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近くの山に上がり瀬戸内の海を見た。
想い返すと、これまでに何度か上がった小富士山だが、新緑のこの時期に上がったのは初めてのような気がした。
短い緑のトンネルを抜け、小さな岩場を歩くと、20分ほどで神社の境内でもある山頂に着く。
南方面を見下ろす岩のテラスに腰掛ければ、それなりの高度感で瀬戸内の海を近くに見下ろすことが出来る。
あいにく霞みがかかり遠望は思ったほど利かなかったが、眼前の山すその新緑はこんな低山でも目に鮮やかだ。
中景を真横に横切るバイパスをひっきりなしに往来する車の列や、その巨大人工物の手前の奥山集落と、向こうに長閑に広がる沿岸部・白浜の町並みの風景を、しばらくはその岩に佇み楽しむ。
下山は西の仁寿山方面へ。
小さなピークの先で送電線の鉄塔方面へと足を向けると二つの鉄塔脇を経て、やがて奥山集落の墓所に下山した。
登山口の麻生神社へは左へすぐ。
2006年5月21日
里山の風景
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