2018年6月3日

03/06/18 三室山の自然

パタゴニア

兵庫県下第二の標高の宍粟(しそう)市千種町、三室山に約一年半ぶりに行ってきました。


山頂より北望して望む氷ノ山

兵庫県と鳥取県の県境に位置する三室山ですが、地理的には岡山県との三国境にもほど近いところに位置していて山頂部は独立峰的なきれいな三角錐をしています。

そこからの展望は県下ではピカイチといえるのですが、悲しいかな人気がありません。

今日も出逢ったのはわずか6人だけと寂しい限りですが、普通ならこれだけ人が入らなければもっと元来の自然が遺っていそうなものなのですが、その自然も後退の一途と言わざるをえません。

ロックガーデンより標高の高い位置に見られたネマガリタケはなくなってしまったに等しいほどしか見られないし、山頂だって裸地化してしまって、その南側にあったシンボル的な一本のブナの木も風害によってか倒れてしまっていました。

確かに見晴らしは良くなったかもしれませんが手放しで喜べない現状がここにあります。

かつて登山口となっていた野外活動センターが閉鎖されてかなりの時間が経ち、また学校登山で毎年登っていたおひざ元の小学校も閉校となってしばらく経ったことで地元や行政の手が入らなくなってしまったことも一因でしょうか。

山頂からの素晴らしい展望を見るにつけ、もう少し観光資源としての三室山を見直す手はないものだろうか、と思うばかりです。


熊ノ岩に咲くサラサドウダン(ドウダンツツジ)と上ショウダイ


旧パラグライダー滑空場よりちくさの谷を見下ろす
右は日名倉山


西望してみる後山~舟木山~駒ノ尾山~ダルガ峰、ちくさスキー場と奥に那岐山


山頂部を南側から北望


同、北側から南望
右端、後山


氷ノ山と扇ノ山


根こそぎ倒れてしまったシンボル的ブナ
辛うじて根は生きているように見えたが・・・


熊の岩のサラサドウダン


同所に咲くツツジと日名倉山、後山連山

帰路は林道終点の登山口まで下れば、往路どおりの林道を下るのではなく野活センター方面へ向かってみようと考えていた。

ルートにやや不安があったものの、その方面へ足を向けるとかつてのままと思われる林道が意外なほど立派なまま続いている。

山側の法面はやや荒れてはいるものの近年に再整備されたようで、ここでよからぬトラップに掛かってしまった。

かつては自ずと野活センターへ導かれた記憶があるが、分岐を見過ごし山腹につけられた道をそのまま直進してしまった。

尾根を二つほど越えてしまったので、ここで現在地確認するとかなり西側まで来てしまい、このまま進めば大通峠への車道にまで達してしまいそうだ。

これではと、ここで引き返したが、考えてみるとこの林道は何を意味するか。

正規の路をたどれば以前に見たままの姿の林を経て野活センター跡地最上部に出たが、延伸された林道の利用目的が何なのか、やや気になるところでもある。


野活センター跡地に植えられた苗木は食害に遭うことなく育ってはいたが・・・


野活センター跡地に植えられた苗木と真新しい標柱
2007.06.16 撮影


今は見かけなくなってしまった山頂の学校登山記念の標識
その彼らも間もなく成人か・・・2011.11.12 撮影



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