一日目の雨模様から一転。二日目はこの上ない好天に恵まれました。
室堂より御前峰をみる
紅葉は、もちろん素晴らしかったのですが、ここでは展望歩道からの風景について。
南竜ヶ馬場から室堂へと導かれる「展望歩道」ルートは、こんな日のために命名されたに違いないと感じさせる大展望を得ながらのルートでした。
日の出の時刻(5時50分頃)から逆算して、4時30分に南竜ヶ馬場のテント場を出発しました。
かなりの冷え込みで木道には霜が降りていますので足元に気を付けなければなりません。
緩やかに登ると登山道となります。
柳谷標識(流水あり)を過ぎると、やや急登となるものの稜線が近づくのを感じられるので苦にはなりません。
ここまで、ヘッドランプ頼りのほとんど真っ暗闇の中の歩行でしたが、稜線に出ると、明るくなりかけた東側に天と地を分ける稜線がくっきりと見えています。
天気はバッチリです。
間もなくアルプス展望台がありましたが、日の出まで時間的にまだ余裕があるので、明るくなる様子を見ながら先へと進みます。
稜線上をしばらく歩くと次の標柱があったので、ここで日の出を待つことにしました。
茜空の下、北アルプスの北端、僧ヶ岳、毛勝三山から南端の乗鞍岳、御嶽までがずらりと並ぶ素晴らしい大観です。
北端に近い剱岳はピラミダルな三角で特徴的ですが、槍~穂高連峰にあっては槍ヶ岳の鋭鋒と大きく切れ込んだ大キレットや穂高岳がそれぞれをアピールしているかのようです。
そんななか最も目を惹かれるのは意外や意外、南端に大きな山容を横たえる御嶽でした。
あの大きさは何なんでしょう。
山頂部こそ過去の噴火で吹っ飛んだ感じですが、すそ野の大きさといえば半端ではありません。
今なお山頂部が存在するのなら、もしかして富士山よりも大きいのではないかと思わせるほどの存在にも見えました。
乗鞍岳の南すそ野がひときわ明るくなると、やがて、その時はやってきました。
残念ながら綺麗くっきりとは行きませんでしたが、それはそれで見応えのある見事なものでした。
ここから左手後方に見えているお椀のようなピークが御前峰だったと分かったのは、一時間近くも長居したなかのかなりの時間が経ってからのことで、このあと、ようやく室堂へと向かいました。
今回の山行紀はこちら
HPは ようこそ『山のアルバム』へ
・・・つづきを見る