2009年3月29日

29/03/09 東大山・振子沢


パタゴニア

伯耆大山・天狗ヶ峰、剣ヶ峰と北壁奥大山から鳥越峠、駒鳥小屋、振子沢経由振子沢源頭往復。

往路での鳥越峠への登りや、振子沢の全容を見るようになってからでも源頭までの登高は意外と長い。

そればかりか振子沢は大山の東に位置するため稜線に出るまで北壁側の展望は開けない・・・。

源頭まで登り詰め北壁側の光景を目の当たりすると
「これが標高2,000メートルに満たない山か?」
と思わせる、決して人を寄せ付けず、ただ荒々しさを鼓舞するかのような見事な景観に、つらかった登高の苦労も一気に吹っ飛んだ。

キリン峠へと通ずる尾根上より槍尾根方面を見上げる 地獄谷、振子沢出合より見る槍ヶ峰(左)、天狗ヶ峰(右)方面 振子沢全容と象ヶ鼻(右のピーク) 振子山をバックに振子沢を登高するAさん、Sさん 稜線上のAさん 三鈷峰と象ヶ鼻 稜線上の人影は野人さん、いけしゅんさん 振子沢、振子山を俯瞰 剣谷源頭部を果敢に攻める野人さん 左上の三角錐は三鈷峰 振子沢滑降 photo by ささやんさん 稜線上の雪稜と奥左に別山











昨今、中国地方においてこの人の名を知らない人はいないのではなかろうかと思わせるほど、山スキー界において彼の名は広く知れ渡っている。

その第一人者の彼に彼のホーム・ゲレンデともいえる伯耆大山の、それも他に人のいない振子沢源頭稜線で、ようやく会うことができた。

こんな言い方になるのはネット上では以前から知る存在であり、これまでに何度か会う機会があったにもかかわらず、その機会を逸してきたからだ。

我々三人が奥大山から振子沢を喘ぎ喘ぎ源頭まで登り詰めようやくひと段落したころ、ユートピア方面から稜線上を上がってきた人がこちらに向かい大きな声を挙げるのが聴こえてきた。

このときは誰に向かってか、何を叫んでいるのかもよく分からず、適当に大声を張りあげて返事をしていたのだが、しばらく経ってさらに近づいた位置から再度、声をあげたときには、はっきりとこちらの名前を呼ぶ声が確認できた。

こちらもその声に呼応するように彼と思われる名前を叫んでみると、彼はまさにその人。

この後、お互いが稜線上を歩み寄り、かねてから一度は会いたいと思っていた彼に、最良のロケーションともいえる大山の稜線上で会うことができたのだった。

今日、これまでにすでに元谷上部を滑って来たという彼ら二人は、ターゲットとしていた剣谷をこのあと颯爽と滑り降りて行った。

ようやく野人さんと対面 photo by ささやんさん

彼のweb上でのこの日のファイルはこちら







奥大山スキー場、発 7:25
振子沢源頭、着 12:20 同、発 14:00
奥大山スキー場、着 16:25

『山のアルバム』 indexは こちら

movie by ささやんさん 2010.03.22

telemark ski, エクスペディション(日帰り以外の山行), 山歩き、登山, 伯耆大山,

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