2017年8月6日

06/08/17 ユートピアのお花畑

パタゴニア

伯耆大山・ユートピアのお花を見に一向ヶ平から大休峠、振子山経由して象ヶ鼻へ上がり、元谷、大山寺へと下るルートでYくんと二人行ってきました。


三鈷峰、ユートピア避難小屋とお花畑


一向ヶ平(いっこうがなる)野営場

初っ端の大山滝へのルートはかつての沢沿いルートとは変更になり、野営場から山腹を進んだ後、吊り橋手前の劇下りを経て加勢蛇川岸に出ることになります。

大山滝のみ往復の場合、復路でのこの部分の登りはかなりきつそうです。

一向ヶ平はイイところなんですが、大山寺を表側とみるとココはまったくの裏側。

アクセスが良くなく、近くに見どころがないのが敬遠されがちな所以かな・・・。


日本の滝百選、大山滝


かつての姿


大休峠直前の水場、水量は少ないながら今も健在


経年を感じさせない大休峠避難小屋
一向ヶ平側より写す


野田ヶ山を超えて天狗ヶ峰、象ヶ鼻、ユートピア稜線、三鈷峰と
東谷手前に親指ピーク付近をみる

大山の谷はどこも崩落が激しく痛々しいばかり。

積雪期は雪をまとって美しい姿を見せてくれるものの、それ故、無雪期を迎える度、崩落を繰り返す。


同、勝田ヶ山、甲ヶ山、矢筈ヶ山、大休峠を振り返る


ヤマハハコ、ダイセンオトギリと親指ピーク
振子山側より


象ヶ鼻東斜面のお花畑と烏ヶ山、下方は振子沢、地獄谷方面
この付近、ナンゴククガイソウは見かけない


避難小屋付近のお花畑と象ヶ鼻


ナンゴククガイソウと北壁


ユートピア避難小屋と象ヶ鼻
ナンゴククガイソウはこの左斜面に大群落


コオニユリ、シモツケソウ、オオバギボウシと北壁


たくさんの花の中にあってオレンヂ色が印象的なコオニユリ

ユートピアのお花畑は終わりが近い状況でしたが、それでも見るには十分値するものでした。

一般的に大神山神社、宝珠尾根からのルートの登山者が多い中、花だけに限って言うと実は象ヶ鼻の東斜面のほうが面積的には広い範囲で様々なお花を見ることができるのを知っている人は意外と少ないようです。

象ヶ鼻から振子山分岐にある鉄柱までか、さらにその下方、振子沢へのか細いルートに入り込んだ辺りまでが見事です。

確かにここまで足を向けてしまうと、わずかながらその後、稜線まで登り返さなければならなかったり、画像に収めようとしたとき稜線上では見える北壁だったり避難小屋だったり、あるいは三鈷峰だったりといった良い借景はないかもしれませんが、ここはお花畑の真ん中を突っ切るように登山道があるので目にする花の多さ、近さは間違いなくこちらのほうが一枚上だと思います。

この付近からでも三鈷峰や、やや遠くなりますが烏ヶ山を背景とすれば画像として、それなりに満足できるものを撮ることはできます。

良いモデルがいれば、もちろんこれらに限ったものではありません。


砂滑りより見る元谷上部や別山、夏道方面


土砂の堆積した末端の、この付近が最も注意が必要


北壁、大屏風岩~別山

下山は15時を過ぎてましたが、まだ開いていたので『土佐屋』でざるそば。


土佐屋のざるそば



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2017年7月30日

30/07/17 スイカの日

パタゴニア

雪彦山、出雲岩~大天井岳~地蔵岳~虹ヶ滝周回しました。


JAはくい、能登すいか

今日は雪彦山における年中行事の一つ、盛夏名物スイカの日でした。

が、、、朝から天気が思わしくなく、登山客の少ないこと。

雨は降りませんでしたがガスが晴れず、普段ならお昼を過ぎてからでもチラホラと登ってくる人がいるのですが、これではそんな人もいません。

なので売れが悪い(減らない)。

折角重い目をして山頂まで担ぎ上げた植田さんのことを思うと、ちょっと残念ですが、こんな年もあるということで二切れいただいて消費に貢献しました。

今年のスイカは能登産でした。(過日の一回目は大栄産)

なかなか珍しく、これまでに食べたことがありませんでしたが、やや小振りながら中身はしっかり締まっていて、ちょっと言い方はおかしいですが歯ごたえがありました。

信州・松本産や鳥取・大栄産に比べると水っぽさは少し足りない気がしましたが、後の食べた感はこの歯ごたえ感から来るのか満足感があって、もちろん身体もよく冷やされました。


