高御位山山頂から見る東部姫路港、関西電力発電所、大阪ガスと微かに家島諸島・男鹿島
朝のうちに雨が止んだので、明日は出向けないのを見越して、いつもの雪彦山に車を走らせました。
道中に目にした菅生川は水量はかなり多く、さらに濁っています。
夢前川の方が少しマシな気もしましたが、いずれにしても昨夜、この山域でもかなりの降水量があったことを物語っていました。
駐車場に着くと、いつもとなら約1時間程度も遅い時間にもかかわらず、止まっている車はわずかに二台。
これまでに経験のないほど登山者が少ないのは天気の影響もあるでしょうが、それよりもコロナ禍における外出禁止の影響が大きいと思ったので、こんな時に、と思わなくもなかったのですが、山頂で長居することなく下山するファストハイクすることにして、とりあえず登ることにました。
時を同じくして歩き始めた若い男女4人に少しアドバイスして荷物もそれ風で歩き出します。
初め、日の差すこともあり天気は回復傾向化と思いきや、出雲岩手前からぽつぽつ雨が落ちてきました。
気持ち的には、この時点で裏へ回ることは止め、同じルートを往復することにしてもうしばらく上がることにします。
鎖場は、鎖を使うことなくいつも左上するので特に問題なく上がりましたが、見晴らし岩に着くと、それまでの雨が、みぞれか、あられのようなものに変わり気温もずいぶん下がってきました。
見晴らし岩から七種山、明神山
風も吹いて少し寒さも感じるほどです。
見える南の空も同じような様相です。
ここでしばらく佇みましたが、こんな時はさっさと退散しましょう。
表から上がり始めてここで引き返すのは初めての事でした。
出雲岩を過ぎて短いロープのかかる小さな沢を越えしばらくすると朝の4人グループと出遭えました。
彼らとはできるだけ登山口に近い地点で出会えることを期待して下っていたので、沢の下方で出会えて少しはホッとしました。
彼ら、雨具はそれなりに着用していたようですが手袋を含め防寒具的な要素の着衣は携行しているかどうか不明だったので、とりあえず山頂(大天井岳)などはもちろん、見晴らし岩までも行かずに出雲岩のひさしの陰で雨をしのぎながらお昼ご飯だけ食べて帰るのはどうですか、とアドバイスして別れました。
この山は雨の中の下りは岩場でなくても濡れた樹の根っこに特に難儀しますし、初めて来たと聴いていたからなおさらです。
展望岩でも、まだあられが降った
展望岩を過ぎて左下から轟々と流れる川の音が大きく聞こえてくると登山口は間もなくなので安心します。
何とか下山しましたが、さて、彼らにお昼の場所は提案したけれど、こちらはどうしましょうか。
もちろん登山口も一人前に雨が降っていて、この近くでお昼、って訳に行きません。
結局、自宅には帰ることなくそのまま車を走らせ、高御位山山頂まで足を延ばして持参のお昼としました。
雨は降ってなく日も差すので寒くはありませんが、ここも風が強いので社殿の傍らで風を避けて、ようやくのお昼ご飯となりました。
先日までの賑わいは何処へやら。時間的なこともあるでしょうが、ここも閑散としていて寂しいばかりでした。
高御位山山頂より地徳山稜線と瀬戸内海・播磨灘、家島諸島
遠望は利かなかったが近景は奇麗に見えた
加古川河口付近と神戸製鋼所、播磨灘、淡路丘陵稜線
いつもならもっと感激させられるここからの景色、折角の芽吹きの良い季節なのに天気が冴えないせいか、あるいはコロナ禍のせいで気持ちがモヤモヤしているせいか、ちょっと違う風にしか見えませんでした。
ツツジ咲く稜線と鹿嶋神社鳥居
見下ろす若葉萌える新緑
ところで、雪彦山の彼らは無事下山できたでしょうね。
HPは ようこそ『山のアルバム』へ
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