色々悩んだ挙句、今年のGWは立山方面に行くことにした。
剱沢より見上げる剱岳 前剱と八ツ峰を従えた姿は威風堂堂として素晴らしい
モデルは横浜国立大山岳部のお二人
机上での悩みの種は天候が安定しないこと。
ここ数年はGW前半は芳しくない天気があるが、後半になるとそれなりに安定した日が何日か続いて好天に恵まれることが多いとの印象だが、今年はどうもそうはいかない様子。
できればシーズン最後のこの時季に槍穂付近に行きたい思いがあり、本年は冬の降雪量が少なく長いアプローチを強いられる北アルプス南部では例年にも増して歩きが長くなりそうなので、さらに悩ましい。
長期に渡り、べったり休めない自身にとっては休日の並びも良くなく、これらを上手く結び付けようとすることがイケないことは重々承知なのだが、何とか工面した結果こうなった。
ひとくちに天候といってもいろんな要素があり、今回は特に風に悩まされた山行だった。
幸い、山中では雨や雪に遭わずに済んだが、それでいいかといえば決してそんな単純なことではなく、風こそが最大の天候の要素ではないかと思い知らされた。
それにより雄山山頂から山崎カールの滑走はピークに立つどころか、それ以前の一ノ越からの登り始めで危険を感じハイクを断念。
中央上部の鞍部が一ノ越
中央付近に写る、いくつかの小さな点はスノーヤー
ひとつの大きな目的としていただけに残念だったが、これも安全第一で無念さはない。
もう一つのメインと考えていた真砂沢か別山沢の滑走も実現できなかったが、気持ちは同じ。
この頃には稜線のガスは晴れていたが
風は相変わらず強く吹いていた
昼夜にわたり吹き荒れる風に雪面が固くなってしまったことは、やや想定外だった。
冬に比べると暖かい風とはいえ吹き方が尋常ではなく、それも一日中吹き荒れればこんな結果となってしまうようだ。
剱沢は朝、やや早い時間帯だったこともあり雪は全く緩むことなくガチガチで快適な滑走は出来ずに終了とした。
そんななか、二日目の悪天を予想して別山乗超までハイクしたその足で一日目に滑った雷鳥沢は快適滑降できた。
また、その際のトラックログは翌日のホワイトアウト状態での下降時にも大いに役立ち、大変有意義だった。
立山に決めた時点で御前小舎の坂本さんに会えるのも大きな楽しみとした。
かつて、秋の早月尾根からのルートの際にここへ下ることも選択肢にあったが、別山尾根の渋滞情報を剱岳山頂で聴いてあきらめたこともあったので、数年ぶりにお会いできたことは大きな目的を達成できた感があった。
今や23歳になった(あ)。とともにお会いできれば、これがベストだったが、聴くところによるとこの8日で山を下りられるとのこと。
折角会えたのにちょっと複雑な気持ちにもさせられた。
いずれまた、お会いできる日を楽しみとして、今回のツアーの締めくくりとしよう。
左から坂本さん、薬師沢小屋の大和さんと私
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