを上げて、もっとも長く急な峠道を伯公※(※=土へんに幼)(Pak Kung Au)へ登って行きます。

峠では暗闇の中、鳳凰山(Lantau Peak)から大東山(Sunset Peak)へと歩いた際立ち寄ったバス停が、街路灯にほんのり照らされているのをわずかに目にして、とても懐かしく感じました。

峠道を直線的に下るようになると、正面に見えるようになった東涌(Tung Chung)へはもうしばらく。

バスは整然とした街なかを走るようになり、やがて東涌(Tung Chung)中心のバス・ターミナルに到着です。

MTRに乗り込み、ホテルに帰りついたのはちょうど20時でした。

ここからがハーバービュー・ルームのいいところ。
始まったばかりのシンフォニー・オブ・ライツを寛ぎながら見ることができます。何度見ても素晴らしいばかりです。

ホテルに戻るや否やシンフォニー・オブ・ライツがはじまった
わずかな時間の移動で、いにしえのひなびた漁村の情景と世界に誇る摩天楼群が見せる素晴らしい夜景を見ることのできる街、香港(Hong Kong)。

大好きな街です。


◆ 機上から見た大嶼山(Lantau Island)や大澳(Tai O)

◆ みんなで香港に行ってきた
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