2013年5月18日

18/05/13 三室山

パタゴニア


三室山山頂より東山とくらます

兵庫県千種町の三室山に行ってきました。
数人の人にしか会わない静かな山行はよかったのですが、鹿の食害によるものなのか、中腹から山頂手前までにかけての山の荒れようは目を覆いたくなるような光景でした。


滑空場より下ショウダイ西斜面の見事な新緑


山頂付近に咲いていた白い花


山頂より氷ノ山と扇ノ山


シカの食害か林床はみじめな姿になっていた

植林帯では下草が育ちにくいのは当然のことながら、かつて広葉樹帯ではそこには十分な陽が差し林床には豊かな緑にあふれ、山頂付近に点在するブナ林帯では、大きく育ったネマガリタケが人が林の中へ容易に入ることを拒んできたが、今やそれは過去のこととなりつつあるほど森は衰退してしてきている。

これではスズコ(ネマガリタケの新芽)も採れない。

ロックガーデンに下草はなく、その後に現れる灌木帯も相対に元気がない。

山頂手前の熊岩から見下ろすと、南斜面に広がる新緑はそれなりに眩いが、登山道に戻り北斜面の林に目をやるとネマガリタケが衰退し、かつては見えなかった山頂部や、くらます方面が見える。

滑空場から山頂までの短い間は、かろうじてかつての様相を保っているようにも見えたが、着いた山頂から北望すると、かつては緑だったササ原が茶色く変色しているのが見てとれる。

森の衰退の一因にシカの食害があると聞くが、ここではシカのフンは見かけなかった。

となると、林床の痩せ方はどこに原因があるのか。

山頂から見た氷ノ山はかつてのままの雄大な姿に見えたが・・・。

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