2021年9月12日

12/09/21 ヤマジノホトトギス

雪彦山、虹ヶ滝~鉾立山~大天井岳~地蔵岳~虹ヶ滝、異形周回しました。

本日、唯一かつ最大の見もの

パタゴニア

ザーザー流れ落ちる出合い下の滝

時期的に、この花が咲くはずなのは知っているものの、これまでに見た場所にそれは咲いていない。

かつて見た時が偶然だったのか、あるいは今年は裏年でそこには咲かないのかは分からないが、今日になってもその場所に花は咲いていなかった。

朝、スタートがいつもより少し早かったので鉾立山まで回ることにして沢沿いを上がった。

昨日同様、ここでも空気中の水蒸気はたっぷりで、風もほとんどないので沢沿いながらこの上ない蒸し暑さ。

先週には秋の気配?、てなことを書いたが、まさに疑問符の通りで、まだまだそこにはほど遠い。

日差しがないのが良いのか、それだから湿度が飛ばないのか分からないが、初めっから汗だく。

もちろん虹ヶ滝も水量は多い

ギボウシ

ナツエビネはほぼ終わっていたがギボウシは健在

日差しがないので虹はナシ

目的の花は観られず日差しもないので、滝もそこそこに先へ行く。

ジャンクション経由は距離があるので、鉾立へはドロカベコースから上がることにした。

今年の長雨のせいだろうか、ずいぶん荒れていて短いながらルートが判然としない場所もあった。

もっとも荒れていたのは稜線への最後の急坂を控えた沢を離れる箇所。

このルートの名の由来とも思える不安定な沢の源頭部で、崩落したと思われる土砂や岩が堆積していた。

大小の岩が堆積している沢の源頭部
稜線へは右の尾根から上がる

さすがに岩の大きさは大したものではないが、この崩落によって後のルートは既存のトラロープがなければ危険な状態に見えた。

上りでは使えても、下りで使うのは回避した方がいいと思う。

乗り上げた鞍部から鉾立山までの標高差約100メートルは、意外にきつい。

ミヤマママコナ咲く登山路を歩いていると、あったあった、ありました。

思いもよらない、こんなところにありました。

大きな目的でもあった花をこんなところでみつけることができた。

それも、たった一株。

ヤマジノホトトギス

名の由来は花の色調が鳥のホトトギスの胸の紋様に似ているからというヤマジノホトトギス。

名前の謎は解けたにしても、何とも複雑で微妙な形の花の様子は、どう見ても解けそうにない花。

だからこそ見たかったのだ。

ジャンクションピーク経由でその場を通れば、下り坂で通ることになる場所なので、おそらくは見つけることなく通り過ぎてしまっていただろう。

このルートで上がったからこその遭遇だった。

そもそもが特段の展望があるわけではないが
これはこれで悲しいかな・・・

鉾立山は北側の植林が大きくなり以前にも増して展望はなくなった印象で、今日に関してはそもそもガスがかかっていたせいで何も見えなかったが、山名同定盤が悲しいほどの成長ぶり。

三角点
ここも周りの木々の成長で閉塞感が大きくなってきた

あちらこちらに咲くミヤマママコナ
三角点から鹿ヶ壺分岐付近までの稜線沿いに最も多くみられる

着いた大天井岳で展望がないのは珍しく、雨が降ってないのにここまで展望が利かずガスっぽいのは滅多にないことだ。

展望皆無、大天井岳より南望

いつもとなら緊張気味にポージングする植田さん

居合わせた神戸新聞社の若い編集部記者は、せっかく上がってきたのにこの眺望では何を撮るわけでなし、しきりに植田さんの姿を撮るところをみると他に撮るものがなかったようで気の毒だった。

のちに記事になりそうだから、どんなタッチで記載されるか今から楽しみにしておこう。

見下ろす地蔵岳

地蔵岳

正面壁登攀の女性
画像右上に下方の展望岩が見える

山歩き、登山, 山野草、ガーデニング, 雪彦山, 滝めぐり,

0 件のコメント: