ジャンクションピーク付近の様子
右、鉾立山、左遠くに明神山
今日の目的は夢前川源流ともいえる雪彦川源頭の様子を見ることでした。
本来なら虹ヶ滝を経て沢沿いに源頭まで上がったうえ、反時計回りで大天井岳に向かうつもりでしたが、入山して間もなくの砂防堰堤で出会った明石からの若者三人と、その先の虹ヶ滝を同行したので大天井岳に上がることにしました。
大天井岳に着いた頃や、もうしばらくはキャンセルしようと思っていた鉾立回りでしたが、思いのほか時間が早かったので当初の思いをかなわせるべく三角点方面へ足を向かわせました。
鉾立山からは冠雪した氷ノ山方面が望め、それなりの収穫はあったのですが、思わぬところに思ってもみなかった眺望が待ち構えていました。
鉾立山東の展望所からの景観は以前とさほど変わることはありませんでしたが、変わったのはその先のかつてのジャンクションピーク付近からの眺望です。
この地点は大天井岳から北望すると赤白鉄塔の手前に林道工事と思しき切り通しがあることは確認できていましたが、実際にどうなっているのかは分かっていませんでした。
その場所に身を置いてみると大きな切通しからは南や東の眺望がとんでもなく優れたことに気が付きます。
これは、もちろん林道が開通したことによるところが大きいことに異論はありませんが、意外とこの切通しがなくてもある程度はこうなっていたかもしれません。
というのも、この辺り、付近の稜線では最も低い部分にあたり、大天井岳の祠が飛ばされた先の台風の際にはとんでもない風が吹き荒れたことは容易に想像できます。
実際、稜線から沢筋へと下る個所では倒木が激しく、スギかヒノキの木が根こそぎ倒されてしまっているのです。
そもそも、この林道は何のためのものか分かりませんが、いずれにしても、かつて植林した木が大きくなり、それがため人工的にも自然災害的にも山が荒れてきていることは紛れもない事実で、ただ単に眺望が良くなったからといってそれを手放しでは喜べない現実を目の当たりした今日の雪彦山でした。
虹ヶ滝は水量に乏しく見場がなかった
地蔵岳のクライマーと不行岳
名残の黄葉
地蔵岳より見る高御位山連山と播磨灘
大天井岳より明神山、書寫山
書寫山の奥には鳴門大橋も写る
播磨灘に浮かぶ男鹿島
鉾立山より冠雪した大段~三ノ丸~氷ノ山
手前稜線は阿舎利山~三久安山
ジャンクションピーク付近からは、かつては見えなかった笠形山がよく見える
林道より南望すると、かつては見えなかった洞ヶ岳の岩峰群や明神山を見晴るかせる
手前の稜線、中央が大天井岳 左端が不行岳で手前に地蔵岳が重なる
切り通しより登山道のある尾根を見上げる
荒れた稜線直下の登山道より林道を見上げる
冬枯れと倒木とが相まって、沢沿いの路でもこれまで以上に明るい
HPは ようこそ『山のアルバム』へ
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