本来は氷ノ山山頂まで行くつもりだったが最悪に近い条件下、三ノ丸までと決めたことで、これまでにないpowderを堪能することとなった―。
リフトを乗り継ぎゲレンデトップをあとにし歩き出すと、いきなり急斜面のラッセルとなる。(8時45分)
こちらが5人パーティーであることや、後続のパーティーが4人であったことを差し引いても唯一スノーシューを持参されていたSさんの存在が大きかった。
あとの8人はすべてツボ足なのでSさんには終始トップを歩いてもらう。
(ご苦労様でした)
後続のツボ足隊は基本はひざラッセルで、吹き溜まりでは落とし穴にはまったように腰まで埋まりながらも編隊を入れ替えながら登高。
例年なら雪庇ができる箇所まで来てもそれはないものの、雪が深いのでここでスキーを履く。
天候は優れないもののブナの森まで来ると、いつものことながら樹氷が素晴らしい。
ほぼホワイトアウトの状況下、ここからは東屋を目標に歩く。
去年ほどではないものの今年も積雪は多くなく、厳冬期といえる今もササの葉先や潅木の頭があちらこちらで見えている。
東屋まで来ると視界はこれまでになく悪くなり、コンパスを確認しながら避難小屋を目指す。
それぞれが目と鼻の先ともいえる距離にあるのに、北西の季節風が容赦なく吹きつけるこの間はトレースもすぐに消えてしまうので、この条件下では実はもっとも危険な地帯といえるかも知れない。
避難小屋と櫓
赤屋根の小屋を見つけれればひと安心だ。
後続の到着を待ち、山中で合流予定だったDさん夫婦を含め7人がそろった上で、のちの行動を協議。この状況では山頂まで行ったところで「特にどうってことはないだろう。」との意見で一致。
とりあえず、ある意味滑りたがり、良くいえばうずうずしているAさん、Dさん夫婦、それに自身の4人で三ノ丸北東の沢筋を滑る。ここに来て、これまでは悪条件とばかり思っていた状況が一変。これまでにないpowderだ。
潅木の頭が邪魔といえば邪魔だけれど、それさえ目をつむれば最高ともいえる雪を滑ることができた。
適当なところまで2本滑ったら、小屋で昼食。
腹がよくなったら、今度はみんなで先ほどよりもさらに下方まで滑り込む。潅木は標高の高い位置にあるだけで、下るほどそれらもなくブナを縫って滑れる。斜面は小さなうねりはあるものの場所を選べば快適な滑降を楽しめる。
沢筋へ向け滑る
2本の滑降は、いずれも林道手前の樹齢200年ほどもあろうかと思える立派なスギのところでエンド。
2本目の最後に起きたYくんの埋没ハプニングが余計といえば余計だったかもしれないけれど、これもいい教訓。15時過ぎには無事小屋に戻り、わさび谷を滑るというAさんと別れ往路を引き返す。
ブナの森の下方でスキーを脱ぎ、ゲレンデトップに降り立てばひと安心。(16時過ぎ)
ゲレンデで無事下山したAさんと合流し、硬いバーンをチンタラ滑り今日の山行は終了した。
powder skiingでのあの浮遊感は、たとえゲレンデを何十本滑ったとしても決して味わうことはできない、、、ウヒヒ・・・。
2008年1月27日
08/01/27 三ノ丸でpowder skiing
Posted by (ま)。
Labels: telemark ski, 山歩き、登山, 氷ノ山
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