北アルプス・蝶ヶ岳ヒュッテの神谷(中村)圭子さんが15日、逝くなられていたことを今日知った。
初めて彼女と会ったのは、こちらが結婚したばかりの妻を連れてヒュッテを訪れた際、現在の職に就かれてまだ間もない頃だった。
その時の印象はわずかに薄いが、のちに、我が子も伴って家族でヒュッテでお世話になった翌日、三股へと下山する際の足早に下山される姿は印象深く残っている。
確か、毎週のように『あるもの』を持って山上と自宅(事務所)とを往復されるようなことをその場で聴いて、小屋での業務はもちろん、これの管理がきちんとできないようでは小屋の経営はできるはずはなく「なかなか大変な仕事なんだな。」と感心したことを思い出す。
飛び跳ねるように下ってゆく姿の一方で、小さいながらずっしり重そうなザックを背負ったうしろ姿はいかにも大変そうにも見えたが、後に警察官の方と結婚されたことも知り、心強い伴侶を得て山小屋経営に尽力されているとばかり思っていた。
まだ56歳とのことで、我が妻とほぼ変わらない年だ。
これから、やりたいことも、やらなければならないこともたくさんあっただろうに・・・。
我が家には1999年秋、ヒュッテ前で一緒に撮ってもらった一枚の若かりし頃の写真が、彼女の唯一の遺影となってしまった 。
ここにご冥福をお祈りします。
HPは ようこそ『山のアルバム』へ
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