大山寺門前、そば処・土佐屋
この時期の大山では特に6合目を過ぎてから猛烈な季節風に吹かれることがしばしばですが、今日のそれはかなりのモノで視界が利かないことも手伝って厳しいハイクとなりました。
滑りに関しても、こちらのようなものにはなかなか手厳しい・・・。
だいせんホワイトリゾートよりみる夏道、6合小屋方面
前日は明日の山行に備えて、だいせんホワイトリゾートで足慣らし。
午前券でもすぐに飽きてしまうからいけない。
大山寺門前、土佐屋でお昼ご飯の後、じゅあんにも寄って時間をつぶし夕刻近くに米子に移動し投宿。
夜の米子の街で今日の反省会と明日の期待会を行いがてら腹を満たしたら宿に戻る。
何度目かになる今回の宿は値段が廉価なのと、セットの朝食の開始時間が6時半なのでココに決めている。
さらにもう一つはすぐそばに銭湯があることも大きい。
最近のビジネスホテルは館内に大浴場を備えているところが少なくない中、ここはその設備はないながらエントランスを出て30秒のところに銭湯があるから大助かり。
もちろん部屋に湯舟付きの浴室はあるが、大きな浴槽につかると気持ちよさが違う。
チェックインの際にクーポンもくれるから、わずかながらお得感もある。
ほっこり温まったところでzzz。
今宵、米子で食べた一品のひとつ @食留芽
イタリアンも @piccolo
宿から徒歩30秒の銭湯、米子湯
ほっこり感満載の米子湯
狭いながら機能的な部屋
山麓からは見えていた大山
昨日のうちに岡山のナオキ君が大山に来るという情報を目にしていて、ならはぜひ今日は一緒しようということになっている。
(Nくん=ナオキ君のことでした)
連絡とってみると昨日のうちに6合まで上がっていたらしく、そこで彼の目的であるイグルー製作して昨日の寝床としていた模様。
イグルー製作にあたっての積雪量は、ここ数日の降雪で不足はなかったものの、ブロックを造るには上層は新雪ばかりで苦労したそうな。
造りなれた彼でさえ完成に2時間も掛かったというから、いくら天候が良かったとはいえ、さぞかし大変だったことだろう。
そんな彼との久しぶりの再会に期待を膨らませながらハイクする。
5合目辺りまでは降雪のおかげでサクサク登って行けたが、樹林帯を抜けると毎度の風が吹きはじめる。
稜線はすでに見えなくなり時折は雪も舞うが6合目までは問題なし。
イグルーは避難小屋近くに掘ったという。
ブロック状の入り口らしきものを見つけたと思ったのとほぼ同時に彼が声を掛けてくれて見事に再会した。
こんなところで会う約束は、滅多にないことに違いない。
彼には会えたが大山らしき景色には全く出会えていないのが残念だ。
しばらく様子をみるも下界すら見えず、さらに待ってみる。
時間的余裕もあるので、とりあえずでハイク再開。
6合目を過ぎると吹きさらしとなり季節風の影響をまともに受ける。
目まぐるしく変わる風向きに加え雪にも吹かれ、時折は耐風姿勢もとりながらの登行。
背負うスキーが風を受け、何もない登山者に比べても風当たりは強い。
先行者も少なくなり足跡もすぐに消えかけの場所さえある。
こうなると体感温度はかなり低く、事実、今日の指先の冷えようはかなりのものだった。
6合目から見下ろす行者谷上部は未だ灌木だらけで到底滑れたものではないように見えた。
7合沢もいかがなものかと案じていたが、高度を上げるうち、ちらちら見える視界の中に例年通りの雪の斜面が見えるような見えないような。
場所を見計らい、ようやくそれから解放、終了。
風雪の中、至近にみえたのは草鳴社ケルン。結局、いつものところまでのハイクだった。
5合目の積雪量は例年通り
6合目避難小屋
小屋付近も含め行者谷は積雪量が少ない
ナオキ君作イグルーと避難小屋
イグルー内部より製作者のナオキ君
待機中
画像、中央上にかすかに草鳴社ケルン 左は登山者とマーカー
この状況下で天気がいくらかでも好転するのを待つのは、中々厳しい。
しびれが切れそうだったので滑走態勢へ。
7合沢源頭部は足早に横切って7.5合へ。うるさい樹はほぼ気にならず新雪のバーンが広がる。
見た感じではバフバフ感を味わえそうだったのに、予想や期待に反し全くそうぢゃない。
奇声は挙げられず撃沈。
日本海に近い位置に独立峰としてたつ大山の宿命か、湿雪。
「こんなはずぢゃぁ~・・?!」
かといって派手に転倒するわけでもなく、何だか分からない雪質。
視界は悪くないことを考えると、ただ単に腕が着いてきていないだけか・・・。
ここに妥協点を見出すことが最も自然ともいえる。
少し下げて8合沢下部をのぞいたが中間あたりからは行者谷が良さげでこちらに転身。
距離的には短いながら8合沢との出合いまではそれなりのツリーランを楽しめた。
行者谷は下方では積雪は少なくなり8合沢との出合い堰堤は埋まっていない。転落すると危険レベル。
行者谷側左岸から沢筋の堰堤下部へ滑り込む。
元谷への堰堤も埋まっていないのが一個所、右岸から巻くのがベター。でなければ滑走具を外して飛び降りるか、もしくはスピードを保ったままジャンプするか。
ベストチョイスは言うまでもなく、急がば回れの巻き。
元谷から大神山神社までは快適滑走。特に治山林道は風のおかげでほぼノートレースに見えるきれいな斜面を滑走。
大神山神社境内で一度脱いだスキーを大山寺参道で再度履いたら大山寺集落はすぐ。
土佐屋で反省会して山行は無事終了した。
7.5合沢より見下ろす元谷
7.5合沢のナオキ君
画像ではどう見えているか分からないが、実はめっちゃ急斜面
堰堤回廊を元谷へ向け滑るナオキ君
同、Yくん
元谷より滑走方面を見上げる
大神山神社参道は徒歩で下る
連日の土佐屋
最後の〆は地元ともいえる播磨新宮・八角亭で焼き肉
滑りもメシもフルコースともいえる伯耆大山の二日間でした。
本日の滑走トラック
HPは ようこそ『山のアルバム』へ
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