展望皆無、絶景のはずの上河内岳
南アルプス南部の聖岳~赤石岳~荒川三山・悪沢岳を、畑薙大橋から入山して椹島までぐるり回ろうと計画しましたが、二日目朝にはいきなり雨。
その後、数日間も曇り、もしくは雨予報で、好天は見込めないとみて、あえなく聖平から撤退しました。
思ったピークには立てず景色だって何一つ見れなかった。
目的のひとつだった百間洞のとんかつも食べられなかった。
立ったピークらしいピークは上河内岳だけという、かなり消化不良の山行となったが、そんな中にもこんな時こその人との出会いがあった。
初日はバスで隣に乗り合わせた茶髪、いやいや昨今ではほとんど見なくなった金髪か、あるいはオレンジ髪の高槻のお兄ちゃんと一緒に歩いた。
なかなかきつい登りだったけど、今回は来れなかった(あ)。と一緒に歩いている感覚で楽しかった。
光岳から鳳凰三山まで大縦走するという高槻の木村くん
こんな風貌の若者ほどタダ者ではない!
聖平では終日の雨で、テント泊の人たちが用具や衣服がびしょ濡れなこともあって素泊まり用の避難小屋は大賑わい。
近くの床の人同士で話が合い、明日なら静岡駅まで送ってもらえるとの話しがまとまり、翌日は談笑しながら一緒の下山となった。
苫小牧、倉敷の鈴木さん親娘、安孫子の田宮くん、浜松のナンバさん。
田宮くんと鈴木さん親娘(なんと、中2生)
足早に下ってゆくナンバさん
みんな山が好きな人ばかりだった。
同じアルプスでも北アルプスでは味わえない一期一会だった。
横窪沢小屋、木村勝利さん
横窪沢小屋の管理人さんもよかったな~。
PS:
上河内岳のピークへの基部といえる稜線上の分岐に着いた時の感覚は何だったんだろう。
ここに足を運ぶのは初めてなのに、これまでに出向いたどこかの光景にそっくりで、あたかもその場所を再訪したかのような感覚に陥った。
辺りがガスに包まれ展望がないことがそう思わせたのかも知れないが、それにしても何だか不思議な感覚だった。
しかしながら、未だその場所がどこだったのか特定できていないし、本当にそんな場所を訪れていたのかどうかさえはっきりせず、ややモヤモヤしている・・・。
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