2014年10月21日

19/10/14 槍・穂高連峰の展望台、奥丸山

パタゴニア


槍ヶ岳山頂より見下ろす肩の小屋、中崎尾根と笠ヶ岳遠望

槍ヶ岳山頂から笠ヶ岳方面を撮ると槍ヶ岳山荘の上を横切るように横たわるのが中崎尾根で、尾根上左にみえる小さな三角錐が今回の奥丸山。
(上画像参照)

笠ヶ岳はその秀麗な山容からどこからでもついカメラを向けたくなる山で、槍ヶ岳山頂からだけでなく南岳や穂高岳へと続く稜線上の、ある意味どこからでも自然に目に入る山。

一方、奥丸山はというと、そんな笠ヶ岳を狙って撮った多くの画像の中に、無造作にといえば大変この山に失礼ながら、「勝手に写ってしまっている」程度にしか認識されない、なんとも不遇の山なのである。


南岳新道より


秩父岩から見る槍~穂高連峰と中崎尾根、奥丸山
笠ヶ岳や抜戸岳、弓折岳付近から槍ヶ岳や穂高連峰を撮っても
同じような状況になってしまうことが多い


笠ヶ岳、抜戸岳と奥丸山
(手前の稜線、右端)
積雪があるとさらに認識しづらい

奥丸山は槍ヶ岳、西鎌尾根の千丈沢乗越から南へ派生する中崎尾根の中間あたりに、小さいながらきれいな三角錐の山容を見せる標高2,439.5メートルの山。

標高だけ見れば立派な高さを持つ山だが、そこから千丈沢乗越へと至る中崎尾根は積雪期や残雪期に槍ヶ岳を目指す人にこそルートとなるものの、ピークへは一般的な槍平からでさえ向かう人は少なく、ましてや、わさび平からとなると急登であることも手伝い、いずれにせよ無雪期に目を向けられることは少ない。


飛騨沢を登高する際には低くなるのが励みの奥丸山

しかし、笠ヶ岳~弓折岳稜線と槍・穂高連峰のちょうど真ん中に存在するという位置柄、ピークからの展望が素晴らしいに違いなく、前述のとおり、行き交う人も少ないはずで静かな山歩きができるに違いない。

狙うは真っ赤に焼けた滝谷。

わさび平から急登をこなし、ようやく見た中崎尾根からの穂高連峰の印象は決して驚くほどものではなかった。

朝早い時間帯だったので、滝谷でさえ逆光に視野を遮られた形となり全容がよく見えず、苦労して急登をこなしてきただけに少なからずショックを受けた。

左に目を向けると木々の間からは朝日の当たる槍ヶ岳の尖峰が目に入り、これは角度が新鮮で
「さすがは槍。」

対照的だったので余計にそんな風に感じたものだ。

ところが、時間の経過とともに山の表情は変わり行くもの。

夕刻に今日、二度目の奥丸山に立つと、目の前には朝とはずいぶん違った穂高連峰の素晴らしい景観があった。

この時間帯、槍ヶ岳や飛騨沢にも夕陽は当たるものの、ここにはこれといった尾根状のヒダがなく陰影が出ず存在感は薄い。

対して穂高の西面は滝谷のみならず無数のヒダを従えているので立場は一気に逆転する。

大きく湾曲した切戸や、ギザギザのスカイラインも青空に映え見事な景観だ。


滝谷・夕照

次第に赤く染まる岩肌はさらに赤みを増すことを期待させ、クライマックスに至るシナリオも頭の中ではできていたが、最後は尻すぼみ的に終わってしまった。

もちろん残念この上なしだったが、それでも、しばらくは穂高に目を奪われ夕刻のショーを愉しむことができた奥丸山だった。

(奥丸山から槍を見るなら午前中、穂高を見るなら午後からがお勧めです)


鏡平・鏡池に映る槍ヶ岳~南岳

槍~穂高全体を見るなら、やはり鏡平でしょうか・・・

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