小金ヶ嶽山中より御嶽を振り返り見る
火打岩(わん)より主峰・御嶽を望む
かつて、この山域を訪れたのは17年も前のことだから、その時のことは、ほぼ覚えていない。
かろうじて覚えているのは民家の塀の脇に登山口があったことくらいで、歩き出してすぐに出くわす鹿避けゲートなど、当時はあるはずもなかった。
丹波篠山という、関西地域では田舎の代名詞的存在で紹介されることの多い地域の、さらにもう少し奥まったところが今回の登山口だから、当たり前のように田舎の風景は今も残っているものの、そこに来てこのような害獣除けの施設を目の当たりすると、過疎化の進む同じような地域は、この先どうなってしまうのかと心配になる。
山頂南より西望してみる西ヶ嶽
稜線出合いにある石室
御嶽に至る尾根上や山頂部には、かろうじて当時の面影を感じられる場所もあったが、大たわ(山へんに定)に下る稜線では、今が冬であることを加味しても登山路脇の林の雰囲気が普通ではなく、おそらく鹿の食害によるものだと思わせられた。
正面に小金ヶ嶽を望む
この付近の稜線脇の林の変貌ぶりは最も変わってしまった場所だと感じた
下りきった大たわ(山へんに定)のアスレチック施設は冬季休業中。
この場所に、かなりレベルの高いアクティビティーのアスレチックって・・・。
どんな人をターゲットにしてるのやら。
とか言って、この施設のものと思われるロッヂ風の建物は、風の強かったこんな日にはちょっと休むのに大いに役に立った。
もちろん、こんな施設は以前はなかった。
小金ヶ嶽へは植林帯を抜け、修験道らしい天然アスレチック的な岩場を進む。
標高が低いながら瀬戸内と日本海の分水嶺に東西に位置する山域なので、稜線に出ると強い北風が吹きつけ風冷え。
山頂でも北風が強く吹く。
北望すれば丹波高地の山々が彼方まで見渡せる
下山は周回ルートをとるので、ここから南進。
鞍部からは沢沿いの道をたどるも、変化に乏しく面白くない。
登山口と同じように下山口手前にゲートがある。
下山口
多くの人だかり(約20人ほど)で何かと思いきや、すぐそこに大きなかやぶき屋根の食事処。
準備中とのことで入店できず早々に駐車場へと足を向けた。
帰宅後調べると、メディアで取り上げられたこともある猪料理の店のようだった。
囲炉裏料理『いわや』
丹波篠山といえば特にこの時季、ぼたん鍋としたものだが基本、予約制で値段もそれなりに高かったので、そこまでして食べるほどのこともないだろう。
今日のルート
赤線を右回りで
瀬戸内側から丹波篠山は遠い、が今回の印象だ。
これだけの時間(2時間弱)をかけて出向いた割に山が小さく、稜線歩きも展望に優れているわけでもない。
また遠望が利く場合でも、内陸的な大地の広がりは感じられるものの眼前に大きく顕著な山がないので眺望を楽しめる観は小さい。
おそらく今後、足を向けることはないと思う。
HPは ようこそ『山のアルバム』へ
0 件のコメント:
コメントを投稿