2017年8月26日

26/08/17 石の正体判明

パタゴニア

先日、高御位山より持ち降りて、公的機関にその成り立ちを調べてほしいと依頼していた赤い石の正体が今日、判明しました。

結論から言うと、高御位山山塊の赤い石は思っていた赤い石とは全く別物でした。

そもそもは赤石山脈で見た赤い石と、今回のこの石の成り立ちが同じではないかとの思いでこの機関に持ち込んだのですが、今日、我が街のとある公民館の館長さんから直々にお電話いただいた上、直接話を聞くことができました。

どちらもかつては海の底にあったのは同じながら高御位山の石は火山性の火砕岩であるのに対し赤石のそれは堆積性のモノだそうです。

赤い色は特に問題ではなく鉄分を含んでさえいれば、このような色の石は案外どこにでもあるようです。

火山性のモノは、太古の昔ハワイ付近の海底で堆積した地層が一度ユーラシア大陸にくっついた際に隆起して、その後、日本列島として大陸より分離して今に至っているそうですが、一方の堆積性のモノは、それよりも後の世紀に、ただ単に海の底で堆積した土壌が、そのまま隆起して日本列島の一部となっているようで、成り立ちには違いがあり、出来上がった世代も違うようです。

火山性の地質の典型は雲仙・普賢岳の溶岩ドームだと聞きました。

この地質の特徴は一年を通じて、また、一日のうちにでも膨張と収縮を繰り返しているため樹木が育ちにくく、この辺りであまり木々の育っていない山はこの地質に起因するらしいです。

高御位山山塊に木々が少ないのはこのせいで、典型はすぐ南に位置する石の宝殿です。

今思うと、石の島で有名な男鹿島のある家島諸島も、この範疇でしょうね。

ちなみに、いつもの雪彦山も岩山で知られた山ですが、あれは隆起する途中の溶岩が固まったものらしく、すなわち火山性だということで新しい発見だったとともに驚きでした。

他にも地元の地質のことも色々聞かせていただいた西影先生、ありがとうございました。



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