剱岳を背景に山崎カールへと滑り込む
昨年も同時期に訪れた春の立山。
その時の悪天とは打って変わり絶好の好天に恵まれた今年の春の立山で、龍王岳・北東カール、立山・雄山神社社務所裏斜面と山崎カールの3本を久々のツアー参戦の(あ)。と二人、滑ってきました。
日程的な制約により室堂泊の基本日帰りなので、頑張って3本です。
大日岳山裾に沈む前日の夕陽
朝陽の当たり始めた奥大日岳
朝陽に映える大日岳の雪稜は美しいです
黎明の立山連峰
一ノ越目指し歩く
左が雄山方面
一ノ越へのルートを外れ龍王岳、浄土山方面へ
一ノ越上部で稜線に乗り上げると針ノ木岳が迎えてくれる
ライチョウさんも
背後に雄山や真砂岳
浄土山稜線に乗り上げると今回、最も素晴らしい景観が出迎えてくれた
大天井岳~槍・穂高連峰、笠ヶ岳、黒部五郎岳~薬師岳の黒部源流の山々や
野口五郎岳、水晶岳、雲ノ平、五色ヶ原の大パノラマ
右手彼方に白山連峰
この時は二人のおじさんと我々二人の四人だけでこの大観を独占
龍王岳・北西カール
下るほど雪は重さを感じるようになるが、雪面がきれいなので快適に滑れる。
カール中間部より見上げる雄山
この後、一度、稜線を乗り越して、朝ハイクした室堂方面の谷筋を一ノ越へ向け滑る。
小休止後、雄山へ向けハイクアップ。
一ノ越に戻った後、ハイク経て雄山山頂着
雄山神社と後立山連峰
ハイク途中、短く同行だった二人のボーダーは昨日に別山沢を滑り、今日は右の御前谷を滑走して下山すると話していた。
見下ろす右の尾根に乗越した跡が確認できたので黒部平へのルートに迷いはないだろう。
社務所裏の我々のドロップ・ポイントより大日岳
斜度はあっても35~40度程度かな。
大日岳や室堂を正面に見て滑降
社務所裏よりストレートに斜面を滑る
二ノ越(?)付近で
一ノ越に戻り、再ハイクに備え腹ごしらえを兼ねて大休止
静まり返った二度目の雄山山頂
我々以外に二人のみ
山頂・雄山神社は一度目
二度目の雄山登頂の際に神社に参ろうと、一度目はあえてここまで足を運ばずドロップしていた。
正面に大日岳、室堂、右手に剱岳をみる山崎カールエントリー部
この上ないロケーション
小尾根左手にきれいな斜面が残っていた。
山崎カールへ滑降
雄山神社を背負う形でカール最上部を滑走
山崎カール名物、ローソク岩(右腕のすぐ左)と
剱岳と剱御前、別山、真砂岳
大日連山と雷鳥平テント村
ローソク岩下の腐れ雪を滑走して終わり
雪質は重いばかりで、この先下っても楽しくなさそうなので登り返しのなきよう室堂へ向け左トラバースで滑った。
一本目の龍王岳・北東カール、二本目の雄山神社社務所裏斜面の滑走は、そもそもエントリーする人が多くないこともあって、かつ、時間的に雪温上昇も抑えられていたことも手伝って快適に滑走することができた。
龍王岳は山頂からの滑走も視野にあったが山頂までのハイクに時間が掛かることや、山頂直下がややルンゼ状になっていることで危険回避の意味でキャンセルして富山大小屋付近からカールへと滑走した。
多くは一ノ越までハイクして御山谷をそのまま下方へか、あるいは東一ノ越方面へ滑るように見たが、御山谷は傾斜が緩く決して快適滑走とは言えず、ここは浄土山方面へもうひと頑張りするほうがより快適斜面にありつける。
御山谷は入門者向き。
二本目の社務所裏斜面のエントリー部は山崎カールのエントリー部でもある。
すぐに右へ逃げれば山崎カールへ、そのまま直に滑り込めば今回滑った斜面となる。
ハイクする際、ここを滑り降り上手く左へ逃げれば滑降後ハイクアップすることなく一ノ越に戻れるだろうと目論んでこの斜面を二本目の斜面とした。
下から見上げたとおり、中々イイ斜面で一ノ越へもハイクアップすることなく上手く帰還できた。
最後となった三本目の山崎カールの滑走は、ある意味今回のメイン滑走と考えていたが、あいにく時間経過によりバーンはずいぶん荒れていた。
また、雪温上昇も伴ってお世辞にも快適滑走とはいかなかったが、眼前に広がる室堂平や大日連山が魅せる見事な景観や、北方には天を突く剱岳が見晴るかせ、この上ないロケーションで滑走できる歓びに満ち溢れたスキーだった。
ヤマレコ
HPは ようこそ『山のアルバム』へ
1 件のコメント:
お久しぶりです。
五年前の投稿にコメントは失礼かとも思いましたが、私にとって大切な日でしたので、こちらにご報告させていただきます。
五年前、立山駅駐車場でお会いした親子の父親です。
あの日、「頑張って上達したら山崎カール滑れるようになるよ。」とお声かけいただきました。
あれから五年、色々ありましたが、先ほど山崎カール初滑走を達成しました。
あの日、いただいたエールを忘れず努力を続けた成果と思います。
あの頃は山スキーを一緒に活動する仲間はいませんでしたが、今は頼りになる先輩方と共に活動できる機会に恵まれています。
今後は私も山スキーの素晴らしさを発信する側として尽力出来るように一層精進するつもりです。
また、どこかでお会いする事があるかも知れません。
その際は宜しくお願いいたします。
最後になりましたが、大きな目標をいただきましてありがとうございました。
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