島々山荘に集った若い皆さんと北アルプスの活火山、焼岳に行ってきました。
焼岳は生ける山
今回の山行は本来26日、27日に予定されていた岩魚留小屋再生プロジェクトがキャンセルされたことで急遽組まれたものでしたが、そこは同じ想いを持つもの同志の集い、絶好の秋日和と素晴らしい眺望にも恵まれ終始、和やかな好日ハイクとなりました。
梓川の流れと穂高連峰
今日のように好天に恵まれた日に河童橋の橋上に立つと、誰もが自然に穂高連峰や足元に流れる澄んだ梓川に目を奪われるのは当然のところで、自身は何度見ても高揚感にあふれ胸の高鳴りを抑えるにも、かなりの力が必要なほどの素晴らしい景観だ。
一方で、体を反転、下流側に目を向けると、屏風のように立ちはだかるそれらとは対照的に、悠然と流れる梓川の先に山腹を幾筋かの深い溝で削られた三角錐の焼岳が、やや低い位置に横たわる。
河童橋上からの焼岳
今日はマイナーながら、上高地からちょっと振り向くだけで誰しも望める焼岳に、島々山荘に集った若い有志たちと登ってきました。
有志、というのは、本来の今日の予定に起因してのことで、今は通行不可となっている島々宿から徳本峠までにある岩魚留小屋の再興に向けた取り組みとして、この小屋内の不要物を荷降ろししようというもの。
今日までにルート開放予定で、そのうえで小屋まで往復の予定が、行政の許可が間に合わず立ち入ることができなくなってしまった。
この計画は、あいにく中止となってしまったのも関わらず、参加表明していた方々が元来の予定通りに集い、それで自身も含めて有志、となったわけだ。
私のみ関西方面からで、他は地元や関東方面からの方々。
もちろん最年長で、10代から40代の若い方ばかりで、何とも言えず複雑な気持ちのまま参加することになった。
梓川右岸を登山口に向けて歩く
梓川の流れと六百山~霞沢岳稜線
西穂高岳登山口をスルー、焼岳登山口から森の中へと入る
朝の森に日が射す
簡易的に見えるがしっかりしていて滑り止めも施され全体に安定
山側にフィックスロープあり
森の中を緩やかに上がると連続する梯子場
アルミ製梯子につき素手でも冷たくなく、ぐらつきもない
峠沢の先に山頂(北峰)が見えてくる
右手は急なササ原と切り立つ崖
長い梯子を取り付きで見上げる
この先にクサリ場もあり
順番待ちで振り返ると上高地を従えたカスミンが横たわる
クサリ場を過ぎると視界が開け稜線部や焼岳が見れる
鉢伏山~高ボッチ山と中ア北部の間に遠く荒川岳~赤石岳~聖岳稜線
次第に空が近くなると新中尾峠に建つ焼岳小屋はすぐそこ
お待ちかねだったように記念撮影する小屋の女性
中尾峠展望台で見上げる焼岳(丸いドーム状が北峰)
火山特有の地層を見せる地表と
錫杖岳~笠ヶ岳~抜戸岳~双六岳~樅沢岳やさらに水晶岳や鷲羽岳も
裏銀座方面と西鎌尾根、槍ヶ岳、穂高岳と明神岳の右は蝶ヶ岳
河童橋は焼岳山頂部で見下ろすと左岸寄りの半分ほどが見える
上部を横切るのは蝶ヶ岳~大滝山~徳本峠へ至るスカイライン
乗り上げた鞍部より至近になった山頂部を見上げる
上高地を蛇行して流れる梓川
目を凝らせば朝にいた河童橋を確認できた
南に乗鞍岳
多くのハイカーで賑わう山頂
正賀池と最高点の南峰 左に乗鞍岳
羽織、袴に素足下駄履きの 浴衣山人〽️にしやん
下山後、登山口近くで霞沢岳北方、K1、K2ピーク稜線を見上げる
黄葉は上部で色付き始め
梓川左岸で見上げる西穂高岳~ジャンダルム~奥穂高岳~前穂高岳~明神岳
やや暑さは残るものの絶好のハイク日和に恵まれ、眺望抜群な中、歩行開始ポイントから見上げたピークを、その日のうちにピークに立ち、今度はそこから見下ろせるという、なんとも嬉しい山行になった。
(日帰りすれば河童橋から望める穂高連峰の山々でも可能です)
何時もの高御位山や雪彦山もそうであるように、歩行開始ポイントと山頂ピークの、それぞれが視認できる関係の山は他にも多々ありそうですが、ここでのポイントというのが我が国を代表する景勝地、上高地・河童橋であることも含め、景観や標高差の違いからこれ以上はないとしておきます。
岩魚留小屋再生プロジェクト
松本市安曇島々宿、島々山荘
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