展望岩でこれだけ展望がないのは珍しい


ラムネ


雲間の地蔵岳


やや小振りながら色、味ともに良し


人生初体験、ロシア人と遭遇、会話も
宝塚から来たという新明和工業の研究員 右は植田さん


地蔵岳の登山者


地蔵岳


虹ヶ滝出合い付近に野イチゴがたくさんなっていた


出合いにて上流の渓流を見る

また来年ですかね・・・。



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2017年7月29日

29/07/17 赤い色の石

パタゴニア

以前からずっと気になっていた高御位山稜線の所々で見かける赤い石を持ち帰りました。


持ち帰った赤い石(長辺約5センチメートル)
(普段は山中から何ひとつ持ち帰ることはありません)

気になっていたこととは、ここで見かける赤い石(岩)と日本アルプスの一つ、南アルプス・赤石山脈の語源の赤石岳や聖岳周辺で見かける赤い石(岩)の成り立ちが同じではないかという疑問です。

要は、これも赤色チャートではないだろうかということです。

本家の赤石山脈の規模には到底及びませんが、高御位山山塊の稜線部でも同じような色をした岩を見る箇所がいくつかあります。

標高は高々300メートルほどで海にも近く、その可能性が高いのではとかねがね考えていました。

そんな稜線部から持ち降りた小さな赤い石を帰路、麓の植物園に持ち込みました。

この植物園は高砂市の公営のはずなので、ここを定期的に訪れる植物に詳しい研究員(?)の知り合いに、きっと岩石に詳しい人がいて、上手くいけばそれらしき人から返事をもらえるのではないかと考えたわけです。

登山口は鹿島神社駐車場で、馬の背から山頂往復の予定でしたので、復路に馬の背のちょうど『背』あたりから市ノ池公園への路を下って駐車場へ戻りました。

さて、ここの赤い石、どこからきたのでしょう。

もし、赤石山脈と同じならこの界隈を播磨アルプスと名乗るのに、さらにもう一つどころか、これぞアルプスを名乗るにふさわしい理由付けとなるのではないでしょうか。

結果が出るまでに時間はかなり掛かりそうですが、どんな返事が返ってくるか今から興味深いです。


鷹ノ巣山のトレラン風の女性



夏の定番、麦わら帽子風タイ国製帽子とラムネ


立派なキキョウと高御位山


馬の背コースを見下ろす
右、鹿嶋神社と門前、左、市ノ池公園


市ノ池を示すルート案内


公園奥のゲート


赤紅色が鮮やかなサルスベリ(百日紅)



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2017年7月23日

23/07/17 暑さでヘロヘロ

パタゴニア

高御位山、馬の背から山頂往復しました。


飛翔の礎

さすがに、これだけ暑いと山中で出逢う人の数は知れています。

少ない人数の人たちも、それぞれが苦悶の表情でした。


涼しげに見えますが灼熱の中で咲いている姿には感心です


鷹ノ巣山より西望


市ノ池分岐よりみる高御位山


植物の生命力はすごいです

昨日書いた雪彦山のスイカデーは今日は天候が優れずキャンセルされたようです。

延期されるかどうかは不明です。



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2017年7月22日

22/07/17 南プス・笊(ざる)ヶ岳を知る人

パタゴニア

雪彦山、大天井岳~地蔵岳~虹ヶ滝周回しました。


夏はラムネに限ります
左の彼こそが、そこを知る人です

今日の雪彦山では、こんなところでこんな人に遭いました。

こんなところは、もちろん雪彦山なんですが、こんな人ってのが大阪、大山崎町(もしかして京都?)から来たという二人の青年のうちの一人で、その彼が何と南アルプス、笊ヶ岳に行ったことがあるという、とんでもなくレア感満載の人でした。

また、それに留まらず大無間山にも行きたいというし、さらには大井川源流域の話しも通じてしまって、「こんなところに来る人でも、そんな人がいるんだ。」
とかなり感心させられる一日でした。


