以前からず~っと気になる存在だった、納屋でほこりををかぶったままのスキーを何十年かぶりにお日様の当たる場所に出してみた。
数十年ぶりに日の目を見たアンティーク・スキー一式
このスキー、母方の叔母の主人の持ち物だとは自身が小さい頃、母から聴いていて知っていたが、実は全容を目にするのは今日が初めてのことだった。
直射日光を受けることなく日の当たらない薄暗いところに保管していたこともあり、テール部分に使った跡が見て取れるのは仕方ないにしろ、長年のほこりを払ってみると想像以上にきれいな容姿に驚かされた。
板はkazama、ビンディングはkanda har。
刻印もしっかり読み取れ、どちらも今も健在の老舗ブランドにさらに驚き。
ストックに限っては細い竹を細工してグリップ部とリングを無理やり着けた感があるが、それでも当時としてはなかなかの代物。
トウ部分の金具
これが現代のテレマークビンディングの原点かも
ヒール部分の金具
同じく、テレマークビンディングの様式で固定していたようだ
もちろん板に金属のエッヂはなく、これに革靴を履いてテレマーク風に滑っただろうから、さぞかし難しいスキーだったにちがいない。
で今日、野沢温泉のスキー博物館に寄贈の申し込みをしたところ快諾していただき、今後はそこで保存してもらうことになった。
持ち主だった叔父は数年前に他界、母もそれ以前に故人となっていたのでどうしたものかと思案していたが、これで一つ肩の荷が下りた気がする・・・。
聴けば博物館には100年物のスキーがあるらしいが、このスキー、6~70年物とはいえ貴重なスキーに違いないと、自身は勝手に思っている。
HPは ようこそ『山のアルバム』へ
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