雪彦山、地蔵岳~鉾立山~虹ヶ滝周回しました。
林道・切通しより南望して見る明神山と裏見の洞ヶ岳岩峰
鉾立山に向かったのが久しぶりなら、大天井岳に立たずに今日のようなコースでそこに向かうとなると、これはもう初めてのことかもしれません。
あいにく、朝から天気はイマイチでした。
北に向けて車を走らせたものの、見えてきた空模様は思っていたものとはずいぶん違い、塩田温泉付近では明神山でさえ山頂部はガスがかかって見えません。
曇り空でも、ここまでガスが下りることは珍しく、この先の雲行きを思案しながらも、なお北上すると、前之庄を過ぎ新庄で道路と並行するようになる夢前川の流れは、多いどころか、むしろ少ない方で、昨日までもあまり降雨はなかったように見ました。
その後も道路は乾いたままで、空からも雨が落ちそうにないまま登山口の駐車場に着いてしまいました。
さすがに車は少ないですが、それでも登山者が、ちらほら。
皆さん、遠方からも熱心ですね。
道中で追い越した大阪ナンバーのランクル・70もやってきました。
しかし、見上げる大天井岳の山頂部はガスに覆われて見えません。
しばらく、どうしたものか考えた挙げ句、逃げ足を早くできる大曲から上がることにして、久しぶりにそこから歩き始めることにしました。
アプローチが容易なため、普段から大曲にはクライマーが駐車することが多いです。
そうであろう何台かの車の中に、ココまでは滅多に上げることのない見覚えのある一台。
「同じような考えで、ココにやってきたか?」
これからのルートも考えながら準備して、さあ出発!と思った時、登山路入り口の階段を上がってきた人。
「暑いわ、滑るわ、もう帰るわ。」
いきなり戻ってきたのは、その車の主のHさん。
見上げる空に朝からあまり変化はなく、風もないので確かに暑い。
しばらく話すあいだ、気持ちはあっちに行ったり、こっちに行ったりでぐるぐる回りましたが、天候悪化にも対応すべくせっかくここまで来たので、気持ちを切り替え歩き出すことにしました。
というわけで、今日の基点は大曲り。
聴いた通り、林の中は風が吹かず暑いですね。
納得しながらもコースはどうしたものかを考えながら歩きましょう。
当初は地蔵岳には寄らず、新下山道から尾根に上がって、そのまま三角点、鉾立山を周回して虹ヶ滝から大曲に戻るつもりでしたが、よくよく考えてみると時間的には、虹ヶ滝出合いを通過する時刻はいつもの歩き出しよりも、まだもう少し早いくらいなので十分余裕がありました。
見える空模様も、これくらいなら雨の心配もなさそうなので、稜線へは何時ものように地蔵岳にも上がってから上がることにして、その後は思いの通り周回しよう。
虹ヶ滝出合いまでに、ルートはこうすることに決めました。
出合いは明るい雰囲気も、視覚的には沢から上がった時ほどではない
地蔵岳のツツジ
ドロ壁コースを少し下ったところからは岩峰が見えるのだが・・・
登山道に散りばめられたエゴノキの真っ白の無数の花びら
この際、大天井岳には立ち寄らずスルーすることにしたものの、そうなると次の想いはどこでお昼を摂るか。
あちらこちらで目にしたガクウツギ
三角点は論外で、最高点の鉾立山も、今日のルート上では只々、標高が最も高いというだけで、そもそも展望に優れないうえ、この天気では何の取り得もありません。
結局は、時間経過も踏まえたうえ、これまでに長居したことのないジャンクションピークの林道切開きで腰を下ろすことにして歩を進めることにしました。
ココでブレイク
右が馬の頭・三角点と、ザックの左に小さく明神山・山頂部
当初はガスがかかっていて
見えるのは鉾立山だけだった
明神山、洞ヶ岳、馬の頭、鉾立山(左から)
ずいぶん大きく見えた一羽の鳥
成長したハヤブサか?
この場所は人工的この上なしですが、救いは元来は南の展望に優れているところです。
日陰はなく風にでも吹かれると大変な場所に変貌してしまいますが、そもそもがこんな天気だから日差しは強くなく、今日に限っては湿度が多いながら吹き抜ける風は、ありがたいほど穏やかです。
沢沿いにもガクウツギ
ジャンクション・ピークに向けて上がることは年に一、二度はあっても、そこから下ることはもっと少なく、少しは新鮮な気分で歩くことができた気がしました。
朝はあんなに心配の種だった天気も、時間を追うごとに良くなり、下山の頃には朝の様子はどこかに行ってしまっていました。
大天井岳と不行岳
三峰のピーク手前で思案中のクライマー(右下)
結果的に、これなら普段通りのコースで上がっても何ら問題はなかったようだが、天気ゆえ今日のルート取りができたと良い方に解釈しておきましょう。
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