みはらし岩のコオニユリ
外れ年っぽいけど、それでもオレンヂ色が目に鮮やか

彼らとは登りの展望岩で出逢って大天井岳まで一緒した後、再度、地蔵岳で再会して登山口まで同行しました。

そもそもが、8月後半に出向く予定の新穂~白出~奥穂~ジャンダルム~西穂のプラクティスだったようですが、あの歩きっぷりならきっと大丈夫でしょう。

あとは天候次第ですね。

本題の雪彦山ネタに戻ると、明日は本年二度目のスイカの日です。

明日、それなりの時間に大天井岳に上がると、みんな知ってるバッジのおじさんがスイカをふるまってくれますよ。

バッジの欲しい人やスイカが食べた人は、ぜひ。


大天井岳より南望
眺望は悪かった


鎖場付近から見下ろす地蔵岳


地蔵岳ピークより南望


彼らとともに訪れた虹ヶ滝


真っ赤な傘のタマゴタケ


出合いにて

特に今年は暑さに湿気も満載ですから、くれぐれも十分な水分はお忘れなく。



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2017年7月19日

18/07/17 富士山に登って見えたモノ

パタゴニア



悪沢岳より

「一生行くことはないだろう。」

若い時から、離れたところの、それも山の上から見るばかりの遠い存在だった富士山。

そんな富士山に初めて登り、身をもって感じたことを箇条書きしてみよう。

・何といっても人が多い。わんさかいる。

登山ルート上はもちろん、山頂部(お鉢)も。昼夜は問わず。
特に神社境内に剣ヶ峰。

ある程度は想定していたつもりだが想像以上。

・山開き後だったこともあり、昼夜を問わず一日中登山している人がいることへの驚き。

山頂への登山路が何本かあってあの状態だから、これ以上人が押し寄せるとどうなることやら。
(自身は富士宮口からだったが吉田口方面からだと、これよりもさらに多いらしい)

・一方で、ごみが見当たらなかったのは別の意味で驚き。
美しい国・ニッポン、素晴らしい。


赤石岳より

・下山後、少しながら時間が経った今、登った感はあっても、思いのほか達成感が感じられない不思議さ。

日本で一番高い山だけど・・・。

おそらくこれは、あまりの人の多さにレア感を感じられなないというか、だれでも登ってるというか。

「牛に引かれて善光寺参り」の如く、知り合いから登ろうって誘われたので私も、って人が一度来れば良いことがあるかもしれない、を込めて登るのか。

はたまた、一度は登っておかないといけない感に駆られるのか。

いずれにしても、大きな意味で団体登山をしてきた感、満載。

これだから何度も行ってしまうのかもしれず、実際、危険度は低く、登山経験がなくても高山病に注意のうえ時間をかければ登れてしまう。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」か。

短時間で往復できるので、登山自体の疲労感も意外と少ないのも、その要因。


西農鳥岳より

・そういえば『世界文化遺産・富士山』って標識、あったかな~。

これは、自然遺産で登録を目指すも、富士山は自然でありながら結果的に文化遺産でしか登録できなかったことへの変なこだわり?

あるいは、この先、自然遺産で重登録を目指すプロセス?

わが地元の姫路城なんかは『世界文化遺産・姫路城』って標識があちこちにあるんぢゃないかな~。
(間違ってたらごめんなさい)

ま~、あれだけの人が来れば今以上アナアウンスする必要もないし、オーバーユースに拍車をかけるだけか。


深夜の富士宮口ルート
・山小屋がダメ。

世界遺産登録で規制が厳しくなれば今後も改善の余地なし。

人の多さにあぐらをかいているとまでは言わないが、悪く言えば休憩所の延長。

収支面では文句の言いようがないだろうけど業務形態が期間限定の24時間営業を考えると経営自体は、そう安穏としたものではないんだろうな。

働いてる人も大変だろうが、客をもう少し丁寧に扱ってほしい。

一度しか行かない人だっていっぱいいる。休憩所といえど接客業。

・高所に来ると簡易のものであっても酸素ボンベが有用。

吸ったらその時だけでもずいぶん呼吸が楽になるようなことを話してる人がいた。

北アでこんなことやってる人、見たことあるかな~。そもそも、売ってないか。


北穂高岳より遠望

・つくづく東日本の人たち(もちろん日本中からこの場を訪れてはいるでしょうが、おそらくは絶対的な数は東日本の人が多そうなので、こう表現します)は物事を待つのが苦にならないんだね~。

剣ヶ峰の記念写真ひとつとっても、3,700メートル超の高所でも、あの調子で整然と列を作っている。

この中の多くは初富士山の人のような気もした(自身もそのうちの一人)が、要はミーハー的な人が多いだけか。

いや、人の多いことに慣れているのか。


最高地点標柱で記念撮影
確かにみんなうれしそうな顔して撮ってもらってたね

最後に、
・大きさは人一倍ならぬ山数倍。背負っているものは、けた違い。

ひとつの山でこれだけ多くの人や地域、産業と関係を持つ山は他になく、もしこれが噴火(それらしきことも含め)でもしようものなら、関係地域、住民、関連団体への影響は計り知れない。

自治体としての静岡県や山梨県は財政破綻するかも。

と考えると、恩恵を受けている(と考える)人が感謝の念をもって登山してる?

もしかして、これって現代における信仰登山?!

富士山は神か?


上河内岳より

容姿端麗、どこから眺めても素晴らしい富士山はその懐に分け入ってみても偉大な山に違いなさそうだが、さて、次に行く機会はあるかどうか。

一度行ったから、これまで通り見る山に徹して、これでイイにするか・・・。

以上、すべて私の主観です。



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